間違いやすい英語

Lesson 2262018/4/25更新

英語で話しかけられたとき、意味がわからなかったらどう聞き返しますか?タロウとMichaelが週末のプランについて話しているシチュエーションを見てみましょう。

Michael: I think I’m going to work out this weekend.
Taro: One more please.
Michael: I said I think I’m going to work out this weekend.
Taro: What means “work out”?
Michael: It means to exercise.

タロウは「もう一度おねがい」を直訳して、“One more please.”と言っています。これはレストランで同じ飲み物を追加で注文する時には使えますが、もう一度繰り返して言ってほしい時は、してほしいこと(say)の動詞を使って“Please say that again”または“Can you say that again?と言います。Michaelはタロウの意図を理解して繰り返しましたが、“work out”の意味がわからないタロウは、 What means “work out?” と聞き返しています。今度は動詞を使って聞いていますが、文法が間違っています。正しくは What does “work out” mean? です。相手の言ったことが分からなかったら、繰り返してもらうより意味を聞いてしまいましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“One more please”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2252018/4/18更新

confirm”は「確認する」と訳されますが、日本語で「確認する」と言うすべての場合に“confirm”を使うことはできません。ホテルやレストランの予約を確認する際はOKですが、その他では注意が必要です。ここで今日の会話です。ナツキの実験結果についてJohnと話をしています。

Natsuki: So in my experiment, I confirmed a 7.8% increase.
John: How did you confirm a 7.8% increase? Did you do two experiments?
Natsuki: No, just one.
John: Well, you haven’t confirmed it then.

ナツキはJohnを混乱させていますが、なぜかわかりますか?それは動詞の“confirm”には「裏付ける」「間違いのないことを確認する」という意味があるからです。“I confirmed a 7.8% increase”と言うと、「7.8%の増加を認めたので、再度実験を行ってそれが正しいことを確認した」という含みがあるため、Johnはナツキが二度実験を行ったのかと質問しています。ナツキは一度しか行っていない、と言っているので、この時点では実験結果が正しいという裏付けは得られていないことになります。単に7.8%の上昇を認めたと言いたい場合は“find”の過去形“found”を使って、“I found a 7.8% increase”と言います。

今回の間違いやすいフレーズ

“I confirmed a 7.8% increase”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2242018/4/11更新

先週は現在と未来の仮定条件の言い回しを見て行きましたが、今週は過去の仮定条件です。Zoeとナオが花見について話している会話を見てみましょう。

Zoe: Did you go to see the cherry blossoms on Sunday, Nao?
Nao: Unfortunately not because I had a cold. I was actually invited to two hanami parties: one in Yoyogi Park and another in Inokashira Park. If I was able to go, I went to Yoyogi Park.

ナオの意図は内容から判断できますが、文法が誤っています。ナオは「行けていたら代々木公園に行った」を単純過去時制で直訳していますが、if節、主節ともに過去完了形(If+had+過去分詞、助動詞+have+過去分詞)を使い、“If I had been able to go, I would have gone to the one in Yoyogi Park.”と言うのが正解です。これは仮定法過去完了と呼び、「もし~だったら、~しただろう」のように、過去の事実とは逆のことを仮定したり願望したりする場合の表現です。「もし~だったら、~できたのに」と能力や可能性の話をする時には、主節で“would”のかわりに“could”を使います。

今回の間違いやすいフレーズ

“If I was able to go”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2232018/4/4更新

英語には条件文が数種類ありますが、そのほとんどの文章で“if”を使います。そこで今週と来週は仮定のif文を見ていきます。ここで今週の会話です。Jackとヒロが花見について話しています。

Jack: I’m going to have a hanami party on Saturday. Can you come?
Hiro: Sorry, but I have to work. If I don’t need to work, I’ll go to your party.

Jackに土曜日の花見に誘われたヒロは、仕事で行けないと断った直後に、“If I don’t need to work”と言っていますが、これでは「仕事に行かなくてもいい可能性がある」という意味になり、事実とは異なります。ヒロは「仕事に行く必要がなければ花見に行くよ」と現在形を使いましたが、仮定の話であることをはっきり示すには、“if”がある節(if節)は単純過去時制を、結果を述べる節(主節)では“would”を使い、“If I didn’t need to work, I would go to your party.”と言います。これを仮定法過去と呼び、現在と未来の仮定条件を述べるときに使います。次週は過去の仮定条件を述べる言い回しを見ていきます。

今回の間違いやすいフレーズ

“If I don’t need to work”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2222018/3/28更新

今回は時間を伴う前置詞“by”と“until”について見ていきましょう。オーストラリアのシドニーに行く予定のシュンスケに、Peterが旅程を聞いています。

Peter: When will you be in Sydney, Shunsuke?
Shunsuke: I leave Tokyo this Sunday, and I’ll be in Sydney by next Saturday.
Peter: Are you taking a boat?
Shunsuke: No, I’m taking a plane.

Peterはなぜシュンスケにシドニーまで船で行くのかと聞いたのでしょう?シュンスケは来週土曜日までシドニーにいる、と言いたかったのですが、来週土曜日までに着く、と言ってしまっています。時を示す言葉に“by”をつけると期限や終了時間を示します。例えば“I must finish this report by Friday”で「このレポートを金曜までに書き上げないといけない」、あるいは“I’ll arrive home by 9.00”で「9時までに帰宅する(予定)」となります。一方“until”は、その時点まで継続する期間を示します。例えば“I work until 6.00”で「6時まで働く」となります。ですのでシュンスケは“I’ll be in Sydney until next Saturday.”と言えば正解でした。

今回の間違いやすいフレーズ

“by next Saturday”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2212018/3/14更新

save”には「救う」「助ける」「貯金する」「節約する」など色々な意味がありますが、どの意味で使われているかは会話の内容で判断することになります。ここで今日の会話です。先週リエが引っ越したと聞いたSallyがリエに質問しています。

Sally: I heard you moved to a new apartment last week, Rie. How was the move?
Rie: It was quite stressful. But my older brother packed all my things in his truck, so I didn’t have to pay a moving company. He saved me!

引っ越しはどうだったかと訊かれ、リエは兄がトラックを出してくれ荷物を積んでくれたので、引っ越し業者を使わなくてすんだ、と答えています。兄がお金を節約してくれた、という意味で“He saved me”と言ったつもりですが、これは誤りです。“He saved me”は「彼が救ってくれた」「私の命を助けてくれた」という意味です。引っ越しを手伝ってくれたのは確かに有難いですが、命を救ってくれるほどのことではありません。お金を節約すると言いたい場合は、“money”という言葉か節約した金額を述べ、“He saved me about ¥75,000!”のように言います。“save”したのがお金だと言わない限り、「救う」や「助ける」の意味であることが普通です。

今回の間違いやすいフレーズ

“He saved me”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2202018/3/7更新

今回は、動詞“increase(増える)” “decrease(減る)”とともに使用する前置詞“by”と“to”について見てみましょう。Lindaとマリが会社の売上について話しています。

Linda: How were your department’s sales last quarter, Mari?
Mari: Our sales were a bit disappointing. Sales decreased by 90% the sales in the same quarter last year.
Linda: They decreased by 90%! That’s not disappointing; that’s absolutely terrible!
Mari: I don’t think it’s that bad.

Lindaとマリにはかなりの温度差があるようですが、なぜでしょう。マリは「売り上げが90%に減った」と言いたかったのですが、実際には「売り上げが90%減った」と言っています。売上が90%減と聞いたLindaが驚くのも無理はありません。「売り上げが90%に減った」は“Sales decreased to 90%.”と言います。増減の値について述べる場合は、“to”を伴うと増減した結果の値、“by”を伴うと増減した値そのものになります。つまり「売り上げが90%に減った」は“Sales decreased by 10%”と言うこともできます。

今回の間違いやすいフレーズ

“decrease by”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2192018/2/28更新

イギリス英語とアメリカ英語のボキャブラリはほぼ同じですが、衣服に関する言葉には使用される単語が全く異なるものが多くあります。日本語として使われている衣服の言葉には、英国式のもの、米国式のものの両方があり、日本人が英語で衣服について会話する場合は、相手により単語の使い分けが大変です。ここでケンジと英国人Markの会話です。二人で写真を見ています。

Mark: So who in this photo is your brother?
Kenji: My brother is the guy wearing a black vest and brown pants.
Mark: I can’t see their vests and pants!

どれがお兄さんなのかとMarkに聞かれ、自分の兄の服装を説明するケンジですが、Markはそんなの見えない、と言っています。どういうことでしょう。まず“vest”ですが、日本語ではチョッキ (あるいはベスト)のことで米国式も同じですが、英国式では肌着(袖のないTシャツ)を指します。チョッキは英国式では“waistcoat”といいます。次に“pants”は英国式では男用下着、米国式ではズボンを指します。英国式でズボンは“trousers”です。日本でもズボンをパンツと言う人が増えていますね。イギリス人のMarkには、黒い肌着と茶色の下着をつけているのが兄だ、と言われたことになります。

今回の間違いやすいフレーズ

“vest/pants”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2182018/2/21更新

形容詞にlyを付ければ副詞になるというルール (“quick”にlyをつけて“quickly”)はよく知られていますが、lyで終わる言葉全てが副詞とは限りません。それでは今日の会話です。Danielがタケシに取引先の営業担当者とのミーティングの首尾を聞いています。

Daniel: How was the meeting with the sales representative?
Takeshi: I think it went well. He behaved friendly and says his company can deliver solutions timely.

タケシは“friendly”と“timely”をそれぞれ動詞を形容する副詞として使用しています。“friendly”と“timely”は副詞のようにlyで終わってはいるものの、「副詞は形容詞にlyを付ける」というルールに沿っていません。“friend”と“time”はいずれも名詞で、“friendly”と“timely”は実は形容詞です。一方、“friendly”と“timely”を副詞的に使用して動詞を形容できる言い回しがあります。“in a friendly/timely manner”を使い、“He behaved in a friendly manner and says his company can deliver solutions in a timely manner.”と言えば「フレンドリーに振舞った」「タイムリーに対応できる」となります。

今回の間違いやすいフレーズ

“friendly/timely”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2172018/2/14更新

バレンタインの季節がやって来ました。日本では女性から男性への本命チョコや義理チョコ以外にも、友チョコ、マイチョコなど○○チョコと呼ばれる渡し方があるそうですが、欧米では男性が女性へプレゼントを贈るのが一般的です。ここで今日の会話です。Sandraが素敵な時計をしているアツコに質問しています。

Sandra: Atsuko, that’s a nice watch you’re wearing! Is it new?
Atsuko: Yes, it’s a Valentine’s present from my new boyfriend, Brian. My former watch was an old birthday present from my former boyfriend, Atsushi, so I didn’t want to wear it anymore.
Sandra: I’m very jealous!

バレンタインに新しい彼から時計をもらった、元カレに誕生日プレゼントでもらった時計はもう着けるのをやめた、とアツコは説明していますが、二度“former”を使っています。“former watch”と“former boyfriend”ですが、どちらかは誤りです。わかりますか?“former”は以前はそうであったがもうそうではない、という場合に使います。アツシはもうアツコの彼ではないので、“former boyfriend”は正しい使い方です。一方、たとえもう着けなくとも時計は時計です。したがって“former watch”とはいいません。この場合は“previous watch”と言います。

今回の間違いやすいフレーズ

“former”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2162018/2/7更新

responsible”は「責任がある」という意味の言葉ですが、名詞の前に置くか後ろに置くかで意味が異なります。ここで今日の会話です。Lucyに仕事の様子を訊かれたケイが、同じ部署の田中さんについて説明しています。

Lucy: Hi, Kei. How’s work going this year?
Kei: Not very well. Mr. Tanaka is the responsible person in our department, but he’s quite unreliable.
Lucy: What? He can’t be both responsible and unreliable! What does your boss think of him?
Kei: Er, Mr. Tanaka is my boss.

ケイの説明は明らかにLucyを混乱させています。なぜでしょう。それはケイが言いたかったのは「田中さんは私の部の責任者だ」であるのに対し、実際は「私の部の田中さんは信頼のおける人だ」と言ったからです。“responsible person”のように“responsible”を名詞“person”の前に置く場合は、その人が性格的にどんな人かを表現し、役職を示しません。責任者だと言いたい場合は“person responsible”と語順を逆にし、“Mr. Tanaka is the person responsible for our department”と言います。

今回の間違いやすいフレーズ

“responsible”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2152018/1/31更新

“Me too”は、相手の意見に対して「私も!」と述べる時に使える一番簡単な言い方ですが、同意する相手の意見が否定文である場合には注意が必要です。ここで今日の会話です。ハナコがMaryと一緒にたった今映画館で見て来た映画について、感想を聞いています。

Hanako: Did you like the movie?
Mary: To be honest, no. I didn’t like it.
Hanako: Me too.

映画はよくなかったと答えたMaryと同意見のハナコは、「私も(よいとは思わなかった)」というつもりで”Me too”と答えています。言いたいことはわかりますが、文法的には誤りです。”Me too”は肯定文に対する同意には使えますが、否定文に対する同意は否定文でしなければなりません。Maryの“I didn’t like it.”の否定文の発言に同意して、私もよいとは思わなかった、という場合は“Me neither”あるいは“I (didn’t) either”と言います。

今回の間違いやすいフレーズ

“Me too”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2142018/1/24更新

英語で「○○から」を意味する単語には、“from”と“since”がありますが、この二つの前置詞はセンテンスの時制により、どちらを使うかが決まっています。ここで今日の会話です。Michaelがユウイチに職歴について質問しています。

Michael: Yuichi, how long have you worked here?
Yuichi: I’ve worked here from 2015.
Michael: What about your previous job?
Yuichi: I worked there since 2013 to 2015.

ユウイチの言いたいことは容易に理解できますが、前置詞の“from”と“since”を混同しています。まず現在完了時制には“since”を使います。現在完了時制は、過去のある時点に始まったことが現在も継続中である状態を表現する時制です。ユウイチは2015年から現在まで今の会社で働いているので、“I’ve worked here since 2015.”が正解です。一方、過去時制は、過去に終了したことを表現する時制ですが、この場合は“from”を使います。ユウイチは今の会社に来る前、2013年から2015年まで別の職場で働いていた(今はもう働いていない)のですから、“I worked there from 2013 to 2015.”というのが正解です。

今回の間違いやすいフレーズ

“from/since”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2132018/1/17更新

Emmaとアユミがショッピングのあとお茶をしています。

Emma: So what did you buy, Ayumi?
Ayumi: I bought these jeans. I’m quite tall, so I have trouble finding jeans that fit me, but these jeans are just size.
Emma: Just what size?

日本で「ジャストサイズ」と言えば「ぴったり」という意味ですが、英語で“just size”と言っても伝わりません。文法的にも誤っていますし、また“just”には「ちょうど」以外にも「ちょっとだけ」など別の意味もあります。例えば “These jeans are just too small”と言えば、「このジーンズはほんの少しだけ小さい」という意味になります。英語では、“just”と“size”の間にそれがちょうどどんなサイズなのかを説明する言葉が必要です。背の高いアユミは、自分に「ぴったり」の、つまり「ちょうどよいサイズ」のジーンズを見つけたのですから、“these jeans are just the right size”と言うのが正解です。

今回の間違いやすいフレーズ

“just”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2122018/1/10更新

「動画」は文字通り“moving picture”と訳されますが、“movie”と訳されているのをよく見聞きします。これは英語では大きな誤解を招きます。ここで今日の会話です。

Jun: Hi, Sam. Do you want to see this movie I made?
Sam: You made a movie!? When?
Jun: Last weekend.
Sam: Really? You made a movie in one weekend? Were many people involved?
Jun: No. Only me. It’s only two minutes long.
Sam: But a movie can’t be only two minutes long!

Samはジュンが“movie”を作ったと言うのを聞いてびっくりしています。なぜでしょう。ジュンは単に「動画を作ったんだけど、見る?」と聞いたつもりなのですが、「映画を撮ったんだけど、見る?」と言ってしまったからです。日本では動画を「ムービー」と呼ぶことがよくありますが、そのまま英語で“movie”と言うと、それは劇場映画(motion picture)を指します。動画は“video”ですので、ジュンは”Do you want to see this video I made?”と言えばよかったわけです。

今回の間違いやすいフレーズ

“movie”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2112017/12/27更新

今年はみなさんにとってどんな年でしたか?もうすぐ正月休みで帰省される方も多いことでしょう。ここで今日の会話です。

Kenta: I’m expecting the New Year’s holidays.
David: What are you expecting?
Kenta: Er, the New Year’s holidays.
David: What about the New Year’s holidays?

大抵の和英辞典に“expect”の訳は「期待する」と載っています。日本語で「期待する」は何か良いことを待つということなので、ケンタは正月休みを楽しみにしているという意味で“I’m expecting the New Year’s holidays.”と言いましたが、Davidには通じません。なぜでしょう。それは英語の“expect”には事の良し悪しや話者の意志にかかわらず、何かを予期するという意味があるからです。確実に来る正月休みを予期していると言われても、何のことかDavidには分らず、正月休みが何?と聞き返しているわけです。「正月休みを心待ちにしている」は“I’m looking forward to the New Year’s holidays.”と言います。良いお年を。

今回の間違いやすいフレーズ

“expect”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2102017/12/20更新

年の瀬も押し迫ってきましたね。もうすぐお正月休みですが、Vickyとマユコは日本の代表的な休日であるお盆とお正月を話題におしゃべりをしています。

Vicky: So which traditional holiday do you like more: Obon or New Year?
Mayuko: I definitely like New Year more. Compared with Obon, I can eat osechi-ryori at New Year.
Vicky: I thought osechi-ryori was only for New Year, not Obon too.
Mayuko: That’s right. It is.

Vickyにお盆休みと正月休みのどちらが好きかを訊かれたマユコは、正月はおせち料理が食べられるから断然正月の方が好きだと答えたのですが、Vickyは混乱しています。正月料理のおせちをマユコはお盆にも食べるのだろうか、と思ってしまいました。なぜならマユコが“compared with”と言ったからです。“compared with”は同じ性質を持つ二つ以上のものを比べ、その違いを見る場合に使います。つまりマユコはお盆と正月のどちらもおせちを食べるが、多く食べられる正月の方が好きだと述べている、とVickyは理解したわけです。ですがマユコは正月とお盆の違いを述べたいだけです。このように一方が他方とは異なると言いたい場合は“unlike”を使い、“Unlike Obon, I can eat osechi-ryori at New Year.”のように言います。

今回の間違いやすいフレーズ

“compare with”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2092017/12/13更新

今年もクリスマスが近づいて来ました。Jeffとシンタロウもクリスマスの予定について話し合っています。

Jeff: Do you have any plans for Christmas, Shintaro?
Shintaro: Yes, Jeff. I’m taking my girlfriend to Marunouchi to see the illuminations and have dinner in a fancy restaurant. We’re both feeling a lot of tension about it.
Jeff: Really? Why? You should be excited.

クリスマスの予定をJeffに尋ねられたシンタロウは、彼女と丸の内でクリスマスイルミネーションを見たあと素敵なレストランでディナーをする予定で、とても楽しみだと答えたつもりなのですが、Jeffは怪訝そうです。なぜでしょう。日本では「テンションが高い」などとよい意味で使う“tension”ですが、英語ではそのほぼ正反対の意味を持ちます。“tension”は緊張、ストレス、あるいは不安という意味の名詞で、さらに人対人、グループ対グループで感じる“tension”は敵対意識という意味になります。テンションを感じていることを表す形容詞は“tense”で、“I felt very tense before my exam.”(試験前はすごく緊張した)のように使います。シンタロウと彼女のテンションが上がっていると言いたいときは“We’re both feeling very excited about it.”と言いましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“tension”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2082017/12/6更新

訪問先でトイレを借りることがありますよね。ジョンもクライアント先での打ち合わせ後、トイレを使わせてほしいとユウスケに聞いています。ユウスケは今トイレは使えないから上階に行くように案内したのですが…。

John: Excuse me, Yusuke. May I use the restroom?
Yusuke: The restroom on this floor is currently unavailable, so you should use the one upstairs.
John: That’s okay. I’ll just wait till this one is available.
Yusuke: But you won’t be able to use it until tomorrow.

ジョンはこの階のトイレが空くまで待つから大丈夫だと答えました。使えないと言われているのになぜそう答えたのでしょう。それはユウスケが“unavailable”と言ったからです。“unavailable”は今この瞬間に使えない、つまり使用中だという意味に取れます。そこでJohnは、それなら今使用している誰が出て来るまで待つ、と答えたわけです。そうではなく、故障中で使えないとはっきり伝えたいときは、“The restroom on this floor is out of order.”と言います。

今回の間違いやすいフレーズ

“ The restroom on this floor is unavailable”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2072017/11/29更新

結婚は人生の一大イベントですが、その前にまず婚約というステップがあります。この婚約するという英語が誤って使われていることがあります。ここで今日の会話です。Johnに近況を聞かれたサトシが、婚約したことを伝えているところです。

John: Have you done anything interesting recently, Satoshi?
Satoshi: Yes. I have some big news: I engaged my girlfriend!
John: That’s great! Congratulations!

婚約指輪をエンゲージリングと言いますので、“engage”はさほどなじみのない単語ではないかもしれません。ですが英語で「誰々と婚約する」というときは“be engaged to”と受動態で表します。能動態の“engage”は、誰かの関心や興味を惹きつけるという別の意味になり、“John engages Satoshi in conversation.”のように使います。さらに能動態の“engage”には“Our army engaged the enemy army.”のように交戦するという意味もあります。サトシはビッグニュースがある、と前置きして「彼女と婚約したんだ」と言ったつもりが、誤って能動態を使ったため、Johnは祝福を述べながらも内心吹き出しそうになっていたのかもしれません。

今回の間違いやすいフレーズ

“I engaged my girlfriend”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2062017/11/22更新

enough”は「十分」という意味の単語ですが、それが修飾する単語の種類によって付く位置がきまっています。それでは今日の会話です。Emilyがナツミの新しい仕事について聞いています。

Emily: Hi, Natsumi. How’s your new job going?
Natsumi: It’s not good. The company doesn’t have staff enough, so we all have to work lots of overtime, and I don’t enough sleep. But my salary is enough high.

ナツミは新たな仕事にあまり満足していない理由として、十分な人員がいない(“doesn’t have staff enough”)ので残業が多く、十分寝ていない(“don’t enough sleep”)ことを挙げた上で、でも給料は十分高い(“enough high”)と言っていますが、これらはすべて“enough”の位置が間違っています。“enough”には形容詞として使う場合と、副詞として使う場合があります。形容詞の“enough”は名詞の前、副詞の“enough”は副詞・形容詞・動詞の後ろに付くというきまりがあります。したがってそれぞれ“The company doesn’t have enough staff”、“I don’t sleep enough”、“My salary is high enough”が正解です。

今回の間違いやすいフレーズ

“doesn’t have staff enough/don’t enough sleep/enough high”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2052017/11/15更新

現在完了形(have/has + 過去分詞)は過去におこなったことや、人生において起こったことを述べるときに使いますが、誤って使われているのをよく耳にします。ここで今日の会話です。Samの質問に対しロンドンに行ったことがあると答えたミサトですが…。

Sam: Misato, have you ever visited London?
Misato: Yes, I have ever visited London once.

疑問文は通常疑問詞をとって主語を変えれば平叙文になるので、ミサトはSamの疑問文をそのようにして平叙文に変えて答えたのですが、これが誤りです。現在も継続中の時間枠の中で「~したことがありますか」は“Have you”の疑問文で聞きますが、これに“ever”をつけると「これまでの人生で~したことがあるか」という質問になります。つまり今年一年あるいはここ数カ月のような時間枠ではなく、生まれてから今までの間に経験したことがあるかを聞いていることが明確になります。これに対する答えには“ever”を入れてはいけません。行ったことがあれば“Yes, I have visited London”、なければ“No, I have never visited London.”と答えるのが正解です。

今回の間違いやすいフレーズ

“ I have ever visited London once”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2042017/11/8更新

何かの原因について述べるとき、「~による」「~で」の英語の表現が苦手な人がよくいます。ここで今日の会話です。Maryとの約束の時間にかなり遅れてしまったクミコは、その理由を説明しようとしています。

Mary: Hi Kumiko. Why are you so late?
Kumiko: Hi Mary. The roads were really busy. There was a long traffic jam by a car crash.

遅刻したのは事故渋滞に巻き込まれてしまったためと言いたかったクミコですが、「自動車事故による交通渋滞」の「~による」を単純に“by”としたところが誤りです。これは受動態構文なので、“traffic jam by a car crash”ではなく“traffic jam caused by a car crash”(自動車事故によって引き起こされた交通渋滞)と、動詞が必要です。また“There was a long traffic jam due to a car crash.”のように“due to”を使って原因を述べることもできます。原因を述べるときは“by”単独では表せない、と覚えてください。

今回の間違いやすいフレーズ

“a long traffic jam by a car crash”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2032017/11/1更新

日本語には英語だと思われて使用されている造語(salarymanなど)が数多くあり、英語のネイティブスピーカーには意味が伝わらないものもあります。単語の頭文字で作られた頭字語についても同じことが言えます。それでは今日の会話です。Joshuaがケンジの奥さんについて質問しています。

Joshua: So what does your wife do, Kenji?
Kenji: She’s an OL. But she wants to quit because her company is NG.
Joshua: I’ve never heard of NG. What do they do? And what’s an OL?

日本語では代表的な二つの頭字語OL (office lady)とNG (no good)を使って、ケンジはJoshuaの質問に答えていますが、Joshuaにはちんぷんかんぷんです。頭字語の元となる英単語はいずれも間違いなく英語ですが、頭字語はれっきとしたメイド・イン・ジャパンです。実際JoshuaはNGを社名だと思ってしまっています。NGは“no good”にそのまま置き換えて“her company is no good”といえばOKですが、OLは“office lady”に置き換えただけではまだNGです。“She's an office worker”あるいは“She works in an office”と言わなければいけません。

今回の間違いやすいフレーズ

“NG/OL”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2022017/10/25更新

皆さんはborrow (借りる)、lend (貸す)、return (返す)を正しく使い分けていますか?“rent”と“rent out”はどうでしょう?ここで今日の会話です。Adamがシンジにハロウィンの予定を聞いています。

Adam: Are you planning to do anything for Halloween, Shinji?
Shinji: Yes, I'll go to Shibuya. I'm going to rent my friend's monster costume.
Adam: Really? For how much?
Shinji: For free, of course.

友達に怪物のコスチュームを借りる予定だと言いたかったシンジですが、Adamは訝しげに幾らで借りるのかと聞いています。なぜでしょう。“rent”は決められた期間有料で何かを借りる場合に使う動詞です。友達にコスチュームを貸すのにお金を取るなんて…、と思いつつAdamは値段を聞いたのですが「ただに決まってるだろ」とシンジに言い返されてしまいました。何かを無料で借りる場合は“borrow”を使います。図書館から本を借りるのは“borrow”、レンタルショップでDVDを借りるのは“rent”です。同様に無料で何かを貸すときは“lend”、有料のときは“rent out”を使います。例えば親が免許を持つ子に車を貸すときは“lend”、レンタカー会社が顧客に車を貸すときは“rent out”です。rentであれborrowであれ、借りたら返す(return)のをお忘れなく。Happy Halloween!

今回の間違いやすいフレーズ

“I'm going to rent my friend's monster costume”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2012017/10/18更新

初対面の人との会話では、仕事を話題にすることがよくありますよね。ここで今日の会話です。Davidが初対面のノリコに質問しています。

David: So what do you do, Noriko?
Noriko: Do you mean what I do now?
David: I mean what is your job?
Noriko: I see. My job is a high school science teacher.

Davidに “what do you do”と質問されたノリコは、今何をしているのかと聞かれたと思ってしまいましたが、そうではありません。英語で“what do you do”と聞かれたら、「お仕事は何をされていますか?」という意味です。Davidはもっとダイレクトに “What is your job?”と言い換えたのですが、それに対するノリコの答え、“My job is a high school science teacher.”も間違っています。ノリコは「高校の科学の教師」ですが、「高校の科学の教師が仕事」ではありません。つまり、“I'm a high school science teacher”と言うか、“My job is teaching science at a high school.”と答えるのが正解です。

今回の間違いやすいフレーズ

“My job is a high-school science teacher”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 2002017/10/11更新

英語の名詞は、数字を使って数えられる可算名詞と数えられない不可算名詞に分けられますが、一つの名詞がその両方であるものがあります。そこで今日の会話です。スズカとJanetが箱根に旅行に来ています。

Shizuka: How much time have you been to Hakone?
Janet: Since this morning. We arrived together!

Janetはシズカがどうかしてしまったのかとびっくりしています。なぜでしょう。それは“How much time have you been to Hakone?”では「これまでどれぐらいの時間箱根にいるの?」という意味だからです。一緒に箱根に来ているのですから同じ時間箱根にいるのに、変なことを聞くな、とJanetは思ったことでしょう。そうではなく、シズカが訊きたかったのはこれまで何回箱根に来たことがあるか、ですので、“How many times have you been to Hakone?”が正解です。可算名詞には“many”、不可算名詞には“much”、と覚えればよいのですが、“time”は可算名詞(回数)と不可算名詞(時間)の両方の意味があるため、訊きたいのが回数なのか時間の長さなのかによって、使う形容詞を注意して選ぶ必要があります。

今回の間違いやすいフレーズ

“How much time have you been to Hakone?”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1992017/10/4更新

皆さんも一日に数回トイレを使用されていると思いますが、外国でトイレを貸してほしいとき、どう言えばいいでしょうか。ここで今日の会話です。ジュンイチはアメリカでクライアントのオフィスを訪ねています。

Junichi: Excuse me. May I borrow your toilet?
John: Well, you can use it if you want.

日本では「トイレを貸してください」とか「お手洗いをお借りしてもよろしいですか」と聞きますよね。これを直訳すると“Lend me your toilet” あるいはジュンイチが言ったように“May I borrow your toilet?”となります。ですが“lend”や“borrow”はいずれも借りた場所から短期間持ち出して使う、という意味の動詞です。つまりジュンイチは「トイレを持って行ってもいいですか」と聞いたことになります。英語ではトイレは使う(use)といいます。また、“toilet”という言葉が少々下品だと感じる人もいるので、“rest room”や“bathroom(米国)”と言うと無難です。“May I use your rest room?”と聞けばより礼儀正しく聞こえます。

今回の間違いやすいフレーズ

“May I borrow your toilet?”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1982017/9/27更新

他人のものを手に取りたいときはどう聞けばいいでしょう。ここで今日の会話です。サエコは同僚のJeffのデスクに、今朝テレビで見たばかりの新しいタブレットが置かれているのに気づきました。それを手に取って見てみたいのですが…。

Saeko: Hi, Jeff. Is that the newest tablet? I saw it on TV this morning. Can I take it?
Jeff: What?! No, of course you can’t take it!
Saeko: Oh, I'm sorry.

Jeffはサエコが何の気なしに聞いたお願いを「え?ダメに決まってるだろっ!」と拒絶しています。なぜでしょう。それはサエコが“Can I take it?”と言ったからです。“take”は何かを持って立ち去る、という意味なので、「タブレットを持って行っていいですか?」つまり「もらってもいい?」と言ったことになります。これではJeffが怒るのも当然です。このような場合は“Can I pick it up?”と言います。

今回の間違いやすいフレーズ

“Can I take it?”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1972017/9/20更新

英語を完全にマスターしようとするとき、冠詞“a”“an”“the”が完璧に使いこなせるかどうかが最大の難関ではないでしょうか。ですが基本的なルールをきちんと理解すれば、ほぼマスターしたと言えるでしょう。そこで今日の会話です。週末にタカヒロは新車を買ったそうですが…。

Kate: What did you do at the weekend, Takahiro?
Takahiro: I bought the new car.
Kate: What new car?
Takahiro: My new car.

Kateが“What new car?(どの新車?)”と聞いたのはなぜでしょう。それはタカヒロが“a new car”ではなく“the new car”と言ったからです。“the”は「あの新車」と特定するため、Kateがどの車なのかを知っていることになります。ですがKateはタカヒロが車を買ったことさえ初耳で、ましてや市場にある多数の新車のうち、どれがタカヒロの買った車なのかを知る由もありません。このように、多数ある物の一つという場合は冠詞の“a”を付けます。“I bought a new car.”で新車を(一台)買ったと述べたあと、“The car was very expensive.”と言って「その車は高かった」と特定します。このように、聞き手に初めて単数の物を紹介するときは“a”を、その後それについて言及するときは“the”を使います。

今回の間違いやすいフレーズ

“I bought the new car”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1962017/9/13更新

先週は、日本語では「見る」であっても英語では意味によって動詞が異なる例を紹介しました。今週は「聞く」についてみていきましょう。ここで今日の会話です。

Jenny: Sorry for keeping you waiting, Satoshi. I had to call my husband.
Satoshi: Yeah, I listened to you talking on the phone.
Jenny: Why were you listening to me?

夫に電話をしていてサトシを待たせてしまったJennyがサトシに詫びています。サトシは、電話で話しているところが聞こえたから知っている、というつもりで“I listened to you talking on the phone.”と言ったのですが、Jennyは「え?なぜ聞いていたの?」訝しげです。“watch”と“look”が「意識して見る」であるのと同じように、“listen”も何かを意識して聞くときに使います。つまりサトシはJennyが電話で話しているところに聞き耳を立てていた、と言ったことになります。“see”が視界に何かが入って来た、であるのと同じように、何かが自然と耳に入って来た場合は“hear”を使い“I heard you talking on the phone.”と言います。

今回の間違いやすいフレーズ

“I listened to you talking on the phone”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1952017/9/6更新

look”“watch”“see”が混同して使われているのをよく耳にします。いずれも日本語では「見る」ですが、英語ではそれぞれ意味が異なります。ここで今日の会話です。ユウジは土曜日に品川でJoanneを見かけたと伝えたかったのですが…。

Yuji: Hi, Joanne. Were you in Shinagawa on Saturday?
Joanne: Yes, I was! How did you know?
Yuji: I watched you having lunch with a friend.
Joanne: ErYou watched me?

Joanneはユウジが“I watched you…”と言ったことに驚いています。なぜでしょう。それは“watch”が何か(動くものであることが多い)を注意深く見る、あるいはじっと観察するというときに使われる動詞だからです。“I watched you having lunch.” だとJoanneがランチをしていた間中じっと観察していた、という意味になるので、Joanneもゾッとしますよね。ランチをしているのを見かけた、と言いたいときは“see”を使い、“I saw you having lunch.”と言います。“see”は意識して見るのではなく、視界に入って来る、見えるという意味です。“look”は何かを見ようとして見るときに使いますが、“watch”の「観察する」ほどの強さはなく、どちらかというと静止しているものに目を向けるときに使います。

今回の間違いやすいフレーズ

“I watched you”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1942017/8/30更新

食べ物の好みについての会話は皆さんもよくされますよね。特にパーティーなどで初対面の人に話を切り出すときなどには話しやすい話題でしょう。ここで今日の会話です。ケンジとWillがその話題で会話をしています。

Kenji: Will, what do you like food?
Will: Er, yes, I like food.
Kenji: But what food?
Will: Oh, I really like Italian food, like pasta and pizza.

ケンジの最初の質問は二つの疑問が一つの疑問文にまぜこぜになった状態で、よく耳にする誤りです。一つ目は“Do you like food?”(食べ物が好きか?)で、二つ目は“What food do you like?(どの食べ物が好きか)”です。ケンジは二つ目の質問をしたつもりですが、Willは一つ目の質問に答えています。目的語の“food”を疑問詞“what”と“do you like”の間に置き、“What food do you like?”と言えばケンジの意図は明確に伝わります。“food”が“do you like”の後ろに来ると、ネイティブスピーカーはyesnoを訊かれていると思ってしまうため、Willも“Yes, I like food.”と答えてしまったわけです。

今回の間違いやすいフレーズ

“What do you like food?”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1932017/8/23更新

日本語と同じく英語にも過去進行時制があります。この時制はbe動詞 + 動詞の進行形(例えば“I was playing tennis = 私はテニスをしていた)で過去のある時点で何をしていたかを述べるときに使いますが、これと同じ形で別の意味になる使い方があります。ここで今日の会話です。

Diane: Hi, Aiko. What were you doing yesterday?
Aiko: I was going to do some shopping in Ginza.
Diane: Well, what did you do in the end?
Aiko: Er, I bought a new bag.
Diane: So you did go shopping? Where?
Aiko: In Ginza.

Dianeに昨日は何をしていたかと訊かれたアキコは、銀座に買い物に行っていたというつもりで “I was going to do some shopping in Ginza”と答えましたが、英語では“was/were going to + 動詞”で何かをしようと計画していたが実際そうはしなかった、という意味になります。つまり、アキコは銀座で買い物をするつもりだった、と言っていることになり、Dianeに実際はどこで何をしたのかという疑問を抱かせたわけです。銀座で買い物をしていたと過去進行形にしたい場合は “I was doing some shopping in Ginza”というか、あるいは単純に“I went to do some shopping in Ginza”(銀座に買い物に行った)と言えば間違いなく伝わります。

今回の間違いやすいフレーズ

“I was going to do some shopping”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1922017/8/9更新

英語の“people”が“person”の複数形であることはよく知られていますが、複数形の“peoples”があることをご存じですか?ここで今日の会話です。

James: Can you tell me about your new company, Ryo?
Ryo: Well, many peoples work there. The company makes a lot of monies.
James: So it has many foreign staff members and does lots of business overseas?
Ryo: No. Everyone is Japanese and we're only a domestic company.

Jamesに新しい会社について訊かれたリョウは、社員数が多く収益も大きいと言ったつもりですが、Jamesには外国人のスタッフが大勢いて、海外に広くビジネスを展開している、と伝わってしまいました。なぜでしょう。リョウが大勢の人と言う意味で使った“peoples”ですが、これは異なる民族の集まり、あるいは日本人、フランス人、ロシア人のように国籍の異なる人たちという意味です。つまり“people”は「日本の人たち」というくくりで単数にもなりえます。同じく通常は単数形のmoneyも複数形の“monies”となると多額の金ではなく、円、ドル、ユーロなどの色々な種類の貨幣という意味になります。リョウは“Many people work there. The company makes a lot of money.”と言うべきでした。

今回の間違いやすいフレーズ

“Many peoples work there”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1912017/8/2更新

どこの国でも親は自分の子の話をするのが大好きです。でもそんな時、ぜひ注意してほしいことがあります。ここで今日の会話です。Jennyがアヤコにお子さんがいるかと訊いています。

Jenny: Ayako, do you have any children?
Ayako: Well, actually I have a baby.
Jenny: Wow, really? Is your baby a boy or a girl?
Ayako: I don't know.
Jenny: What?! How can you not know?
Ayako: It's still in my stomach.

子供がいる、と言うとき英語では“I have one son and one daughter(息子一人に娘一人がいる)”のように現在形を使います。ですから“I have a baby”と言えば(生まれた)赤ちゃんがいる、となります。一方現在進行形を使うと妊娠中であるという意味になります。Jennyはアヤコが“I have a baby”と言ったので赤ちゃんの性別を訊いたのですが、アヤコが分からないというのでびっくりしています。まだおなかにいるときは“I'm having a baby”と言います。妊娠中に赤ちゃんの性別がわかっているときは、“I'm having a boy”あるいは“I'm having a girl”と言います。

今回の間違いやすいフレーズ

“I have a baby”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1902017/7/26更新

肯定文で使うandは簡単で、二つ以上の何かを並べるときに使います。例えば“I like tea and coffee”で「私は紅茶とコーヒーが好きです」になりますね。そしてorは肯定文で“You can have tea or coffee”のように紅茶かコーヒーのうちどちらか、という選択肢であるときに使います。これが否定文で使われるとちょっとやっかいです。ここで今日の会話です。ユリが土曜日と日曜日に開催される音楽フェスにAmyを誘っています。

Yuri: Amy, I'm going to a music festival on Saturday and Sunday. There are still tickets available, so you should come with me.
Amy: I can't go on both Saturday and Sunday.
Yuri: That's too bad.
Amy: But I can probably go on Saturday.
Yuri: Er, you just said you couldn't go!
Amyが“I can't go on both Saturday and Sunday”と言っているので、Amyは土曜も日曜も両方とも行けないんだ、とユリは解釈したのですが、そう言ったそばから「でも土曜日はいけるかも」と言うAmyに、ユリが混乱したのも無理はありません。英語では否定文で土曜も日曜もどちらも行けない、という場合、“I can't go on either Saturday or Sunday”と言います。このorは否定文で使うといずれもダメという意味になります。Amyが言った“I can't go on both Saturday and Sunday”は、土曜と日曜の両方はダメだけど、どちらかはOKという意味になります。

今回の間違いやすいフレーズ

“I can't go on both Saturday and Sunday”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1892017/7/19更新

see”という単語が「見える」あるいは「見る」という意味であることはご存じだと思いますが、実は他にもあまり知られていない意味があります。ここでCatherineとカオリの会話をみてみましょう。

Catherine: Hi, Kaori. Did you see Ken on Saturday?
Kaori: I saw a movie, but I went with Ken.
Catherine: Really? So are you seeing Ken?
Kaori: Er, Ken's not here.

カオリとCatherineの会話が全くかみ合っていません。最初にCatherineは“Did you see Ken?”と訊きましたがこのseemeetと同じで「会う」という意味です。ケンを見たか、ではなく土曜日にケンと会ったかと聞いているので、カオリは“Yes, we went to a movie together.”と言えばよかったわけです。次の質問“So are you seeing Ken?”でカオリはもっと分からなくなってしまいました。Catherineはseeの現在進行形seeingdateという意味で使っています。つまりCatherineは「じゃ、ケンと付き合ってるの?」と訊いたわけです。ですからケンとつきあっていれば“Yes, I am.” つきあってなければ“No, I’m not.”と答えればよかったのです。

今回の間違いやすいフレーズ

“Did you see Ken on Saturday?/Are you seeing Ken?”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1882017/7/12更新

日本語の動詞は他動詞か自動詞のどちらかであることがほとんどですが、英語は同じ動詞が他動詞と自動詞の両方であることがよくあります。例えば英語のstopは他動詞としても自動詞としても使いますが、日本語では他動詞は「止める」、自動詞は「止まる」です。それでは今日の会話です。

Katy: Hi, Yasuko. How is work going?
Yasuko: Not good. I occurred a major mistake with the computer system. I'll remain my job, but my boss won't rise my salary now.

Katyに仕事は順調かと訊かれたヤスコは、仕事で大失敗したことを告白していますが、間違いがわかりましたか?ヤスコが使ったoccurremainはいずれも自動詞ですから、直接目的語をとることはできません。

ですので“a major mistake occurred”あるいは“I cause a major mistake”とは言えても“I occur a major mistake”とは言えません。同じように“I'll remain in my job”あるいは“I'll retain my job”が正解で“I'll remain my job”とは言えません。さらに“my salary won't rise”あるいは“my boss won't raise my salary”が正解で、“my boss won't rise my salary”は誤りです。occur, remain, riseなどの自動詞は受動態では使うことはできないことも覚えておいてください。

今回の間違いやすいフレーズ

“I occurred a major mistake/I'll remain my job/my boss won't rise my salary”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1872017/6/28更新

現在進行形 (be + 動名詞)は今まさに起こっている動作を表現するときに使う時制ですが、未来の予定について述べるときにも使えます。このことが原因でJennyとアイコの会話がかみ合いません。Jennyはアイコを今週土曜日に映画に誘っています。

Jenny: Aiko, would you like to go to see a movie on Saturday?
Aiko: Sorry, I'm going to a piano lesson on Saturday.
Jenny: What about the Saturday after?
Aiko: No. As I said, I'm going to a piano lesson.

アイコは、土曜日はピアノのレッスンに通っている(から映画に行けない)、と言いたいのですが、“I'm going to a piano lesson on Saturday”は毎週土曜日ではなく今週の土曜日について述べていることになります。そのためJennyはその次の土曜日はどうかと訊いたわけです。現在進行形を未来の時間とともに使う場合は、近い未来にそうする予定だ、という意味になります。毎週、毎月などの習慣的な動作を述べるときは現在形を使い、“I go to piano lessons on Saturday.”と言います。“Saturday”を“Saturdays”と複数形にすると、毎週の繰り返しであることがより強調されます。

今回の間違いやすいフレーズ

“I'm going to a piano lesson on Saturday”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1862017/6/21更新

日本語の名詞には、はし(橋・箸・端)、はな(花・鼻)、くも(雲・蜘蛛)など多くの同音異義語があります。副詞や形容詞にも同音異義語があり、このことが原因でおかしな英語になっていることがあります。ここで今日の会話です。ミサキはVickyの部屋によばれて夕食をごちそうになったところです。

Misaki: Thanks for the dinner, Vicky. I have to go home now because I must go to work quickly tomorrow morning. By the way, I like the way you've decorated your apartment. It's very clean!
Vicky: Er, thanks. Well, I try to keep it clean.

ミサキの誤りがわかりましたか? 2つあります。1つ目は“must go to work quickly tomorrow morning”です。“quickly”や“fast”は物事のスピードが速い場合に使うので、ミサキは「明朝は速く仕事に行かなくては」と発言したことになります。正しくは「早く」、つまり午前7時など早朝に行かなくては、という意味ですので“early”を使います。2つ目はVickyの部屋がきれいだという意味で“clean”を使った点です。“clean”は清潔であるという意味で、部屋の装飾がきれいだと言いたいときには“pretty”を使います。

今回の間違いやすいフレーズ

“I must go to work quickly tomorrow morning/It's very clean”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1852017/6/14更新

電話での会話に使う言葉は、対面時のそれとは少々異なります。ここで今日の会話です。ジョウジに電話がかかってきました。

Joji: Hello? I'm Joji Tanaka. Who are you?
George: Hi, Joji. It's George Smith from Eigo Corp.

ジョウジの受け答えに文法的な誤りはありませんが、電話ではそうは言いません。電話を受けるときには“This is Joji Tanaka”と言います。また電話をかけるとき、相手が知らない人の場合は“This is Joji Tanaka”、知っている人の場合は“It's Joji Tanaka”と名乗ります。電話のかけ手が誰かを訊きたいときは“Who is calling?”と言います。“Who is this?”でもOKですが時と場合によっては少々失礼に聞こえます。誰かと訊かれてGeorgeは“It's George Smith from Eigo Corp”とit'sで答えていますが、これはGeorgeとジョウジが知り合いだからです。知り合いでない場合は“This is”で答えます。

今回の間違いやすいフレーズ

“I'm Joji Tanaka/Who are you?”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1842017/6/7更新

日本では「タレント」という言葉をよく耳にします。その語源は英語の“talent”ですが、日本語での使い方は英語のそれとは異なります。ここで今日の会話です。マツコが、今週末に多くのタレントが行くという渋谷の有名な美容師に予約を入れたことをうれしそうにMariaに話しています。

Matsuko: I'm really excited about this weekend. I've reserved an appointment with a famous beautician in Shibuya! Many talents go to her.
Maria: You mean she has many talents?

日本語の「タレント」は主にテレビに出ているような芸能人一般を指すのに対し、英語の“talent”は例えば歌唱、演技、運動などの才能そのものを指します。そのためMariaは「その美容師はいくつもの才能があるの?」と訊き返しています。マツコは“Many TV personalities go to her”と言えばよかったのです。紛らわしいのですが、この“talent”は才能にあふれた個人(例えば“Emma Watson is a major talent”)や集団(“All of Hollywood’s talent attends the Academy Awards”)を指すときにも使われます。

今回の間違いやすいフレーズ

“Many talents go to her”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1832017/5/31更新

英語の現在完了形と過去形の使い方の違いをご存じですか。それぞれをどのような場合に使用するのかが正しく理解されていないため、誤って使われている場面に遭遇することがよくあります。そこで今日は現在完了形と過去形の使い方について、よくある誤りを見て行きましょう。それでは今日の会話です。アツコは何を間違っているでしょうか。

Emily: Atsuko, have you ever been to China?
Atsuko: Yes, I've been to Shanghai last year.

Emilyに中国へ行ったことがあるかと聞かれたアツコは、去年上海に行ったと言いたかったのですが、Emilyが使った現在完了形をそのまま使って答えてしまったところが誤りです。なぜなら現在完了形は、現時点でまだ終わっていない時間について述べるときに使うからです。今日、今週、今月、今年は現在もまだ継続中の時間ですので、“I've been to Shanghai this year”と言うことはできても、すでに過去の時間となった“last year”を使って“I've been to Shanghai last year”とは言えません。この場合は単純に過去形を使い、“I went to Shanghai last year”と言います。それではなぜEmilyは現在完了形で質問をしたのでしょうか。それはアツコの生涯を継続中の時間として質問しているからです。つまり「~したことがあるか」という質問は現在完了形で訊く、と覚えてください。

今回の間違いやすいフレーズ

“I've been to Shanghai last year”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1822017/5/24更新

法助動詞は、話し手の気持ちを述べる助動詞です。その法助動詞であるmustを現在形で使うと、話し手が「そうすることが必要だ」と思っている、ということになります。ではその過去形“must have + 過去分詞”はどうでしょう。ここで今日の会話です。先週オフィスでキョウコを見かけなかったJennyが、心配そうに聞いています。

Jenny: Hi Kyoko. Where were you last week? I didn't see you in the office.
Kyoko: My daughter had a cold last week and couldn't go to school, so I must have stayed at home to look after her.
Jenny: I'm confused. You must have stayed at home?

娘が風邪をひいて登校できなかったので、家にいなければならなかった、と言ったつもりのキョウコですが、Jennyは混乱しています。なぜでしょう。mustには二通りの使い方があります。「そうする必要がある」、または「高い確率でそうであろう」と言いたい場合です。例えば“He must have this book”は「彼はこの本を持つべきだ」あるいは「彼はこの本を持っているに違いない」のどちらの解釈も成り立ちます。「そうする必要がある」のmustを「家にいる必要があった」と過去形にしようとしたキョウコは、文法的に助動詞の後ろは動詞の原形と決まっているので、過去を表わす現在完了形“have stayed”を使ったのですが、これが誤りです。“must have+過去分詞”は「そうだったに違いない」という意味にしかなりません。何かをしなければならなかったというときは、“needed to” あるいは “had to”を使います。キョウコは “I needed to stay at home”あるいは“I had to stay at home”というべきでした。

今回の間違いやすいフレーズ

“I must have stayed at home”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1812017/5/17更新

日本食は今や世界中でヘルシーな食事として認められ、海外でもよく食べられるようになりました。それではここで今日の会話です。私も日本に来てから数えきれないほど聞かれた質問を、キョウコがMatthewにしています。

Kyoko: Can you eat Japanese food?
Matthew: YeahWhy do you ask?

キョウコはMatthewに「日本食が食べられますか?」という意味で“Can you eat…?”と訊いたのですが、Matthewはなぜそんなことを訊くのかといぶかしんでいます。日本では好き嫌いを訊くときに「~は食べられますか?」と言うことがあります。キョウコはこれを直訳したのですが、英語で“Can you eat…?”と質問するのは、食の制限が聞きたいときです。例えば、イスラム教徒やユダヤ教徒は信仰上の理由で豚肉を食べられません。またナッツアレルギーの人は、具合が悪くなるのでピーナッツを食べられません。このように好みとは無関係なところで、制限があるかどうかを聞くときの質問です。キョウコが聞きたかったのは、Matthewに日本食に対する制限があるかではなく、好きかどうかなので、“Do you like Japanese food?”と聞くのが正解です。

今回の間違いやすいフレーズ

“Can you eat Japanese food?”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1802017/5/10更新

英語には能動態と受動態がありますが、受動態が混乱を招くことがあります。それではここで今週の会話です。

John: Hiro, you've finally arrived! What took you so long?
Hiro: I broke down. My car is needed a new engine.
John: What is needed?

Johnとヒロは待ち合わせをしていたのでしょう。やっと到着したヒロに対し、なぜこんなに時間がかかったのかと訊いたJohnは、ヒロの車が途中で故障したということはわかったのですが、ヒロが名詞(a new engine)を受動態構文(My car is need)の後に置くという典型的な誤りを犯したため、何が必要なのかが理解できません。

動詞の中にはsend, deliver, giveなど、例えば“I (間接目的語) was sent a birthday card (直接目的語)”というように、直接目的語と間接目的語の両方を取ることができるものもありますが、通常ほとんどの受動態構文では、動詞の目的語である名詞は動詞の前に来なければいけません。つまりヒロは“A new engine is needed for my car.”と言えば正解でした。それよりも能動態で"My car needs a new engine."の方が会話ではよく使われます。

今回の間違いやすいフレーズ

“My car is needed a new engine”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1792017/4/26更新

先週は前置詞inonatを取り上げました。今週は同じく前置詞で、時を表わす場合を見てみましょう。

Vicky: What's your schedule this week?
Yoko: I'm meeting a client on 9.00 at the morning in Thursday.

一般的に、inは時間の中のある一部分を指すときに使います。例えばin the morning(一日の中の午前中に)、in Aprilin spring(一年の中の4月や春に)、in 2017(2017年に)、in the 2010s(世紀の内の2010年代に)、in the 2000s(歴史の中の20世紀に)、あるいはin the Heisei Era(歴史の中の時代に)といった具合です。onは特定の曜日(on Monday)や日にち(on the 30th)に使います。Atは“at 1:00”や“at midnight”のようにある特定の時刻や、“at Obon”や“at New Yearのように休暇の期間に使います。ですからヨウコは“I'm meeting a client at 9.00 in the morning on Thursday”と言うのが正解です。

今回の間違いやすいフレーズ

“I'm meeting a client on 9.00 at the morning in Thursday”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1782017/4/19更新

英語をマスターしようとする人にとって、前置詞は難関です。そこで今日は前置詞inonatについてみてみましょう。VickyがJohnを探しています。

Vicky: Hi, Yoko. Do you know where John is?
Yoko: Let's see. He's not on his desk, so he might be at the rest room or in a different floor.

前置詞のinは、何かの中にある状態のときに使います。部屋の中、建物の中、あるエリアの中、市内、国内などはすべてinで示します。なので、Johnがトイレにいるかもしれないと言うときは“at the rest room”ではなく、“John might be in the rest room”と言います。onは平らな表面上にある状態のときに使います。壁面、卓上、天井や島などはonで示します。Johnはいつもデスクの上(on his desk)にはいないはずです。違う階にいるかもしれないと言うときは“in a different floor”ではなく“John might be on a different floor”と言います。Atは、テーブルに(つく)、窓際に(立つ)、ドアの前で(待つ)など、特定の場所を指すときに使います。ですからJohnはデスクにいないと言いたかったヨウコは“He's not at his desk.”と言うべきでした。

今回の間違いやすいフレーズ

“he might be at the restroom or in a different floor”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1772017/4/12更新

Michaelとタローはこの週末の出来事を話しています。タローが土曜日にレストランでチキンを食べたと言ったのですが、Michaelはびっくりしています。なぜでしょう。

Taro: I went to a restaurant on Saturday. I ate one chicken.
Michael: You ate a whole chicken!?
Taro: It was only small.

タローが言った“I ate one chicken”は「チキンをまるごと一羽食べた」という意味です。英語では生きているニワトリは一羽二羽と数えますが、鶏肉は数えられない不可算名詞になります。ですからタローは単に“I ate chicken”と言えば良かったのです。豚や牛などは、生きているときと肉では名称が異なりますが、例えば犬や馬など広く食用とされていない動物は、肉の場合も生きているときと同じ名称のものがほとんどです。生きている動物について話をする場合は複数形で言い、肉について話すときは単数形を使うと覚えてください。つまり“I like dogs”は「私は犬が好きです」、“I like dog”は「私は犬を食べるのが好きです」となります。

今回の間違いやすいフレーズ

“I ate one chicken”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1762017/4/5更新

お花見の季節ですね。Jackとジローも花見でバーベキューをしようと計画しています。そこで今日の会話です。二人は何を焼こうかを話しています。

Jiro: In Japan, we often cook yakisoba on barbeques.
Jack: I've never heard of yakisoba. How do you make it?
Jiro: It's made by noodles, meat, and vegetables.
日本のバーベキューの定番は焼きそばだというジローに、焼きそばが何かを知らないJackが材料を訊いたのですが、ジローは麺と肉と野菜で作られるというつもりで“It's made BY noodles, meat, and vegetables”と答えたのが誤りです。これだと麺と肉と野菜が料理をする、となってしまいます。ジローは“It's made WITH noodles, ~”と言うべきでした。byの後ろに名詞が来ると、その名詞によってなされる、という意味になります。また、byで方法を説明することもできます。“It's made by frying noodles, meat, and vegetables together”と言えば、「麺と肉と野菜を一緒に炒めることで作られる」となります。まとめると、「~で作る」と言いたいとき、材料の場合はwith、方法の場合はbyと覚えましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“It's made by noodles, meat, and vegetables”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1752017/3/29更新

そろそろお花見の季節ですね。早速今日の会話です。Maryは自分が行くお花見のイベントに一緒に来ないかとカイトを誘っています。

Mary: Kaito, I’m going to a hanami event in Yoyogi Park. Do you want to come?
Kaito: Yes, I’ll go.

日本語では「来る?」と訊かれたら「行く」と答えますね。ところが英語では“Do you want to come?”と訊かれたら“Yes. I’ll go”ではなく“Yes, I’ll come”と答えます。これは質問者と回答者のどちらの立場から答えるかの違いです。日本語では回答者側の立場から「行く」と答えるのに対し、英語では質問者側の立場から「来る」と答えます。同じように“please come here”と言われたら、“I’m going”ではなく“I’m coming”と言います。これは「今行きます」という意味になります。

今回の間違いやすいフレーズ

“I’ll go”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1742017/3/22更新

ドンマイという言葉が使われているのをよく耳にします。「大丈夫だよ」と相手を慰めるときに使われますが、その語源である英語の“don’t mind”も同じ意味だと勘違いしている人が大勢います。ここで今日の会話です。

Kevin: I went for an interview for a job I really wanted, but the company didn’t hire me.
Saki: Don’t mind. There are plenty of other good companies.

どうしても入りたかった会社の面接に落ちたKevinに、サキは「大丈夫よ、他にも良い会社はたくさんあるから」と慰めたいのですが、この場合英語では“don’t mind”ではなく“never mind”と言います。命令文の“don’t mind”はその直後に目的語を要し、その目的語を無視しなさい、という意味になります。例えば“Don’t mind the mess”は「散らかってるけど気にしないで」“Don’t mind the noise”は「うるさいけど無視して」となります。また、“I don’t mind the noise”や“I don’t mind where we go for lunch”のように、主語と目的語の間に“don’t mind”がある場合、主語は目的語に頓着しないという意味で、「私は騒音が気にならない」「ランチを食べる場所はどこでもいい」となります。

今回の間違いやすいフレーズ

“don’t mind”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1732017/3/15更新

英語で「~に行く」と言うときは、“I’ll go to Osaka”(私は大阪に行きます)のように行き先の前に“to”をつけることはご存じですね。実は例外があります。ここで今日の会話です。
John: Congratulations on graduating university, Masa! What will you do now?
Masa: First, I’m going to overseas for a vacation.

大学を卒業したてのマサはJohnに進路を訊かれて、まずは海外に遊びに行くという意味で“going to overseas”と言いましたが、“overseas”に“to”はつきません。“to”がつくのは目に見える実在の場所です。“overseas”は海外というだけで実在の場所でありません。日本にいる人にとって英国は海外ですが、英国にいる人にとっては日本が海外です。“here”や“there”も同様に“Please come here”, “Please go there”といった具合に“to”はつきません。さらに“home”も同じく “He went home”で彼は帰宅した、となります。ここで気を付けたいのが、“my home”や“your home”のように所有格を伴った場合です。所有格を伴うと実在の場所になるので、“please come to my home”, “I’ll go to his home”のように“to”が必要です。それでは来週もここでお会いしましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“I’m going to overseas”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1722017/3/8更新

だれかに許可を求められたり、何かを頼まれたりしたとき、肯定的な返事は「yes」で答えるのが普通です。ところがいつもそうとは限りません。そこで今日の会話です。

Mike: It’s a bit hot in here. Do you mind if I turn down the heating?
Hiro: Yes, I do.

ちょっと暑いので空調の温度を下げてもいいかと訊いたMikeに、ヒロは「いいよ」と答えたつもりなのですが、Mikeには反対に下げないでくれ、と聞こえています。なぜでしょうか。“Do you mind?”は「気にしますか」という意味ですので、“Do you mind if I turn down the heating?”を直訳すると「もし私がヒーターを下げたら気にしますか?」となります。ですから“yes” は「気にします」、つまり下げてほしくないということになります。“Do you mind?”で訊かれた質問に対しては、OKならば“No”、ダメなら“Yes”と答える、と覚えてください。

今回の間違いやすいフレーズ

“Yes, I do”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1712017/2/22更新

to不定詞、動名詞は“I like to shop”や“I like shopping”のように、どちらでも「私はショッピングが好きです」という同じ意味になるのですが、“stop”という動詞に付ける場合には注意が必要です。それでは今日の会話です。

Yoshi: I saw Toshi in Yoyogi Park on Sunday. I stopped talking to him.
John: Why did you stop? Did you have a fight?

ヨシは日曜日に代々木公園でトシに偶然会い、立ち止まって話したというつもりで“I stopped talking to him”と言ったのですが、Johnはヨシがトシと喧嘩でもしたのかと訊き返しています。「stop+動名詞」はその動作を止めた、となるため、“I stopped talking to him”は彼と話すのをやめた、つまりもう口を利かないことにした、という意味になります。ヨシは“I stopped to talk to him"というべきでした。皆さんがこのコラムを読むために立ち止まって(stop to read)くださるのは光栄ですが、読むのを止めて(stop reading)しまわれないことを祈ります。

今回の間違いやすいフレーズ

“I stopped talking to him”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1702017/2/15更新

英語の形容詞には、例えば“good”や“fantastic”、“bad”や“awful”のように、同じ意味を表わすものでも、その度合いによって別の単語が存在するものが多くあります。ここで今日の会話です。Maryにバレンタインはどう過ごしたかを訊かれたアイコは、素敵なイタリアンレストランに彼氏と行ったことを話しています。

Mary: Did you and your boyfriend do anything romantic for St. Valentine’s Day?
Aiko: Yes! We went to an absolutely good Italian restaurant. The food was very fantastic!

アイコの言いたいことはわかりますが、言葉の使い方が不自然です。副詞の“very”は“good”や“bad”、“big”や“small”などのように、強弱の幅が特定されない一般的な形容詞に付けます。一方、“absolutely”は“fantastic”や“awful”、“massive”や“tiny”のように、単語そのものに強弱が含まれる形容詞に付けます。“good”のような一般的な形容詞は、それがどれ程なのかを特定していないので、どれだけ“good”なのかを知りたければ“how good?”と訊き、“very good”と答えればとても良かった、となります。

一方、“fantastic”のように強弱が含まれた形容詞は、それだけで既に非常に強いことを示しているので、どれほど“fantastic”かを訊くことはありません。また、“absolutely”(全く)は付けた単語を強調する副詞ですので、“absolutely fantastic”(全くもって素晴らしい)とは言えても“absolutely good”(全くもって良い)とは言えません。“very”と“absolutely”の使い分けが難しいと感じられる方に、便利な副詞をお教えします。“really”と“extremely”はどの形容詞にも付けられますよ。

今回の間違いやすいフレーズ

“absolutely good/very fantastic”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1692017/2/8更新

男性の髭は英語で何と言うかご存知ですか?恐らく日本人の皆さんになじみのある言葉は“beard”でしょう。ですがこの“beard”はどの髭にも使えるわけではありません。それでは今日の会話です。髭を生やし始めたSteveにヒロシが声をかけています。

Hiroshi: Hi Steve. Are you growing a beard?
Steve: No, just a goatee.
Hiroshi: Er, what? You have a goat?

明らかに髭を貯えているSteveに、ヒロシは髭を伸ばしているのかと訊いたのですが、「いや、“goatee”だけだよ」というSteveの答えに困惑し、さらにSteveがヤギを飼っているのかと耳を疑っています。“goatee”とは顎と上唇の上に生やす(EXILEのATSUSHIのような)髭のことです。ヤギを思い浮かべてください。確かに顎髭のような毛がありますよね。それがこの言葉の由来です。顎だけの髭も“goatee”と言います。“beard”と言えば男性の顔全体を覆う髭を指します。上唇の上のヒゲは“moustache” (マスターシュ)と言います。ジブリの宮崎駿さんの髭は“beard”、元ボクシング世界チャンピオンの具志堅用高さんの髭は“moustache”です。

今回の間違いやすいフレーズ

“beard”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1682017/2/1更新

寒い冬には風邪やインフルエンザなどの病気が流行しますが、皆さんは元気にお過ごしでしょうか。今日は病気に強い/弱いという言い方をご紹介します。久しぶりに会ったJoanneとリサの会話です。

Joanne: How have you been, Risa? It’s been quite cold recently.
Risa: I've been well. I’m strong to the cold. But my parents have been ill. Older people are weak to the cold.

リサが言いたいことは分かりますが、病気に強いと言う意味で“strong”は使いません。同様に風邪に弱いという場合に“weak to the cold”とは言いません。英語では強い場合は“robust to ~”(~対して強健)、弱い場合は“sensitive to ~”(~に対して敏感)といいます。病気に限らず何かに対して強い/弱いと言うときには、この表現が使えます。例えば“This buildings is robust / sensitive to earthquakes”(この建物は地震に強い/弱い)、“He is robust / sensitive to stressful situations”(彼はストレスに強い/弱い)と行った具合です。風邪に弱い方は特に、温かくしてお過ごしください。

今回の間違いやすいフレーズ

“I’m strong to the cold”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1672017/1/25更新

外国語を学ぶのは大変です。当然失敗談もあるでしょう。でも失敗から学ぶことも大切な学習です。ですから失敗したからといって気に病むことはありません。それでは今日の会話です。

Linda: Hi, Yuriko. How was London? Did you use your English?
Yuriko: Yes, but I made many mistakes. I was very ashamed.
Linda: Your mistakes probably weren’t that bad!

ロンドンから帰って来たユリコに、リンダが英語を使えたかと訊ねています。ユリコは使ったけど間違ってばかりで恥ずかしかった、と答えたつもりですが、リンダは少しびっくりして、そんなにひどい過ちではないはずだ、と言っています。

なぜリンダがびっくりしたのかというと、「恥ずかしい」を意味する二通りの表現のうち、ユリコが使った“ashamed”は、自分の言動が常識や道徳に照らし合わせて恥ずべきものである、というときに使う表現だからです。英語で間違っても道義的な過ちを犯したことにはなりません。単に間違ったりバカなことをしたときに感じる「恥ずかしい」は“embarrassed”と言います。ですから、ユリコは“embarrassed”ではあっても“ashamed”ではなかったはずです。ユリコは“embarrassed”と感じたようですが、英語で間違ったとしても恥ずかしがることはありません。間違いを恐れずこれからもがんばっていきましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“I was very ashamed”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1662017/1/18更新

日本語で使われているカタカナの言葉は、もともと英語から来ていると思っていませんか?実はヨーロッパの別の言語から来ているものがたくさんあります。それでは今日の会話です。

Mayumi: I do an arubaito at a pan shop. My boss asked me to do an anketo. I said I didn't like the uniform, especially the zubon.
Sophia: Pardon? Did you say you sell pans?

パン屋でアルバイトをしているマユミは、上司から頼まれた制服についてのアンケートに対し、制服は好きではなく特にズボンが嫌いだと答えた、ということを話しているのですが、ソフィアにはチンプンカンプンです。それもそのはず、マユミが使った4つのカタカナ言葉は語源が英語ではありません。

アルバイトはドイツ語の「労働」を意味する“arbeit”から来ています。英語では“part-time job”と言います。またパンはポルトガル語の“pão”、スペイン語の“pan”で、英語では“bread”です。英語で“pan”と言えば鍋なので、ソフィアはマユミが鍋を販売する店で働いているのかと訊き返したわけです。次にアンケートはフランス語の“enquête”で英語では“questionnaire”といいます。最後にズボンですが、これもフランス語で“jupon”から来ています。アメリカ英語では“pants”、イギリス英語では“trousers”です。

今回の間違いやすいフレーズ

“arubaito/pan/anketo/zubon”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1652017/1/11更新

日本ではクリスマスは恋人と、新年は家族と過ごすというのが定番のようですが、英語を母国語とする人たちはクリスマスを家族と過ごし、新年は友人と迎えるというのが一般的です。それでは今日の会話です。クリスマスをニューヨークで過ごしたミホにジェーンがその感想を訊いています。

Jane: Hi, Miho. I heard you were in New York for Christmas. How was it?
Miho: Most shops or restaurants weren't open, so I was very boring. I was hoping Christmas in New York would be more interested.

ニューヨークのクリスマスはさぞ賑やかで楽しいだろうと期待していたのに、店やレストランはほとんど閉まっていてつまらなかった、と言いたいミホですが、二つの間違いをおかしています。“boring”と“interesting”はあるものの状態を、“bored”と“interested”は人の感情を示します。退屈な(boring)街はつまらないと感じ(bored)、面白い(interesting)街は興味深いと感じます(interested)。また退屈な(boring)人にはうんざりさせられ(bored)、興味深い(interesting)人には興味を引かれます(interested)。ミホが言った“I was very boring”は「私はとてもつまらない人間でした」となり、“I was very bored”が正解です。また街に感情はないのでニューヨークが“interested”とは言えず、“I was hoping Christmas in New York would be more interesting”が正解です。同じように、はらはらするような(exciting)映画は人をわくわくさせ(excited)、怖い(scary)映画は人を怖がらせ(scared)ます。

今回の間違いやすいフレーズ

“I was very boring/Christmas in New York would be more interested”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1642017/1/4更新

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。早速ですが今日の会話です。ジェームズがアキにお正月休みについて訊いています。

James: Did you go home for New Year?
Aki: Yes. We spent New Year's Day eating food and watching TV. The comedy shows were very interesting.
James: Why were they interesting?

日本のお正月はお笑いの番組が多いですよね。アキもご多分に漏れず、帰省先で家族とごちそうを食べ、お笑いの番組を観たと答えました。そしてお笑い番組がとても面白かった、と言ったつもりなのですが、ジェームズは怪訝な様子です。なぜでしょう。

「面白い」を辞書で見ると“interesting”“funny”“fun”などが載っていますが、“InterestingTV show とは、視聴者に考えさせたり、知らなかったことを伝えたりする、ニュースやドキュメンタリーなどの番組に対して使われる表現です。一方、お笑いのように視聴者を笑わせる番組には“funny”を使います。つまりアキは“The comedy shows were very funny.”と言えばよかったのです。また、“ fun”とは面白いこと、楽しめることという意味なので、お笑い番組を観て笑えなくても観て楽しんだのであれば、”The TV shows were fun.”ということができます。

今回の間違いやすいフレーズ

“The comedy shows were very interesting”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1632016/12/28更新

back”は名詞、動詞、あるいは副詞としても使われ、使い方によって意味が全く異なります。では今日の会話をみてみましょう。

Mary: What will you do for New Year, Sachiko?
Sachiko: I'll back my hometown.

Maryに年末年始の予定を訊かれたサチコは、「田舎に帰る」という意味で“back”を動詞として“I'll back”と言いましたが、このような場合、“back”を動詞として使うことはできません。副詞の“back”の前に動詞の“go”を、後ろに前置詞の“to”を伴い、“I'll go back to my hometown”と言います。“go back”で“return(戻る)”と同じ意味になります。

動詞の“back”には別の意味があります。スポーツにおいて“to back”と言えば「賭ける」という意味です。“I backed my hometown team”で「地元のチームに金を賭けた」となります。政治において“to back”は、候補者、政党、政策、あるいは政府を「支持・支援する」と言う意味です。“The Employers Association backs the new policy”と言えば「雇用者組合は新たな政策を支援する」となります。

今回の間違いやすいフレーズ

“I'll back my hometown”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1622016/12/21更新

日本ではカタカナで”アピール”という言葉がよく使われます。この言葉は英語の“appeal”から来ているわけですが、英語の使い方は異なります。それでは今日の会話です。

Helen: How should we market our new product?
Hiroko: I think we should appeal its advantages.

ヘレンに新商品をどう売り込めばよいかの意見を聞かれたヒロコは、長所をアピールすべきだと思う、と答えたいのですが、この意味の“appeal”は英語では自動詞のため、日本語のように目的語をとる他動詞として使うことはできません。つまり、日本語では他動詞「アピールする」の目的語は「素晴らしさ」(素晴らしさをアピールする)となりますが、英語では「訴えかける力を持つ」「魅力がある」という意味で目的語をとらず、この使い方はできないのです。他動詞の“appeal”は、「上訴する」という全く異なる意味になり、“I will appeal this unfair decision”(この不当な判決を上訴します)のように使います。ヒロコは“I think we should emphasize its advantages”(長所を強調すべきだと思う)と言うべきでした。英語では新商品が我々に対して“appeal”するのであって、我々が新商品を“appeal”するのではありません。

今回の間違いやすいフレーズ

“we should appeal its advantages”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1612016/12/14更新

Sorry”は英語の中で最もよく知られ、またおそらく最も大切な言葉です。この言葉を全く使わない人は、ほぼ間違いなく「失礼な人」と思われます。よく使われるこの言葉ですが、間違って使われているのをよく耳にします。そこで今日の会話です。

Takahiro: I'm sorry for my late.
Tom: Sorry for your what?

これは非常に頻繁に聞かれる誤りです。タカヒロがトムに何かの遅れを謝罪しているのですが、“my”の次の形容詞で文章が終わっているため、トムは何に対して謝まられているのか釈然としません。“my”には名詞が伴わなくてはなりません。つまり、遅刻を詫びているのであれば、“I'm sorry for my late arrival”となります。また、動名詞を使って、“I'm sorry for arriving late”と言うこともできます。さらに、“my”も動名詞も使わず、形容詞だけで表現する場合は“I'm sorry I'm late”と言います。使い方をマスターして、誤りを謝らなくてよいようにしましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“I'm sorry for my late”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1602016/12/7更新

動詞の“cheer”は「応援する」「歓声を上げる」という意味ですが、“cheer up”となると意味が変わります。そこで今日の会話です。

Kenichi: When I was in New York, I went to see the Yankees and cheered up Masahiro Tanaka.
Michael: Why? Did you meet him?

以前ニューヨークで、田中将大選手出場のヤンキースの試合を観に行ったことを、ケンイチがマイケルに話しているところです。田中選手を応援した、と言ったつもりが、マイケルには伝わらなかったようです。なぜでしょう。”Cheer up”は「応援する」ではなく「元気づける」と言う意味の他動詞です。つまりケンイチが言ったのは、田中選手に会って「大丈夫、元気を出して。君なら出来る!」などと元気づけた、ということになります。田中選手は今や超一流のスポーツマンで、一般人に元気づけられる必要もないでしょうから、マイケルが変だなと思ったのももっともです。ケンイチは単純に“I cheered Masahiro Tanaka.”と言えばよかったのです。また、“cheer up”は自動詞でもあります。この場合は「元気になる」と言う意味で、“I was sad after the Yankees lost, but I cheered up later.”(ヤンキースが負けた時は悲しかったけど、あとで元気になった)のように使います。

今回の間違いやすいフレーズ

“I cheered up Masahiro Tanaka”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1592016/11/30更新

grow up”を和訳すると「成長する」ですが、「成長する」の英訳は必ずしも“grow up”ではありません。ここで今日の会話です。ノリが出席した会議の議題は何だったかをStevenが訊いています。

Steven: What did you talk about in the meeting yesterday?
Nori: Oh, we discussed ways for the company to grow up.
Steven: Really? But I think this company behaves quite responsibly.

間違いがわかりましたか? ノリは「会社が成長するためにどうするか」が議題だったと言いたかったのですが、「成長する」を“grow up”と言ってしまったことが誤りです。“grow up”は「子供が大人になる」ということです。つまりノリの発言は、現在会社は(子供のように)無責任にふるまっており、それを(大人のように)責任ある行いに正すにはどうするかが議題だった、という意味に解釈されます。ですのでStevenは「え?だけどうちの会社は結構ちゃんとしてると思うけど…」という怪訝そうな反応をしたわけです。ノリは単に“ways for the company to grow”といえば良かったのです。growは「大きくなる」、grow upは「大人になる」と覚えましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“ways for the company to grow up”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1582016/11/16更新

英語には何種類もの時制があり、使い方を誤ると正しく伝わらないことがあります。それでは今日の会話です。トモミがEmilyに日本の在住期間を訊こうとしています。

Tomomi: How long do you live in Japan?
Emily: Well, I've been here for five years, and I'm planning to stay a lot longer.

トモミは“How long do you live”と単純現在形で質問しましたが、これでは何が訊きたいのかわかりません。これまでの在住期間を訊かれているのか、あるいは将来的にどれくらい住むつもりかを訊かれているのか、Emilyは質問の真意がわからず、「えっと、日本には5年住んでいて、これからもずっと長く居たいと思っています。」と答えました。

過去のある時点から現在まで継続している行為や状態について訊きたい場合は、単純現在形は使えません。Emilyが旅行者で、「日本にはどれくらい滞在の予定ですか?」と訊きたい場合は“How long are you staying in Japan?”と言えばよいのですが、Emilyが日本に住んでいることをトモミは知っているので、“How long have you lived in Japan?”と現在完了形で訊くのが正解です。同じように、在職期間は“How long have you worked at your company?”、英語の学習期間は“How long have you studied English?”と訊きます。

今回の間違いやすいフレーズ

“How long do you live in Japan?”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1572016/11/9更新

英語では、同じ言葉でも、それが行い(doing)を表す場合と、状態(being)を表す場合で、意味が全く異なるものがあります。ここでSarahとサキの会話を見てみましょう。

Sarah: What's your boss like?
Saki: He's hard work.
Sarah: I'm sorry to hear that.

サキに彼女の上司はどんな人かを訊いたSarahは、サキの答えを聞いて気の毒に思っています。その理由が分かりますか?“hard work”は、行いとしては「勤勉」という良い意味ですが、人となりとしては「気難しい」という悪い意味になります。サキの上司は気難しいのではなく、よく働く人だと言いたい場合は、“He works hard” あるいは “He does a lot of hard work.”と言います。“hard work”を行うのは大いに結構ですが、“hard work”にならないように。

今回の間違いやすいフレーズ

“He's hard work”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1562016/11/2更新

前置詞は英語を学ぶ上でひとつの大きな難関です。わかっているようでなかなか一筋縄ではいきません。今日は“in”と“on”についてみてみましょう。

Sophia: Hi, Mayumi. Did you enjoy your trip to Canada? Did you take many photos?
Mayumi: Yes, I had a great time. I took lots of photos, but they’re all in my computer.

Sophiaはカナダ旅行から戻ってきたマユミに、旅行はどうだったか、写真をたくさん撮ったかと質問しています。それに対しマユミは、旅行は楽しく写真もいっぱい撮ったが、写真は全部PCに入っている(ので今は見せられない)という意味で、“they’re all in my computer”と答えましたが、この“in my computer”は誤りです。“in”は「中」、“on”は平らな表面の「上」の場合に使うということはマユミも理解しており、「写真はPCの中に保存してある」という意味で“in”を使ったのですが、実際に写真が保存されているのは、PCのハードディスク上です。またPCにある写真を見るときは平らなスクリーン上を見るので、“on my computer”が正解です。“in a computer”と言えるものは、PCを構成するディスクドライブやプロセッサーなどの部品です。PCのスクリーン上で見るものは全て“on a computer”と覚えましょう。テレビも同様に“on a television”です。

今回の間違いやすいフレーズ

“they're all in my computer”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1552016/10/26更新

誰かに問題点を聞きたいとき、みなさんはどう聞いていますか? そこで今日はAlanとジローの会話をみてみましょう。

Alan: I'm feeling a bit sick. I might need to go home.
Jiro: Really? What's your problem?

「ちょっと調子が悪いので帰った方がいいかもしれない」と言うAlanに、ジローは「どうしたの?」という意味で“What's your problem?"と言ったのですが、これは非常に挑戦的な言い回しです。これを言われたネイティブスピーカーはまず間違いなくムッとするでしょう。なぜならこれは「何か文句あんのか?」「一体全体何が問題なわけ?」という意味だからです。単純に何が問題なのか、どんな問題があるのかを尋ねる場合は“What's the problem?”、あるいは“What problem are you having?”と言います。この説明で問題なければよいのですが。

今回の間違いやすいフレーズ

“What's your problem?”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1542016/10/19更新

Appreciate”は「感謝」の気持ちを丁重に表すのに適した言葉ですが、使い方を間違えると別の意味になります。ここで今日の会話です。タケシは提出するレポートをZachに手伝ってもらい、お礼を述べようとしています。

Takeshi: I would appreciate your help with this report.
Zach: What? Again? But I just helped you finish it!

Zachはムッとしていますが、なぜかわかりますか? “would appreciate your help”とは、「手伝ってくれたら感謝する」という意味で、つまり「手伝ってください」とお願いしているのと同じです。Zachはタケシのレポートを手伝ったばかりなので、「え?また? 手伝ってあげたばかりだけど!」となったわけです。タケシが言ったように、“appreciate”の前に“would”をつけると“thank you”から“please give me”に意味が変わります。“would appreciate”は助けてもらう前、“appreciate”は助けてもらった後に使う、と覚えておきましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“I would appreciate your help”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1532016/10/12更新

英語の接頭辞“over”は、日本語の接尾辞「~過ぎ・過度に」と同じような働きをします。例えば「overheat」は「暖めすぎる」、「overcook」は「調理し過ぎる」といった具合ですが、接頭辞として別の意味を持つものもあります。ここで今日の会話です。

Mary: Do you want to go to the cinema this evening? It's Ladies Day.
Misako: Thanks, but I'm doing some overwork this evening.

間違いがわかりましたか? 今日はレディースデイなので一緒に映画はどうかとMaryに誘われたマサコですが、「今晩は残業だから行けない」と言いたいところ、“I'm doing some overwork”と答えたのが誤りです。“overwork”は働きすぎという意味で、残業は“overtime”といいます。この場合の“over”は「超えて」の意味を持つもので、時間を超えて働けば“overtime”すなわち残業、というわけです。もちろん働き過ぎることなく残業をすることもできますが、残業をして働き過ぎないようにご注意を!"

今回の間違いやすいフレーズ

“I'm doing some overwork”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1522016/10/5更新

「OK」は日本語になっていると言えるほど、日常的に使われている言葉ですが、英語で使うときにはちょっと注意が必要です。それでは今日の会話を見てみましょう。

James: Where shall we go for lunch?
Nori: I know a Thai restaurant nearby. Are you okay?
James: Me? Yeah, I'm fine.

Jamesとノリはどこでランチを食べようかを話し合っています。ノリは近場にタイ料理の店があるのでそこはどうか、という意味で“Are you OK?”と聞いたのですが、Jamesは「え?僕?大丈夫だけど」と怪訝な様子です。

英語で“Are you OK?”は誰かを心配しているときに使います。例えば一緒に歩いている友達がつまずいて転んだときや、顔色が悪い人に対して「大丈夫ですか?」と聞く場合です。それで良いかどうかを聞きたいときは、“Is that okay?”あるいは“Are you okay with that?”と言います。この解説でOKだといいのですが。

今回の間違いやすいフレーズ

“Are you okay?”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1512016/9/28更新

英語を正しく話すには、前置詞“to”の正確な使い方を学習する必要があります。どのように使い、またどんなときに使わないかも知っていなければなりません。そこで今日の会話です。

Jane: What are you planning to do tomorrow, Junko?
Junko: I'll go to shopping in Ginza.

さて、何がいけなかったのでしょうか。Janeに明日の予定をきかれたジュンコは、銀座で買い物をする予定だというつもりで“I'll go to shopping in Ginza”と答えたのですが、これは誤りです。“go to”の前置詞“to”は“I'll go to Ginza(銀座へ行きます)”のように目的地を示す場合に使います。ですが買い物は場所ではなく「行為」なので、“go to shopping”とは言えません。“go shopping”で「買い物に行く」という決まった言い回しです。ですのでジュンコは“I'll go shopping in Ginza”というべきでした。shopping以外にも、“go fishing(釣りに行く)”、“go drinking(飲みに行く)”、“go surfing(サーフィンに行く)”など、“go + 動詞のing形”で色々なことをしに行くことができますよ。

今回の間違いやすいフレーズ

“I'll go to shopping in Ginza”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1502016/9/21更新

英語では名詞が複数の時は“s”をつける、ということは皆さんもよくご存知ですよね。そうは言っても日本語は単数でも複数でも名詞は変化しないので、英語の複数の名詞に“s”を付け忘れている人がよくいます。では名詞なら何でも“s”がつけられるかというと、そうではありません。ここで今日の会話です。

Jeff: I heard there was some trouble at the nightclub last night.
Kenji: Yes, there was a big fight. Afterwards, there were a lot of damages. The club needs more securities.

昨晩ナイトクラブで何かトラブルがあったことを聞いたJeffに対し、ケンジは派手な喧嘩があってかなりの被害が出たという事実と、クラブはもっと警備を強化する必要があるという意見を言ったつもりなのですが、“damage(被害)”と“security(警備)”を複数形にしたのが誤りです。これらは数えられない名詞(不可算名詞)で、複数形をとりません。実は複数形をとるのは可算名詞だけです。さらに、これらの名詞に“s”が付くと全く別の意味になります。“damages”は損害賠償、“securities”は証券です。被害とも損害賠償とも無関係でいたいものです。

今回の間違いやすいフレーズ

“damages, securities”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1492016/9/14更新

「マイホーム」や「マイナンバー」などの「マイ」は「私の」という意味の英語“my”から来ています。日本ではこの「マイ」がついた言葉がよく使われていますよね。マイカー、マイボール、マイボトルなど枚挙にいとまがありません。そこで今日の会話です。

John: Hi, Nobu. I didn't see you last weekend. What were you doing?
Nobu: I was moving into new my home.

先週ノブを見かけなかったJohnが、何をしていたのかを聞くと、ノブは新しい家に引っ越しをしていたと言うつもりで“moving into new my home”と答えましたが、これは間違いです。英語のmy homeは代名詞の所有格+名詞の二単語ですが、「マイホーム」は日本語ではこれで一つの名詞になっていますので、ノブは名詞の前に形容詞のnewを置いて“new my home”と言いました。ところが英語では、所有格は形容詞の前に置かなければなりません。つまり“new my home”ではなく、“my new home”が正しい語順です。ノブは“I was moving into my new home”と言うべきでした。「マイ○○」という日本語は「自分で所有する○○」と言う意味で使われる便利な言葉ですが、英語では単に“所有格my + ○○”なので、「あなたのマイホームはどこですか?」は日本語では違和感はなくても、“Where is your my home?”は成立しません。

今回の間違いやすいフレーズ

“I was moving into new my home”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1482016/9/7更新

"今年の夏休みはどこに行きましたか? 見知らぬ大勢の人たちと同じ飛行機や列車に乗って行く旅とは違い、自分一人、あるいは家族や気心の知れた友だちとマイカーで行く旅は、自由があっていいですよね、渋滞がなければ。さて、それでは今日の会話です。Chrisは旅行の計画をヒロコに話しています。

Chris: I'm thinking of renting a car and driving to Kyoto next month. I have my Australian driver's license.
Hiroko: You should get an international driver's license to drive a car in Japan though.

間違いがわかりましたか? オーストラリアの免許証でレンタカーを借りて来月京都に行くことを計画しているChrisに対し、日本で運転するには国際免許証が必要だと言いたいヒロコですが、“you should get”では「持った方がいい」というただのアドバイスや推奨になってしまいます。ですが日本で運転するには日本の法律に従って国際免許証が必要なわけですから、「絶対必要な」を表す助動詞の“must”を使い、“You must get an international driver's license”と言います。必須なことには“should”ではなく“must”を使うことをぜひ覚えてください。"

今回の間違いやすいフレーズ

“You should get an international driver's license”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1472016/8/31更新

あなたのお気に入りのレストランはどこですか? そしてそこのイチオシのメニューは何でしょうか。それでは今日の会話です。アツシが彼のお気に入りの魚料理を出すレストランにJennyを連れてきました。

Jenny: What do you recommend?
Atsushi: This place has many good menus, but the salmon is my favorite menu. It's delicious.

間違いが分かりましたか? Jennyにレストランのお勧め料理をきかれたアツシは、このレストランにはいいメニューが沢山ある、サーモンがお勧めのメニューだ、と言いましたが、これが間違いです。ひとつのレストランにはメニューはひとつだけです。アツシお勧めのサーモンはメニューの中の一品です。英語ではメニューに載っている料理をさして、“a thing on the menu”(メニュー上にあるもの)という言い方をします。この表現を使って、アツシは“This place has many good things on the menu, but salmon is my favorite.”(この店は美味しいものがメニューにたくさんあるけど、僕のお気に入りはサーモンなんだ)と答えればよかったのです。

今回の間違いやすいフレーズ

“This place has many good menus”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1462016/8/24更新

新しい職場での最初の数週間は、精神的にも肉体的にもとても疲れるものですよね。ここで今日の会話です。最近転職したヨシコにJamesが新しい職場について聞いています。Jamesはヨシコの答えを聞いて大変驚いていますが、なぜだかわかりますか?

James: So Yoshiko, how's your new job going?
Yoshiko: Good. I'm in charge of a new product development project.
James: Wow! That was quick! You've been working there only 3 months.

新しい仕事について聞かれたヨシコは、新商品開発プロジェクトの担当です、というつもりで、“I'm in charge of …”と言ったことがJamesをびっくりさせました。“be in charge”とは責任者であると言う意味です。ものの三ヶ月でもうプロジェクトリーダーだと聞けば、Jamesでなくとも驚きますよね。私は新商品開発のプロジェクトを担当しています、と言うときは“I'm involved in a new product development project.”(私は新商品開発プロジェクトに関わっています)と言います。

今回の間違いやすいフレーズ

“I'm in charge of …”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1452016/8/10更新

日本は食文化が非常に発達している国ですが、そのことを日本人の方はあまり意識していないように感じます。外国からやってきた人が日本のテレビ番組を観ると、まずその食に関する番組の多さに驚きます。日本人は食べることと食べ物について熱く語ることが大好きなんだ、と。外国人にそう言われると、なるほど、そうか、と思いませんか? さて、ここで今日の会話です。

Claire: What are you eating?
Ryo: Potato chips. They're curry taste. Do you want to try some?

間違いに気づきましたか? Claireに何を食べているのかをきかれたリョウは、カレー風味のポテトチップスと言いたいのですが、日本語では「カレー味」と言いますので、そのまま英語に直訳して“curry taste”と言えばOKと思いきや、ネイティブはそうは言いません。“taste”には動詞と名詞があり、“They taste of curry”(カレーの味がする)のように風味を表現するときには動詞として使うことがほとんどです。名詞の“taste”は味覚(辛いや甘い)を指します。カレー風味の、というときは“curry flavored”といいます。

今回の間違いやすいフレーズ

“They're curry taste”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1442016/8/3更新

私は毎朝満員電車に乗って東京都心方面へ通勤しています。ほとんど乗客が乗っていない向かい側の電車を見るにつけ、勤務地が反対方面にある人を羨ましいと思いながら電車に揺られています。それでは今日の会話です。東京都下に勤めるヨウコは、満員電車とは無縁です。

John: I hate taking the train into Tokyo during rush hour.
Yoko: I’m lucky. I commute away from Tokyo, so there are little people on my train.

間違いがわかりましたか? ラッシュ時に東京方面へ向かう電車に乗るのが本当にいやだというJohnに対し、自分は逆方向なので電車にあまり人がいなくてラッキーだと言ったつもりのヨウコですが、“there are little people”は誤りです。これではヨウコの乗る電車に小さな子供たちが乗っている、という意味になってしまいます。“little”はサイズが小さいことを表す言葉で、数が小さいことを述べるときには“few”を使います。つまりヨウコは“there are few people on my train.”と言えばよかったのです。私の通勤電車も“few people”だけならどんなに嬉しいか…。

今回の間違いやすいフレーズ

“there are little people”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1432016/7/27更新

日本語の動詞は他動詞か自動詞かのどちらかに分かれますが、英語には“stop”のように、そのどちらでもあるという動詞が数多く存在します。これが受動態の文ではちょっと厄介な問題を起こします。それでは今日の会話です。

Sally:Hi Tomomi. Did you get my message yesterday?
Tomomi:Sorry, Sally. I couldn't check my messages yesterday because a problem was occurred with my smartphone.

さて、間違いが分かりましたか? 昨日送ったメッセージを見てくれたかと聞いたSallyに、トモミはスマホに「問題が発生し」てメールのチェックが出来なかった、と答えたつもりですが、この“a problem was occurred”が間違いです。受動態の文で使えるのは他動詞のみです。“occur”は「起こる」という意味の自動詞ですので、受動態をとりません。なんとなく、主語が人ではなく物事の場合は受動態になる、という先入観が働いてしまいますが、これは誤りです。トモミは素直に“a problem occurred with my smartphone.”と能動態で言えばよかったのです。“occur”以外にも“happen”や“appear”も自動詞だけの機能を持つ動詞です。

今回の間違いやすいフレーズ

“a problem was occurred”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1422016/7/20更新

英会話を習う人が最初に通る道は、おそらく英語での自己紹介でしょう。まずは名を名乗ることから始まる自己紹介ですが、実は正しく行っている人は意外と少ないのです。それではジュンが仕事でAlisonのいるEigo Solutions社に初めて電話をかけたときの会話をみてみましょう。

Alison:Hello. Eigo Solutions. How can I help you?
Jun:Hello. This is Tanaka from Nihongo Industries. Can I speak to a sales representative, please?

ジュンは何がいけなかったのでしょうか。仕事上で自己紹介をするときのルールは明確です。初めての相手に名乗るのですからフルネームを述べます。ジュンは日本式に「日本語インダストリー社の田中と申します」と名乗りましたが、相手はあなたが誰なのかを知りません。日本語インダストリーの田中と言われても田中さんは他にもいるかもしれません。あなたがブラジルのサッカー選手ネイマールやアルゼンチンのメッシであれば話は別ですが、ここはフルネームで“Hello. This is Jun Tanaka.”と言いましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“Hello. This is Tanaka.”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1412016/7/13更新

開発途上国を旅したことがありますか? 立ち並ぶ露店商に呼び込みをされたことがある方も多いでしょう。彼らは客が値段の交渉をすることを見越して、まずは高い値段を提示してくる、ということをご存じでしょうか。ここで今日の会話です。

Street vendor:This T-shirt costs $30.
Junichi:That's too expensive! Can you price down?

Tシャツが30ドルだと言う露店商に、それは高すぎる!安くできないの?とジュンイチが聞いていることは明らかです。ですがジュンイチは「値を下げる」という複合動詞のつもりで“price down”と言いましたが、これはプライスとダウンを合わせた和製英語です。正しくは“Can you bring the price down?”です。露店商から買い物をするときにはプライスダウンの交渉をお忘れなく! 言い値のまま買うと大損をしますよ。

今回の間違いやすいフレーズ

“Can you price down?”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1402016/7/6更新

あなたは目標を立て、その達成に向け努力するタイプですか? 例えば1ヶ月で3キロ痩せるとか、今年はフルマラソンにチャレンジするなど、個人的な目標もあれば、月末までにあと2件契約を取りたいとか、前倒しにプロジェクトを終了させたいなど、仕事上のチャレンジもあるでしょう。そこで今日の会話です。

ROB:How are you doing on the ABC project?
AKI:It's been difficult, but we're challenging to finish by the end of the month.

ROBにABCプロジェクトの進捗を聞かれたアキは、難航しているものの月末までの完了に向けチャレンジしている、という意味で“we're challenging to”と言いましたが、“challenge”を挑戦するという動詞として使う場合は、“challenge”の直後に“to”以下を行う人は誰かを示す目的語が来なければなりません。ここでは月末までに完了させるのは“we”ですから“challenging us to” あるいはより自然に“challenging ourselves to”とします。

これで文法上の誤りはなくなりましたが、このように目標達成に向け努力するという意味で動詞の“challengeを使用することはあまり一般的ではありません。それよりも、“strive”(努力する)“work hard”(一生懸命に取り組む)“aim”(目標とする)などを使い、例えば“We're striving to finish by the end of the month”(月末までに終了するよう、懸命に努力しています)という言い方をします。

今回の間違いやすいフレーズ

“we're challenging to”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1392016/6/29更新

オフィス(会社)で働くひとを英語で何と言うか知っていますか? さっそく今日の会話を見てみましょう。

Emily: Tomoko, what does your sister do?
Tomoko: She's an officer. She works in the Accounting Department of a car company.

Emilyに姉の職業を聞かれたトモコは、自動車会社のオフィスで経理部門に勤務する会社員というつもりで、“She's an officer”と言いましたが、これは間違いです。オフィスで働く人は“officer”ではなく“office worker”といいます。では“officer”とはどこで働くどんな人たちでしょうか? “police officer”といえば警察官、“military officer”と言えば陸、海、空軍の将校です。他にも税関検査官の“customs officer”は空港で、職業相談員の“careers officer”は学校で働いています。ですから、オフィス内で“officer”に会うことはあまりないでしょう。ですが、運が良ければ会社のCEO (chief executive officer) に会うことがあるかもしれません。

今回の間違いやすいフレーズ

“She's an officer”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1382016/6/22更新

皆さんは旅行は好きですか? 旅行といってもいろいろありますよね。それではJohnとケイスケの会話です。この夏の旅行について話しています。

John: I'm going to take a trip to Hokkaido in August. Are you going anywhere this summer?
Keisuke: I haven't decided, but I want to trip to Kyoto.

間違いが分かりましたか? 8月に北海道に旅行にいくつもりだというJohnが、ケイスケにどこかに行く予定があるいかと聞いています。ケイスケは、まだ決めていないけど、京都に旅行へ行きたい、というつもりで “I want to trip to Kyoto”と言いました。これが誤りです。“trip”には名詞の“trip”と動詞の“trip”で別の意味があります。名詞の“trip”は旅行などどこかに行くことですが、動詞の“trip”はつまずいて転ぶことです。ですのでケイスケは“I want to take a trip to Kyoto”と言うべきでした。旅行は楽しいものですが、転ぶことはつらいですよね。

今回の間違いやすいフレーズ

“I want to trip to Kyoto”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1372016/6/15更新

学生時代の思い出はほとんどが友人たちとの楽しいものですが、あまり思い出したくないものがあるとすれば、それはやはり試験のことでしょう。私は今でも「試験」「テスト」と聞くと緊張します。それでは今日の会話です。Brianとタケシは、タケシのクラスであったテストについて話しています。学生たちの出来栄えはどうだったでしょうか。

Brian: How was the test?
Takeshi: It was very easy. Everyone almost passed.

間違いがわかりましたか? Brianに先日の試験はどうだったかと聞かれたタケシは、「すごく簡単だったよ。ほぼ全員が合格したよ」というつもりで“everyone almost passed”と言いましたが、これが誤りです。これでは「全員がもう少しのところで合格だった」、つまり誰も合格しなかった、ということになります。“almost”が動詞の前にくると、その動詞が示していることが実は起こらなかった、となります。例えば合格ラインが60点だったのに対し、自分は59点だったとすると、“I almost passed”で、合格ラインに僅差で届かなかった、ほとんど(あとほんの少しで)合格だった、となります。タケシは“almost everyone passed”と言えばよかったのです。

今回の間違いやすいフレーズ

“everyone almost passed”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1362016/6/10更新

今まで会ったことのない人と待ち合わせをするとき、メールや電話で事前に自分の見掛けや当日の持ち物を説明することがありますよね。そこで今日の会話です。ジュンコとVickyは電話で話しています。

Junko: I'll meet you at the South Exit of Shinjuku Station. I will be carrying a red handbag. Also, I have long black hair and black eyes.
Vicky: You have black eyes!? What happened?

Vickyはびっくりして「どうしたの?」と聞き返していますが、なぜ驚いたかわかりますか? ジュンコは待ち合わせの新宿駅南口で、自分は赤いハンドバッグを持っていて、黒いロングヘアーで黒い目をしている、と言ったつもりです。実はこの“black eyes”がVickyをびっくりさせました。英語では“black eyes”は目の色を指さず、目の周りの皮膚が黒ずんだ状態を指します。つまり殴られたかぶつけたか、いずれにしろなにかよろしくないことがジュンコの身に起きたとVickyは思ったわけです。この場合ジュンコは“I have dark brown eyes.”というべきでした(日本人は黒髪黒目と言いますが、目の色は実は濃い茶色です)。目は“black eyes”だと言うと、それを聞いた人のあなたに対するイメージがガラっと変わることは間違いありません。

今回の間違いやすいフレーズ

“I have black eyes”

筆者:ウィリアム・ブルックス(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1352016/5/25更新

先日英語の名詞形と動詞形が似ているものについてお話しましたね。もうひとつ「影響」という意味の名詞は“effect”で、その動詞形は“affect”です。この二つもよく似ていますが、概ね使い分けされているように思います。一方、動詞の“affect”が正しく使われていないことをよく耳にします。次の会話を見てみましょう。

DAN: I’m worried about the increasing temperature these days.
JUN: Me too. It’s affecting to the whole planet.

間違いがわかりましたか? このところの気温の上昇について心配している、というDanの発言を受け、ジュンが動詞“affect”を使って「私もです。地球全体に影響を及ぼしています。」と言いたいのですが、“affect to”としたところが誤りです。“affect”は「~に影響を及ぼす」という他動詞です。「~に」とあるため“to”を入れたくなりますが、他動詞は前置詞をともなわず直接目的語につきます。つまり正しくは“It’s affecting the whole planet”となります。名詞effectを使って“It’s having an effect on the whole planet”ということもできます。この場合は“effect on”と前置詞が必要です。

今回の間違いやすいフレーズ

“It’s affecting to the whole planet”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1342016/5/18更新

英語では、動詞とその名詞形の音が似ているものがあり、混同して覚えている人がいます。次の会話で間違いがわかりますか?

BETTY: Let’s meet up for dinner on Friday before the concert.
KAZUE: OK, sounds good. I will choice a restaurant and let you know.

Bettyに、コンサートの前に落ち合って夕飯を食べようと誘われたカズエは、「いいね。レストランを選んで連絡するね」と言いたかったのですが、「選ぶ」の名詞形である「choice(選択)」を使ってしまいました。助動詞“will”のあとは動詞の原形がきますので、“choose”を使い、“I will choose a restaurant…”というべきでした。名詞“choice”の前に別の動詞“make”を使って、“make a choice about a restaurant”という言い方もできますが、“choose a restaurant”の方が簡潔です。他に動詞とその名詞形が似ているものとしてbelievebeliefloselossadviseadviceproveproofなどがあります。

今回の間違いやすいフレーズ

“I will choice a restaurant”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1332016/5/11更新

文化的な背景がある行為や特性について話すとき、その文化を持つ国の人を一括りにしてしまうことがよくあります。それが間違いではない場合もあるでしょうが、このような十把ひとからげの言い方は誤解を招く恐れがあります。次の会話を見てみましょう。

LLOYD: Everybody at the meeting was so nice, but so quiet!
RYU: Yes. We Japanese are very shy.

Lloydが、会議に出席していた人全員が良い人たちだったがとても静かだった、とコメントしたのに対し、リュウは「そうですね。我々日本人はとてもシャイなのです」と答えています。この“we Japanese”という言い方だと、日本人全員がシャイな性格であることになってしまいます。もちろんそうではありません。リュウは彼の意見として、概して日本人はシャイな人が多いという一般論を述べているのであって、全員がそうだと言おうとしているのではありません。このような場合は“Many Japanese are very shy”(多くの日本人はとてもシャイです)と言います。

今回の間違いやすいフレーズ

“We Japanese are very shy”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1322016/4/27更新

前回は大学の学年の呼び方についてお話ししましたが、会社で在職年数を話題にする場合はどうでしょうか。先輩社員と新卒の新入社員との会話をみてみましょう。

DAN:How long have you worked at StanTech?
HIROMI:I’m a freshman.

間違いが分かりましたか? Danにスタンテック社に入社してどれくらいかを聞かれたヒロミは「新卒一年目」という意味で“freshman”と言いましたが、英語では通じません。前回、北米では大学一年生は“freshman”だとご紹介しました。日本では新卒の新入社員をフレッシュマンと呼ぶため、単純に英語でも使えると思いがちですが、そもそも欧米には日本のような集団としての新卒という概念がありません。日本では大学を卒業した人たちが4月に新入社員として会社に就職すると、まず集団で新入社員研修を受け、そのあと各部門に配属されます。ところが欧米では新社会人であれ、中途採用であれ、ある会社に就職するとまず部門に配属され、研修は各部門で行います。それ以前の職歴に関わらず、新たに入った社員と言う意味では “new employee”と言いますが、在職期間を問われたら、単に “This is my first year”(一年目です) あるいは “I’ve been working here for three years”(三年働いています)のように答えます。

今回の間違いやすいフレーズ

“I’m a freshman”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1312016/4/20更新

日本の大学と北米の大学では学年の呼び方が異なります。今日の会話です。北米の人と次のような会話をしたことはないでしょうか。

JANE:Do you study at Todai?
KENJI:Yes, I do. I’m in the second grade.

ケンジは東京大学の二年生なのですが、北米では小学校の二年生と言うときに使う“second grade”は大学には使いません。小・中学校は続けて数え、日本でいう小学一年生から中学三年生は北米では“first grade”から順に“second grade” … “ninth grade”と言いますが、高校や大学は一年、二年、三年、四年をそれぞれ“freshman” “sophomore” “junior” “senior”と言います。一方、イギリスの大学はまた呼び方が異なり、“first year” “second year”を使います。ケンジの正解はアメリカ式では“Yes, I do. I’m a sophomore.” イギリス式では“Yes, I do. I’m a second year student.”となります。

今回の間違いやすいフレーズ

“I’m in the second grade”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1302016/4/13更新

such as”と“like”はどちらも「~のような」というときに使われますが、これらは実は全く別の意味であるということをご存じですか? 今日はこの二つの表現を、ビジネス上の一場面でみてみましょう。

INTERVIEWER: Have you worked with any major companies before?
APPLICANT: Yes, I have experience with clients like Apple and Microsoft.

誤りが分かりましたか? 面接官の「大手企業に勤務された経験はありますか?」という質問に対し、応募者は勤務したことのある大手企業の例として、アップルやマイクロソフトを挙げたかったのですが、“clients like Apple and Microsoft”というと、「例えるならアップルやマイクロソフト(のような)企業」となり、アップルやマイクロソフトそのものではなくなってしまいます。例を挙げる場合は“like”の代わりに“such as”を使い、“clients such as Apple and Microsoft”と言います。何かに例えるlikeの用法として、“Working at Google is like getting paid to have fun.”と言えば、「グーグルで働くということは、楽しむことで給料をもらうようなもの」となります。

今回の間違いやすいフレーズ

“clients like Apple and Microsoft”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1292016/4/6更新

母国語以外の言語で数字や数学にまつわる話をするのは時に難しいものです。(実際私は母国語でも難しいと感じていますが…。)そこで今日は数字の表現でよく耳にする誤りをみてみましょう。久しぶりにあった友人二人の会話です。

JEN: You look great! Have you lost some weight?
AYA: Thanks! Yes, I reduced my weight to 4 kilos.

間違いがわかりましたが? Jenに「とても素敵だけど、痩せた?」と言われたアヤは、「ありがとう。そうなの、体重を4キロに減量したのよ。」と答えてしまいました。4キロ減量したと言うつもりが4キロになった、と言ってしまったわけです。“reduce to(に減らす)”に続く数字は、減らしたあとの数字です。アヤが言いたかったように、減らした分量を言う場合は“by”を使い、“I reduced my weight by 4 kilos”と言います。もっと簡単に“I lost 4 kilos”と言うこともできます。このほうがくだけた言い方になります。

今回の間違いやすいフレーズ

“I reduced my weight to 4 kilos”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1282016/3/30更新

According to” と “in accordance with”というよく似たフレーズをご存じですか。この二つは似ているようで実は少し意味合いが異なります。それでは今日の会話を見てみましょう。Joeは交通費の精算をするための書類を書いています。

JOE: How do I get approval for my travel expenses?
EMI: You just need to fill out this form according to the company regulations.

間違いがわかりましたか? Joeは交通費精算の承認を受けるにはどうするかを知りたがっています。これに対しエミは「社内規定によれば、ただこのフォームに書けばいいだけよ」と答えたいのですが、この場合 “according to”は不適切で、“in accordance with”を使います。

according to”は何かの情報や誰かの意見を引用するときに使います。例えば「天気予報によれば今夜は雨だそうだ」あるいは「エミによるとこのフォームに書けばOKだそうだ」といった具合です。According toで引用された情報は正しいとは限りません。本当は雨は降らないかもしれないし、フォームだけでなくデータ入力もしなければいけないかもしれません。これに対し“in accordance with”は法律、規則、規格などで決められた物事に準じて行動を起こす時に使います。

今回の間違いやすいフレーズ

“fill out this form according to the company regulations”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1272016/3/23更新

以前このコラムで、アパートの部屋を片付けるときの言い回しに触れたことがありますが、日本語では「部屋が散らかっている」という意味で「部屋が汚い」ということがありますよね。そこで今日はこの会話です。ミヤコの話をきいたJohnは驚いてしまいます。さて、なぜでしょう。

MIYAKO: On the weekend I cleaned up my apartment. It was so dirty!!
JOHN: Really?! Your apartment was dirty? I'm a little surprised

「汚い」を辞書で引くと最初に出てくるのはdirtyです。そこでミヤコは「週末は部屋を掃除したわ。すごく散らかっていたから」というつもりで “dirty”を使ったのですが、これはちょっと問題です。

dirty”は衛生的に汚いという意味です。食べ残しののった食器が放置されていたり、何週間も掃除機をかけていない部屋は“dirty”です。ミヤコに不潔な部屋に住んでいると独白されたJohnは「えっ、ホント? 君のアパートって汚いの? ちょっとびっくり…」と返したものの、ちょっとどころか相当引いてしまったことでしょう。床に脱いだままの服が置かれていたり、読みかけの雑誌が無造作にテーブルに広げられている部屋は“messy”といいます。部屋が汚いのは“messy”であれ“dirty”であれ、良くないことは確かです。

今回の間違いやすいフレーズ

“dirty”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1262016/3/16更新

東京は欲しいものがなんでも揃うショッピング天国です。私は古着を買いに下北沢へ行くのが好きです。友人のAllenはゲームソフトを買いに秋葉原へよく出かけています。あなたにもショッピングをするのにお気に入りの場所がありますか? それでは今日の会話です。

ALLEN: We should meet up soon and go shopping in Akihabara!
RUI: Sure. When is your free time?

間違いが分かりましたか? Allenに「近々待ち合わせて秋葉原に買い物に行こうよ」と誘われたルイは、Allenの都合がよいのはいつかを聞くつもりで“When is your free time?”と言いました。“free time”は空いている時間という意味で、文法的には問題ない文章なのですが、この言い回しは不自然でネイティブは使いません。この場合は“When are you free?” や“When is good for you?”と言います。ビジネスの局面で同じことをきく場合は、“What is your schedule like?”とききます。

今回の間違いやすいフレーズ

“When is your free time?”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1252016/3/9更新

春休みの予定は立てましたか? 昨年、友人は彼女とドイツへ出かけていました。では今日の会話です。

JOY: Did you enjoy your trip to Germany?
MASA: Yeah, it was greatBut a little difficult, as I don't speak Deutsch!

間違いがわかりましたか? ドイツへの旅行は楽しかったかとJoyにきかれたマサは、とても楽しかったが、ドイツ語が話せないのでちょっと苦労したと言っています。ここでマサはドイツ語を“Deutsch”と言いましたが、英語でドイツ語は“German”です。ドイツ人は自国を“Deutschland”と呼びますが、英語では“Germany”です。

日本語での国名をそのまま英語で発音しても、英語では違う呼び方をしているため、分ってもらえないことがあります。例えばインドは“India”、タイは“Thailand”、チェコは“Czech Republic”、イギリスは“the UK”、ベルギーは“Belgium”、トルコは“Turkey”といった具合です。

今回の間違いやすいフレーズ

“I don't speak Deutsch”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1242016/2/24更新

あなたはどのように家事をこなしていますか? 毎日少しずつ掃除や洗濯をする人、週末に纏めてする人など、やり方は色々でしょう。あるいはハウスキーパーに全てお任せ、という何とも羨ましい人もいらっしゃることでしょう。さて、それでは今日の会話です。

SUE:What did you do on the weekend, Miki?
MIKI:Oh, I spent hours cleaning my room. It was so messy!

間違いがわかりましたか? 週末はどう過ごしたかをSueに聞かれたミキは、何時間もかけて部屋を片付けたと答えています。この“my room”ですが、英語では、他にもいくつかある部屋のうち、ミキの部屋だけを片付けた、という意味になります。例えばシェアハウスに住んでいて、自分の個室だけを掃除したというのなら、この使い方で問題ありません。ですが、日本語ではキッチン、バスルーム、トイレ等を含むアパートの一室を指して「私の部屋」ということがあります。それをそのまま “my room”と言っては誤りです。その場合は“I spent hours cleaning my apartment”といいます。

今回の間違いやすいフレーズ

“I spent hours cleaning my room”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1232016/2/17更新

あなたは余暇にテレビをよく観ますか? 私は読書や音楽鑑賞の方が好きですが、コメディ番組はついつい観てしまいます。最近では“Community”(邦題「コミ・カレ!!」)や“Arrested Development”(邦題「ブル~ス一家は大暴走!」)がお気に入りです。さて、今日の会話です。

TINA: I like watchingCommunityandArrested Development”. How about you?
ISAMU: Oh, me too. I like those dramas.

間違いが分かりましたか? Tinaがコメディ番組である「コミ・カレ!!」や「ブル~ス一家は大暴走!」を観るのが好きだと言っているのに対し、イサムは「自分もそれらのドラマが好きです。」と答えています。イサムもそれらがコメディであると知っての発言ですが、英語ではコメディはドラマに分類されません。英語でドラマというと、真面目なテーマを扱った現実的なストーリーを指し、むしろコメディはドラマとは対極であると捉えられています。例えば日本でも人気を博した「フレンズ」は、日本では海外ドラマと紹介されていますが、英語ではTV dramaではなく、situation comedyというジャンルに入ります。イサムは「テレビ番組」を意味するTV showを使って “I like those (TV) shows.”と言うべきでした。dramacomedyの他にも、テレビ番組のジャンルとしてreality TVsuspensevariety showdocumentaryなどがあります。

今回の間違いやすいフレーズ

“I like those dramas”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1222016/2/10更新

先週はひとつの話題からそれとは何の関連もない別の話題に移るときのフレーズ、“by the way”について述べました。それではひとつの話題からそれに少し関連した話題に移るときはどう言えばよいでしょうか。次の会話を見てみましょう。

DONNA:It's so cold today!
SHIN:It sure is! Are you free on Sunday for the ice skating party?

シンは、今日は寒いねと言うドナに同意したあと、日曜日のアイススケートパーティに来られるかどうか、ドナの予定を聞いています。シンは藪から棒にアイススケートパーティを思いついたのではなく、ドナが寒いと言ったことがきっかけで、アイススケートのパーティが日曜日にあることを思い出しました。つまりこの二つの話題は、「寒い」と「アイススケート」が連想で繋がっています。このような場合は、“It sure is! That reminds meare you free on Sunday for the ice skating party?”と言えば、そつなく話題が移行できます。“that reminds me”は「それで思い出した」という時に便利なフレーズです。

今回の間違いやすいフレーズ

“Are you free on Sunday for the ice skating party?”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1212016/2/3更新

英語での会話中に話題をそつなく切り替えるのはわりと簡単です。決まりきったあるフレーズを使えばよいのです。英語では、何かを話していたのに何の前触れもなく突然別の話題に移るのは、話者の独りよがりととらえられます。では今日の会話です。

DONNA:It’s so cold today!
SHIN: It sure is! Are you free on Sunday?

シンは今日は寒いねというドナの発言に同意したあと、続けて日曜日に何か予定があるかと聞いていますが、この二つの話題には関連性がありません。それまでとは全く異なる話題を始める時には、“by the way”と述べて、ここで話題が変わるということを聞き手に知らせます。つまりシンは“It sure is! By the way, are you free on Sunday?”というべきでした。日本語でも同じですね。

今回の間違いやすいフレーズ

“Are you free on Sunday?”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1202016/1/27更新

あなたは方向感覚がよいほうですか? 初めての場所に行くときによく迷いますか? GPS付きのスマホのおかげで、いまや方向音痴の私も迷うことはほとんどなくなりましたが、以前はよく迷子になったものです。さて、今日の会話です。

Jen: Did you go to the bookstore on Saturday?
Ryo: I tried to, but I got lost! I searched the bookstore for 30 minutes but couldn’t find it.

間違いがわかりましたか? 「~を捜す」という時はsearch forを使います。「土曜日にあの本屋に行った?」とたずねるJenに、リョウは「行こうとしたんだけど迷ってしまって。30分も捜し回ったんだけど、結局見つからなかった。」と言いたいので、捜す対象を特定するforを使って“I searched for the bookstore…”と言うのが正解です。一方“searched the bookstore…”は、「本屋の中を捜した」という意味になります。リョウが本屋のどこかにスマホを落としてしまい、本屋の中を30分捜したけど見つからなかった、という場合には“I searched the bookstore for 30 minutes, but I couldn’t find my phone”と言うことができます。

今回の間違いやすいフレーズ

“I searched the bookstore”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1192016/1/20更新

collocation”(コロケーション)という言葉をご存じですか? 通常一緒に使われる自然な単語と単語のつながりのことで、「連結語句」「連語」などと訳されています。日本語でも「ズボン」は「はく」、「帽子」は「かぶる」といい、「ズボンを着る」「帽子を着る」とは言いません。これがコロケーションです。それでは今回の会話です。

ANDY: I have to stay up all night to prepare for my presentation tomorrow.
GEN: Oh wow! You’re going to need some very powerful coffee.

間違いが分かりましたか? ゲンは、アンディが明日のプレゼン準備のために徹夜する、と言っているので、眠気覚ましにカフェインの強いコーヒーが必要になる、という意味でpowerful coffeeと言っていますが、英語では“powerful”と“coffee”はつながりません。コーヒーや紅茶にはstrongを使います。ここでの正解は“You’re going to need some very strong coffee.”です。

今回の間違いやすいフレーズ

“powerful coffee”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1182016/1/13更新

日本語の敬称はシンプルです。「~さん」は苗字、名のどちらにも付けられ、また男女の区別もありません。一方英語はちょっと複雑で、男性にはMr. 女性にはMs.やMrs.を使います。それでは今日の会話です。

David: I’ll arrive at the airport at 4 p.m.
Yuka: OK. Ms. Susan will be there to pick you up.

間違いに気付きましたか? 英語では敬称をファーストネームに付けることはありません。あるとすれば子供向けテレビ番組のキャラクターくらいです。午後4時に空港に到着するというDavidに、ユカは「スーザンさんがお迎えに行きますよ」と言っているのですが、英語では敬称なしの“Susan”、あるいは敬称+苗字の“Ms. Jones”と言います。司会者が講演者を紹介するようなフォーマルな場面では、“Ms. Susan Jones”のように敬称+名前+苗字を使う場合もあります。ファーストネームに敬称は付けませんが、苗字に敬称を付けずそのままで使うことは、軍隊や学校で先生に叱られる時でもない限りほとんどありません。

今回の間違いやすいフレーズ

“Ms. Susan”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1172015/12/23更新

あなたの好きな和食は何ですか? 私は寿司、鍋、お好み焼きなど、ほぼ何でも好きですが、中でも一番と言えばおにぎりです。日本のコンビニのおにぎりは色々な種類があってどれにするか迷います。さて、今回の会話です。

TOM: Which Japanese food do you like the best?
MIKA: My favorite is probably ramen. Almost Japanese love it!

間違いに気付きましたか? “almost”は「ほとんど」という意味の副詞です。副詞が修飾できるのは形容詞と動詞なので、名詞である“Japanese”の前におくことはできません。ですので数量や範囲の意味を持つ形容詞“all”や“every”が必要です。ミカは“Almost all Japanese love it!”(ラーメンはほとんど全ての日本人が好きですよ)と言うべきでした。日本語では「ほとんどの日本人は」と言うので「ほとんど=almost」を直接Japaneseに付けてしまいがちですが、almostは副詞であることを思い出しましょう。また、“Most Japanese love it!”(ほとんどの日本人はラーメンが好きです。)と言うこともできます。この場合、“most”は形容詞なので、直接名詞の前に置くことができます。

今回の間違いやすいフレーズ

“Almost Japanese”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1162015/12/16更新

私にはTOEICを受けるために英語を勉強している日本人の友人と、日本語能力試験のために日本語を勉強している欧米人の友人がいます。どちらも大変熱心に勉強していて感心します。さて、今日の会話です。

SUE: I'm studying so hard every day. I'm exhausted!
MIKI: All that hard work is going to pay off soon. Fight!

間違いがわかりましたか? ミキは日本語で「頑張れ」を意味する「ファイト!」をそのまま英語で言いましたが、これは間違いです。英語の“fight”には励ましの意味はなく、単に「戦え!」となります。運動部などが「ファイト!ファイト!」と声をかけながら走っている光景も欧米人にはとても奇妙に映ります。「ケンカだ!ケンカだ!」と言っているようで、どこかでケンカをしているのか、と思わず見回してしまいます。ミキは「その努力は近いうちに報われますよ」とスーの頑張りを激励したいので、“Don't give up”「諦めないで」あるいは“I know you can do it!”「あなたならできるわよ!」と言うのが適切です。

今回の間違いやすいフレーズ

“Fight!”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1152015/12/9更新

あなたは毎日どのように通学・通勤していますか? 私は天気の良い日は自転車ですが、雨の日や寒い日、反対に暑い日には電車で通勤しています。さて、今回の会話です。

JILL: What's your morning commute like?
TAKA: I'm taking the Yamanote line every day.

間違いがわかりましたか? タカは「毎日山手線で通勤しています」と言いたくて現在進行形“am taking”を使いましたが、毎日きまったことの繰り返しや事実を表す時には現在形を使います。タカは“I take the Yamanote line every day.”と言えばよかったのです。“I go to the gym twice a week.”(私は週二回スポーツジムに通っています)、“I have a green smoothie for breakfast every day.”(私は毎朝グリーンスムージーを飲んでいます)など、習慣や普段何をしているかなどを話すときにはいつも現在形を使う、と覚えてください。

今回の間違いやすいフレーズ

“I'm taking the Yamanote line every day”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1142015/11/25更新

皆さんはお休みの日は何をしていますか? 私は映画を観に行ったり、代々木公園のフェスティバルへ出かけたりしています。さて、今回の会話です。

ERIK: We should watch a movie together sometime.
EMI: Sure! When is your holiday?

間違いに気がつきましたか? “holiday”は夏期休暇や冬休みなど、仕事や学校がないまとまった休みを指します。旅行に出かけたり、リラックスして過ごしたりする長い休日がholidayです。エミはエリックの仕事が休みなのは週のうちいつなのかが聞きたいので、この場合は“days off”を使い、“When are your days off?”と言います。ここでdaysが複数形なのは、週休二日の人が多いということが念頭にあるからです。エリックの休みが週一日であることを知っている場合は“When is your day off?”と言う事ができますが、そうでなければ複数形を使うのが自然です。

今回の間違いやすいフレーズ

“holiday”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1132015/11/18更新

気心の知れた仲間が集まってワイワイ過ごすひとときはとても楽しいものですよね。さて、今日の会話です。友人同士が電話で今夜のパーティの話をしています。

Amy: I’m looking forward to seeing you at the party tonight.
Satoshi: Me too! I’ll be waiting for you!

間違いがわかりましたか? サトシは“I’ll be waiting for you!”(あなたを待っています)と言っていますが、これではサトシがエイミーの到着を会場で待ち構えているように聞こえてしまいます。エイミーはサトシが待っているから急いで行かなければと、プレッシャーに感じてしまうかもしれません。“Can’t wait to see you!”(会えるのが待ち遠しいです)あるいは“I’m looking forward to tonight!”(今夜が楽しみです)と言えば、相手がプレッシャーに感じることなく、パーティを楽しみにしていることが伝わります。とても親しい間柄であれば、もっと短く“Can’t wait!”あるいは“Looking forward!”と言うこともできますよ。

今回の間違いやすいフレーズ

“I’ll be waiting for you!”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1122015/11/11更新

カナダへ行かれたことはありますか? カナダは私の故郷です。カナダと言えばメープルシロップやアイスホッケーが有名ですよね。雄大な山々や美しい湖など豊かな自然を思い浮かべる方も多いでしょう。そこで今日の会話です。

Sarah: I’ll go back to Canada at Christmas to visit my family.
Chikako: Oh, I love Canada! Such beautiful natures!

間違いがわかりましたか? 自然を意味するnatureは複数形にはなりません。チカコは“Such beautiful nature!”(なんと美しい自然でしょう)と言うべきでした。

natureには「自然」以外に「性質」という意味もあります。“John has a serious nature”(ジョンは真面目な性格です)のように使います。この場合のnatureは“John has two different natures: kind when he's sober and argumentative when he's drunk”(ジョンには素面のときは親切で酔っているときは理屈っぽいという二面性があります。)のように複数形で用いることもあります。

「美しい(自然の)景色」は“beautiful scenery”と言うこともできます。日本もこれから紅葉の季節ですね。

今回の間違いやすいフレーズ

“beautiful natures”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1112015/11/4更新

今月からワンポイント・レッスンを担当することになりました、ジョイ・ワーラーです。よろしくお願いいたします。

さて、皆さんはお散歩は好きですか? 私のアパートの近くを流れる神田川は、川辺に素敵な小道があって、私もよく川沿いを散歩します。気持ちいいですよね。でもたまに混雑することもありますが…。さて、今日の会話です。

Jill: What time shall we go for a walk?
Hiroshi: Let’s go after dinner. There are not much people walking then.

間違いがわかりましたか? ヒロシは“There are not many people walking then.”(そのころなら散歩をしている人はそんなにいません)と言うべきでした。“There are not many people.” (大勢の人はいない) “I don’t want to work as many hours at my job.” (そんなに何時間も仕事をしたくない)のように、数えられる名詞には”many”を使います。一方“much”は“I don’t have much time for playing sports these days.”(最近スポーツをする時間があまりない)のように、数えられないものに使います。日本語では同じ「時間」ですが、数えられるかどうかで判断して正しく使い分けましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“much people”

筆者:ジョイ・ワーラー(産経オンライン英会話アドバイザー)

Lesson 1102015/10/28更新

ジルとマリの会話の中に、ありがちな文法上の間違いが見られます。どこでしょうか。
Jill: Have you ever been to another country?
Mari: I have gone to Australia when I was in high school.

“I have gone”だと、マリがオーストラリアに行ったきりまだ戻ってこないという意味になります。例えば、“Where is Satoshi?”(サトシはどこ?)という質問に対して、“He has gone to the store.”(彼は店に行ったよ)という返答であれば、行動が完了しておらず、サトシはまだ帰ってきていないという意味になります。

この状況であれば、マリは“I went to Australia when I was in high school.”(私は高校の時にオーストラリアに行きました)と、過去形の“went”を使って行動が完結していることを表すべきでした。ちなみに、“have been”はどうでしょうか。“I have been to Australia when I was in high school”と言えるでしょうか? いいえ、“have been”は過去の経験について言い表す時に使いますが、「高校の時」といった特定の期間を示して言う時には使えません。

今回の間違いやすいフレーズ

“I have gone to Australia”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 1092015/10/21更新

日本では、入学年度や会社での年次によって相手を「先輩」「後輩」と呼ぶことが多くありますね。そのような状況を見てみましょう。なぜグレッグが混乱したか分かりますか?

Jiro: Hey, Greg! Guess what! My senior was chosen to represent our company at the International Convention in London next month and he asked me to go with him.
Greg: Your grandfather?

なぜグレッグは“Your grandfather?”(君のおじいさんが?)などと言ったでしょうか。ジローは「先輩」を直訳したつもりで‘senior’と言いましたが、英語で‘senior’というとおよそ65歳以上の人を指します。‘My senior’と聞いて、グレッグはジローのおじいさんを連想したのでしょう。英語では例えば、“My bossmy managerwas chosen to represent our company. ”(私の上司が[私のマネージャーが]会社の代表に選ばれました)と言うことは可能ですが、管理職の立場にある人のことを除いて、職場の人に肩書きをつけて呼ぶことはありません。この状況では、ジローはただ自分より年上の同僚のことを話したかっただけなので、そういう場合はただ“My coworker was chosen to represent our company.”(同僚が会社の代表に選ばれました)と表します。

今回の間違いやすいフレーズ

“My senior”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 1082015/10/14更新

みなさんもきっと、思い出話をするのは好きですよね。下の会話を見てください。間違いが分かりますか?

David: Hey, Kaz. Have you ever been to Australia?
Kaz: When I was high school, I did a homestay for three weeks in Cairns.

どこが間違っているか分かりましたか?“When I was high school”ここが間違いです。“When I was a high school student, I did a homestay for three weeks in Cairns.”(高校生のとき、ケアンズで3週間ホームステイしました)というのが正しいです。” when I was in high school”(高校にいた時)、”during high school”(高校の間)という表現も使えます。”When I was an elementary school student, I played soccer.”(私は小学生のとき、サッカーをしていました)。お友達と高校時代に何をやっていたか、次の機会に話してみてください!

今回の間違いやすいフレーズ

“When I was high school”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 1072015/9/30更新

英語では形容詞の「程度」を表すためにさまざまな言葉を使って修飾します。一般的には、副詞は形容詞の前につけることが多いですが、例外もあります。さて、今回の例文です。

John: Can you help Marie get the boxes down?
Keito: I am not enough tall to reach the shelf.

間違いが分かりましたか? ケイトはI am not tall enough to reach the shelf.”と言うべきでした。“enough”(充分に)は、形容詞の後につけて使います。“rather”(幾分)、“too”(非常に)、“very”(とても)といった程度を表す副詞は通例形容詞の前につけ、“Keito is very short.”(ケイトはとても背が低い)、“Keito is too short to reach the shelf.”(ケイトはとても背が低くてその棚に届かない)、といったように使いますが、“enough”については特別なルールが適用されるので覚えておきましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“I am not enough tall”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 1062015/9/23更新

成功している企業は、従業員がオフィスでのやる気を保てるように様々な工夫をしています。社員にアンケート調査を実施し、その結果から対策を行う企業もあるようです。

Mary: How was work today?
Yuki: We had to do a survey today in our company so that they can check the morals of the employees.

間違いが分かりましたか? ユキは“check the morale of the employees”.と言うべきでした。“morale”(士気・意気込み)は、従業員の心理や感情といった側面について言い、アクセントも後ろの音節につきます。“Successful companies are usually concerned about their employees morale.”(成功する企業はいつも従業員の士気に配慮しています)。一方、“moral”(道徳上の、倫理的な)は、善悪の判断といったことを表すのに使い、前の音節にアクセントがつきます。“We often learn morals from stories.”(私たちはしばしば物語から善悪の判断を学びます)。ユキが社員の士気にまつわるアンケートを行ったとすると、ここでは“morale”が正しいですね。

今回の間違いやすいフレーズ

“check the morals of the employees”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 1052015/9/16更新

電車に乗る時、あなたはいつもギリギリの時間に走って飛び乗りますか、それとも早めに着いて電車を待ちますか? 電車に駆け込もうとして、目の前でドアが閉まって残念そうな顔をしている人をよく見ますが、私はそういった目には一度しか遭ったことがありません。さて、本日の会話です。

Jun: We have to hurry because the train is leaving quickly.
Scott: We still have about ten minutes before the train leaves.

間違いが分かりましたか? ジュンは“the train is leaving soon.”と言うべきでした。“soon”(まもなく)は、少し後の時間に発生する事象について使います。“As soon as he left his apartment, it started to rain.”(彼がアパートを出るとまもなく、雨が降り出した)。一方、“quickly”は行為・行動のスピードを表すのに使います。“She quickly turned on the light when she heard the noise.” (彼女はその音を聞くとすぐにライトをつけた)。

今回の間違いやすいフレーズ

“the train is leaving quickly”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 1042015/9/9更新

ランチにお気に入りのレストランはありますか? 私の場合、以前は一つあったのですが、ある日のサービスが非常に悪く、食べずに出てきて以来そこには行かなくなってしまいました。とてもがっかりしました。さて、本日の会話です。

Tina: How was your lunch?
Shinya: It was terrible. The service was so late.

間違いが分かりましたか? シンヤは“The service was so slow.”と言うべきでした。“slow”は行為・行動のスピードを表すのに使います。“He runs very slow.”(彼はとてもゆっくり走る) “She is really slow with her replies.”(彼女は返事がとてもゆっくりだ)というのがその例です。一方“late”は、予測していた時間よりも後に発生した出来事について使います。“She was late for work today.”(彼女は今日仕事に遅れた)、“He handed in his report late.”(彼はレポートを遅れて提出した)というのがその例です。職場には遅刻しないように気をつけましょうね。

今回の間違いやすいフレーズ

“The service was so late”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 1032015/9/2更新

この夏、東京はとても暑かったです。スーツを着なければいけないお仕事の方は大変でしたね。あなたの職場には厳しいドレスコードがありますか? さて、今回は衣料品店での会話です。

Salesclerk: What do you think of the suit?
Junya: I am not sure that the color fits me.

間違いが分かりましたか? ジュンヤは“I am not sure that the color suits me.”と言うべきでした。“fit”は大きさや形が合うかどうかについて言うときに使います。“The suit doesn't fit. It is too tight.”(このスーツは合いません。きつすぎます。)一方、色や様式、スタイルについて言うときは“suit”を使います。“I don't think the navy one suits me.”(この紺のが似合うとは思いません)、 “What color best suits you?”(あなたに一番似合うのは何色ですか?)。

今回の間違いやすいフレーズ

“the color fits me”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 1022015/8/26更新

近頃、禁煙のレストランが増えてきたように思います。この先数年のうちに、日本も諸外国のように喫煙に対してより厳しい国になるのではないかと思っています。さて、今回は喫煙に関する話題です。

Geoff: I wonder if I can smoke here.
Rie: The sign on the door says that it is not allowed to smoke in this restaurant.

間違いが分かりましたか? リエは“it is not permitted to smoke in this restaurant.”(このレストランでたばこを吸ってはいけません)と言うべきでした。“allow” “permit”いずれも「許す、許可する」という意味がありますが、 “it”を主語にした受動態の文は“permit”のみ可能です。“allow”を使う場合は、“We are not allowed to smoke in this restaurant.”というように、We(私たち)を主語にする必要があるので覚えておきましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“it is not allowed to~”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 1012015/8/19更新

動物園に行くのと水族館に行くのとではどちらが好きですか? 私は動物園に行くほうが好きです。他の動物よりも活発に動くから、という理由でゴリラがお気に入りです。さて、動物園に行ったことについて話している2人の会話を見てみましょう。

Dan: How was your visit to the zoo yesterday?
Taka: It was great! They let us to feed the lion cubs.

間違いが分かりましたか? タカは“They let us feed the lion cubs.”(ライオンの子どもに餌やりをさせてくれました)と言うべきでした。「〜をさせる」という、使役の意味を表す動詞“let”を使う場合は“let + 目的語 + 原型不定詞(動詞の原型)”の形式となり、ここでは“to”は不要となります。動物の赤ちゃんに餌をあげたことはありますか?

今回の間違いやすいフレーズ

“They let us to feed the lion cubs”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 1002015/8/12更新

日本を訪れる観光客の数は毎月のように増えています。ということはつまり、あなたが道に迷った外国人を助ける機会が増えることを意味します。あなたの英語にいよいよ磨きをかける時が来ましたね! さて、今回の会話です。

Lasse: Excuse me, do you know where I can find the entrance to the subway station?
Nobu: It's before the post office.

間違いが分かりましたか? ノブは“It's in front of the post office.”(それは郵便局の前です)と言うべきでした。「〜の前」と言うとき、時間については、“I need to finish my report before I can go home.”(家に帰る前にレポートを終えなくてはいけません)といったように“before”を使いますが、場所について言うときは“There is a tennis club in front of my apartment.”(私のアパートの前にテニスクラブがあります)といったように、“in front of”を使います。外国人の方に道案内をする前に、ぜひ必要な表現を覚えておきましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“before the post office”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 992015/8/5更新

小さい頃は、キャンプと潮干狩りを兼ねてプリンス・エドワード島に行きました。今では友人と千葉に潮干狩りに行きます。みんなで一斉に移動できるように、バスを貸切にするのがお気に入りです。あなたは潮干狩りに行ったことがありますか? さて、今回の会話です。

Jen: So how many people can go clam digging?
Kazuya: The bus can hold until 28 people.

さて、間違いが分かりましたか? カズヤは“The bus can hold up to 28 people.”(そのバスには28人まで乗れます)と言うべきでした。「〜まで」といった限度を表すとき、量について言うときは“up to”、時間について言うときは“until”を使います。“We have until 5 o'clock to finish the report.”(そのレポートは5時までに終えなくてはいけません)。カナダでの潮干狩り、機会があったらぜひチャレンジしてみてください。

今回の間違いやすいフレーズ

“until 28 people”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 982015/7/29更新

TEDという、様々な分野の講演動画を集めたウェブサイトを見たことがありますか? このサイトでは動画だけでなく、文字起こしされた原稿もチェックできるので、英語のリスニング力強化に役立ちます。私もつい最近TEDで「新しいことを30日間やってみる」というテーマの講演を見たばかりです。さて、今回の会話です。

Mari: How long time have you been doing yoga?
Kelly: It has been three weeks and I feel great.

間違いが分かりましたか? マリは“How long have you been doing yoga?”と言うべきでした。“how long”自体に期間、時間の長短の意味を含んでいるので、“time”をつけると重複になってしまいます。How long have you been reading my English lesson column?(どのくらいの間、私のコラムを読んでくださっていますか?)

今回の間違いやすいフレーズ

“How long time have you been doing yoga?”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 972015/7/22更新

普段の会話の中で、相手の「いちばん好きなもの」について尋ねる機会があると思います。今回の会話を見てみましょう。間違いが分かるでしょうか。

Taku: What is your most favorite ice cream flavor?
Mike: Chocolate mint but vanilla is a close second.

タクは“What is your favorite ice cream flavor?”と尋ねるべきでした。“most”は、“most challenging”(最もやりがいのある)、“most dangerous”(最も危険な)、“most exciting”(最も興奮させる)というように、最上級を表す時に使われます。ただし“favorite”については、それ自体に「最もお気に入りの」という意味を含んでいるので、“most”をつけることはできません。さて、あなたのお気に入りの英語学習法は何ですか?

今回の間違いやすいフレーズ

“What is your most favorite ice cream flavor?”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 962015/7/15更新

英語を話すためにはたくさんの単語を覚えるだけでなく、それらを適切な順番で使えなければいけません。さて、下記の会話を見てみましょう。

Dave: Why is John wet?
Masa: He went into the river to rescue a dog wearing his suit.

間違いが分かったでしょうか。マサが言った内容では、犬がジョンの服を着ていたことになってしまいますが、もちろんこれは彼の意図したかったことではありません。マサは“Wearing his suit, he went into the river to rescue a dog.”(服を着たまま、彼は犬を助けるために川に飛び込んだ)と言うべきでした。修飾語句は修飾したいものの直近に置くのが原則です。

今回の間違いやすいフレーズ

“He went into the river to rescue a dog wearing his suit.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 952015/7/8更新

あなたはニュースを読むために一日に何回インターネットをチェックしますか? 私はいつも電車に乗る度にチェックします。興味深いものがあれば、SNSで友人にシェアすることもあります。さて、今回は知人に関するニュースについて話し合っている二人の会話を見てみましょう。

Eichii: Have you heard of Gerry's mother?
Jake: No, what happened?

間違いが分かりましたか? エイイチは“Have you heard about Gerry's mother?”と言うべきでした。“have you heard of~”だと「~について聞いたことがありますか?」という意味になり、存在を知っているかどうかを尋ねる文になってしまいます。一方、“have you heard about~”であれば、「~のことについて聞きましたか?」と、動向を知っているかを尋ねる意味になるので、ここではこちらが正しいです。

今回の間違いやすいフレーズ

“have you heard of~”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 942015/7/1更新

お休みの季節が近づいてきていますね。海外旅行の予定はありますか? 今回は海外のお店やレストランでの表現を取り上げます。

Clerk: What size coffee do you want?
Moe: Could I have L size?

間違いが分かりましたか? モエは“Could I have large size?”と言うべきでした。日本では、商品のサイズについて言う時「エス」「エム」「エル」のようにアルファベットで言いますが、英語ではそれぞれ“small”, “medium”, “large”と単語で言う必要があります。お店で服のサイズを伝える時や、コーヒーショップで注文する時のために覚えておきましょうね。

今回の間違いやすいフレーズ

“Could I have L size?”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 932015/6/24更新

週末は普段どのように過ごしますか?早起きして活動的に過ごす、もしくは家でゆっくり過ごす、どちらのタイプでしょうか。今回は週末の過ごし方について話している2人の会話を見てみましょう。

Carl: What do you usually do on the weekends?
Rin: I like to spend a relax time at home.

間違いが分かりましたか? 例文の中でリンは“relax”という単語を形容詞として使おうとしていましたが、英語の“relax”は「リラックスする、くつろぐ、緩む」といった意味を表す動詞です。形容詞として使う場合は“I like to spend a relaxing time at home”(私は家でくつろいだ時間を過ごすのが好きです)といったように、“relaxing”とするのが正しいので覚えておきましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“a relax time”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 922015/6/17更新

朝は何時に起きますか? 私はいつももう少し寝ていたいなと思うのですが、週末でさえも早い時間に目が覚めてしまうのが困りものです。さて、起きる時間について話している2人の会話を見てみましょう。

Lou: Yoshi, what time do you get on the weekends?
Yoshi: I get up at six every days.

間違いが分かりましたか? ヨシは“I get up at six every day.”(私は毎朝6時に起きます)と言うべきでした。“Every book fell off my shelf during the earthquake.”(地震の時、棚からすべての本が落ちました)といったように、単語“every”の後に続く名詞は単数形になるのが原則です。I hope that you read this column every week!(このコラムをあなたが毎週読んでくださいますように!)

今回の間違いやすいフレーズ

“I get up at six every days”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 912015/6/10更新

海外で英語を勉強したことはありますか? 最近はフィリピンのセブに行って勉強するのが流行ってきました。1週間からの集中学習を、非常に安い費用でできます。さて、今回の会話です。

Lee: Have you decided what you are going to take with you to Cebu?
Nobu: The agent told me to bring necessities such as medicine, toilet paper, summer clothes and so on.

間違いが分かりましたか? ノブはここでは“and so on”(…など)を使うべきではありませんでした。“Such as”(~といった)が、以下に続くものが一例であることを示しているため、さらに最後に“and so on”をつけると、冗長な感じがしてしまうのです。ノブは“The agent told me to bring necessities such as medicine, toilet paper and summer clothes.”(代理店は薬やちり紙、夏服といった身の周り品を持参するように言いました)と言うべきでした。

今回の間違いやすいフレーズ

“such as medicine, toilet paper, summer clothes and so on”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 902015/6/3更新

関東地域は最近夏の陽気を感じられるようになりました。友人の中には、キャンプに出かけたり、家族と別荘に出かけたりする人も出てきました。今年の夏は私も友人とドライブに行きたいなと思っています。あなたはいかがですか? さて、今回はドライブの計画にまつわる二人の会話です。

John: Do you think that Kaito can fit one more person in his car?
Sho: I don't think that he hasn't more room.

間違いが分かりましたか? ショウの発言では、don'thasn't 、2回否定(not)が出現しています。一つの節に2つ否定がある場合、英語では「二重否定」と見なされ、肯定の意味になってしまいます。ショウは “I don't think that he has any more room.”(彼[の車]にそれ以上ゆとりがあるとは思いません)と言うべきでした。話しているうちにうっかり否定を2回使ってしまうと、違う意味に取られかねないので注意してくださいね。

今回の間違いやすいフレーズ

“I don't think that he hasn't more room”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 892015/5/27更新

SNS上で、子どもの頃使ったり遊んだりした物の写真を見ることがあります。私はその度にとても懐かしい気持ちになり、また大きくなるまでの間に身の周りの物事が大きく移り変わってきたことを実感します。とはいえ、変化することは当たり前のことで、人は変化することなしには前に進めません。ぜひ、ワンポイント・レッスンを通じて新しく学び、変化するご自身を楽しんでくださいね。さて、今回の会話です。

Jake: Is Mari coming to the party tomorrow?
Eri: She can't come because of her changed schedule.

間違いが分かりましたか? “her changed schedule”ここが間違いです。“change”という単語については、“She can't come because of a change in her schedule.”(彼女は予定に変更があったため来られません)というように名詞として使うか、“She can't come because her schedule changed.”(予定が変わったので彼女は来られません)というように動詞として使うことはできますが、「変化した予定」というような、形容詞としての用法はありません。

今回の間違いやすいフレーズ

“She can't come because of her changed schedule.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 882015/5/20更新

つい最近、しばらく会っていなかった友人に会う機会がありました。埼玉に引っ越した友人、マレーシアに引っ越した友人と再会を果たし、近況を報告し合って楽しい時間を過ごしました。今回は、しばらく会っていなかった共通の友人についての会話を取り上げます。

Jill: Have you seen Mariko lately?
Moe: I have seen her yesterday at the train station.

間違いが分かりましたか?モエは“I saw her yesterday at the train station.”と言うべきでした。時制の表現について、過去の具体的な一点で起こった出来事について言及する場合は過去形(ここでは“saw”)を使います。一方、have + 過去分詞 で表される現在完了形は、過去から現在まで断続的に起こっていることについて言及する場合に使われます。頭に入れておきましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“I have seen her yesterday”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 872015/5/13更新

カプセル式のコーヒーマシンが流行っているようですが、あなたはお持ちですか? 私はちょっと興味があるものの、挽きたてのコーヒー豆の香りが好きなので迷うところです。さて今回は、コーヒーマシンに関する会話です。

Jane: Do you need help?
Yuri: Yes. Please explain me how to use this coffee machine.

間違いが分かりましたか? ユリは“Please explain to me how to use this coffee machine.”と言うべきでした。“explain”(説明する)は、後に続く語が間接目的語(「人」に…を説明する、という場合の「人」にあたる語)にあたる場合、直後に“to”を必要とします。一方、“show”(見せる)を使って、“Please show me how to use this coffee machine. ”(このコーヒーマシンの使い方を見せてください)、“teach”を使って“Please teach me how to use this coffee machine. ”(このコーヒーマシンの使い方を教えてください)の場合、直後のtoは不要となります。

今回の間違いやすいフレーズ

“Please explain me”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 862015/5/7更新

今日のワンポイント・レッスンでは、英語に置き換えると二通りの訳を持つ日本語の単語についてです。何だか紛らわしそうな予感がしますね。さて、会話の中の間違いが分かるでしょうか。

Matt: I heard that Jim is leaving Tokyo.
Shin: Yes, Jim got a new work and is moving to Osaka.

間違いが分かりましたか? シンは“Jim got a new job and is moving to Osaka.”と言うべきでした。“job”も“work”も、日本語では「仕事」と訳しますが、英語の“job”は職業・職務について言い表す時に使います。一方“work”は、“I have to go to work on Saturday.”(私は土曜日に職場に行かなければいけません)、“I have to work on Saturday.”(私は土曜日に働かなければいけません)といったように、職場について、もしくは働くという行為について表す時に使います。

今回の間違いやすいフレーズ

“Jim got a new work”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 852015/4/29更新

英語を学ぶ理由は人によってさまざまですが、外国語を学ぶとあなたの世界の見え方が変わり、そして世界の中でのあなたの役割が変化します。これって本当に素敵なことだと思いませんか? さて、今回の会話はヨシが英語を勉強する理由についてです。

Doug: Why are you always carry around an English grammar book?
Yoshi: I need to improve my English because my sister got married with an American.

ご家族がアメリカの方と結婚されたとは、確かに英語が必要ですね! さて、間違いが分かりましたか? ここではヨシは“My sister got married to an American.” もしくは“My sister married an American.”と言うべきでした。「~と結婚する」と表す場合、“get[be] married to ~” もしくは“marry ~” と言います。“married with”については、“He is married with 3 children.”(彼は結婚して子どもが3人います)といった状況で使われるので覚えておきましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“my sister got married with an American”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 842015/4/22更新

私の両親はいつも、私を訪ねて来日した時に体験した日本の「おもてなし」について懐かしんでいます。日本流の「おもてなし」は、私が日本に住み続ける理由の一つとも言えるでしょう。さて、あなたは「おもてなし」を英語でどう表現したらいいか分かりますか? 会話の中で適切な語が使われているか見てみましょう。

Joe: The service at that hotel was amazing!
Mika: Yes, that is definitely Japanese hospitable.

ミカは正しい表現を使えたでしょうか。ここではミカは名詞の“hospitality”(歓待、ホスピタリティ)を使うべきでした。“hospitable”は「もてなしのよい、手厚い」という意味の形容詞となり、“The staff at the hotel were very hospitable. ”(そのホテルのスタッフはとてももてなしがよかった)といったように使います。いつかあなたがカナダを訪れ、「カナダ流の」おもてなしも体験する機会があればと思います。

今回の間違いやすいフレーズ

“that is definitely Japanese hospitable”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 832015/4/15更新

私は自称「電子レンジマスター」ですが、あなたは料理が好きですか? 私の友達には料理が得意な人が多く、いつか教えてもらいたいと思っています。さて、今回の会話を見てみましょう。間違いが分かるでしょうか。

Elton: Greg is great at making Italian food.
Eri: He learned it from his grandparents. They immigrated to Italy.

さて、間違いが分かりましたか? エリは“They emigrated from Italy.”と言うべきでした。「移住」について言う時、“immigrate to”(~へ移住する)は移住先の国を表す時に使い、移住元の国について言う時は“emigrate from”(~から移住する)を使います。グレッグの祖父母はイタリア出身なので、グレッグもその味を引き継いだようですね。

今回の間違いやすいフレーズ

“They immigrated to Italy”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 822015/4/8更新

最近、なぜか私の周りでウェディングブームが発生しているのか、婚約・結婚といった話をよく耳にします。幸せなニュースはいいですね。さて、今回の会話を見てみましょう。

Dori: Why do you look so happy?
Mie: My sister will get married in May.

間違いが分かりましたか? 未来の行動に向けて、今、心がまえや具体的な準備をしているといった状況下では、“will”ではなく現在進行形が使われます。アサコは“My sister is getting married in May.”(私の姉が5月に結婚するんです)と言うべきでした。ちなみに私は次の日曜日にゴルフに行くことを決めて、今準備をしているところです。こんな時は“I am playing golf on Sunday.”(日曜日にはゴルフに行きます)と言うことができますね。

今回の間違いやすいフレーズ

“My sister will get married in May”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 812015/4/1更新

だんだん暖かくなってくると心も弾んできますね。屋外でのバーベキューパーティーやピクニックが楽しい季節になってきました。さて、今回の会話を見てみましょう。

Mike: I am so happy that spring is here.
Kana: We'll have a barbecue party when the weather will be warmer.

さて、間違いが分かりましたか? 未来のことについて話す時にはよく“will”が使われますが、ここでの“when”のように「時」や「条件」を表す接続詞を用いた場合、それに続く節の中では動詞は単純な現在形を使います。カナは“We'll have a barbeque party when the weather is warmer.”(暖かくなったらバーベキューパーティーをします)と言うべきでした。

今回の間違いやすいフレーズ

“when the weather will be warmer”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 802015/3/25更新

英語で数字を言い表すことは難しくありません。ただし、時間を表す表現についてはいくつかのルールがあるので、覚えておく必要があります。下記の会話を見てみましょう。

Dave: So what time should we meet up tomorrow?
Shin: How about at seven thirty o'clock.

“o’clock”という表現を学校で習ったと思いますが、“o’clock”は毎時ちょうど、正時を言い表す時のみにつけるというルールがあります。例えば、7:00は“seven o'clock”ですが7:30は“seven thirty”です。“seven thirty o'clock”と言うことはできません。また通常、英語で時刻を伝える時は24時間制よりも12時間制を取るのが自然です。24時間制で21:00は、“nine o’clock pm” もしくは“nine pm”となりますので覚えておきましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“seven thirty o’clock”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 792015/3/18更新

友人や同僚とパーティをする機会はありますか? 最近ある友人に会った時、彼は前日に参加したパーティについて話してくれました。その会話の中で彼は面白い間違いをしたのですが、その箇所はどこだか分かるでしょうか。

Mel: You look tired today. What did you do last night?
Aki: We had a birthday party for my co-worker, who became 50 years old. He was born the day before yesterday.

間違いが分かりましたか? アキは“His birthday was the day before yesterday.”(おとといが彼の誕生日でした)と言うべきでした。“he was born the day before yesterday”だと、同僚は50歳の誕生日を迎えたのではなく「生後2日」ということになってしまいます。英語では、生年月日を尋ねられたら、“I was born on February 10th, 1976.”(1976年2月10日に生まれました)、誕生日を尋ねられたら、“My birthday is February 10th.”(私の誕生日は2月10日です)と答えます。生年月日を聞かれた時のみ、生まれ年を合わせて言うのが通例です。

今回の間違いやすいフレーズ

“He was born the day before yesterday”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 782015/3/11更新

私は子どもの頃、いつも人を待たせることのないよう、早め早めの行動をするようにしつけられてきました。よって、打合せで外出する時は今でも15-20分くらい早く到着するのが習慣になっています。さて、以下の会話を見てみましょう。

Chad: How is your day going?
Tatsuo: Not good. I was late one hour for work.

間違いが分かりましたか? タツオは“I was one hour late for work.”と言うべきでした。ここの語順にはルールがあり、主語(S) + be動詞(V) + 修飾語 + 補語(C) の順番になります。「補語」(英語では“Complement”)とは、ここでは主語の状態を補足説明するもので、高校で習った英語の5文型、SVOCのC、と説明するとイメージが沸くでしょうか。I (S) + was (V) + one hour (修飾語)+ late(C)とするのが正解です。同様の例として、“I was very late.”(私はとても遅れました)[I (S) + was (V) + never(修飾語)+ late(C)]、“I am never late.” (私は決して遅れません)[I (S) + am (V) + never(修飾語)+ late(C)] といったものが挙げられます。

今回の間違いやすいフレーズ

“I was late one hour for work”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 772015/3/4更新

英語の疑問詞には、日本人学習者にとって使い分けが難しいものがあります。次の会話を見てみましょう。

Nori: How do you think about this shirt?
Sue: Well, the color is ok but I don't like the pattern.

間違いが分かりましたか? ノリは“What do you think about this shirt?”(このシャツについてどう思いますか?)と言うべきでした。 もしここで“how”を使いたければ、“How do you feel about this shirt?”という表現でも同義になるので、同じ答えが得られることでしょう。“How do you think about this shirt?”だと「このシャツについてどのようにして考えますか?」という意味に取られてしまい、“I think with my brain.”(頭で考えます)という答えが返ってくるかもしれないので気をつけましょう。さて、今回のレッスンについてはどう思いましたか?

今回の間違いやすいフレーズ

“How do you think about this shirt?”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 762015/2/25更新

英語の文を作る際に、単数扱いにするか複数扱いにするかを迷ってしまうケースはありませんか? さて、今回の会話を見てみましょう。

Joe: Did you check if everyone has completed their expense form for this month?
Meg: Yes, each of the people have given me their form.

間違いが分かりましたか? メグは“Yes, each person has given me their form.”と言うべきでした。形容詞“each”(それぞれの、めいめいの)は単数形の名詞を修飾するので、あとに続く語も“people”(人々)ではなく、“person”(人)と、単数形にしなければいけません。またその後の動詞“have”についても、名詞“person”が「三人称単数」にあたりますので、合わせて“has”に変化させる必要があります。ちょっとややこしいかもしれませんが、一つ一つ順を追って理解していきましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“each of the people”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 752015/2/18更新

あなたは外食するのと家で食事するのとではどちらが好きですか? 私の友人は次々と新しいレストランを訪れ、提供される食事の味やサービスがどうだったかを話すのが好きです。聞いているとおなかが空いてしまいます! さて、今回の会話を見てみましょう。

Yoshinori: Have you been to the new Chinese restaurant in Asakusa?
Noriko: I never go there.

間違いが分かりましたか? ノリコは“I never go there.”と言いましたが、“I have not been there yet.”と言うべきでした。“I never go there.”だと、ノリコがそのレストラン、もしくは浅草には行きません、という意味になってしまいますが、彼女は「そこに行ったことがない」と言い表したかったのです。この状況では、“I haven't been there.”、もしくは“No, I haven't.”と返答してもいいですね。

今回の間違いやすいフレーズ

“I never go there”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 742015/2/10更新

英語にはたくさんの文法規則があり、かつ例外もあります。とはいえ、例外を含む全てのルールを覚えるのは大変ですよね。今日はある規則のとっておきの覚え方を伝授します。まずは下記の会話を見てみましょう。

Gabby: You look tired. What did you do last night?
Yuka: Me and Jane went to a new Italian restaurant and drank a lot of wine.

間違いが分かりましたか? ユカは“me and Jane”と言いましたが、“Jane and I”と言うべきでした。「ジェーンと私」と言いたい時、文中で主語として使う場合は“Jane and I”と言い、目的語として使う場合は“Jane and me”となります。このルールの覚え方として、最初に「私」ひとりだけを登場させる文を作った上で、もう一名の人物を前につけ加えるようにすると分かりやすいです。例えば“I went to an Italian restaurant.” → Jane and I went to an Italian restaurant.”、 “She told me about the new restaurant.” → “She told Jane and me about the new restaurant.” といったようになります。この覚え方がお役に立ちますように!

今回の間違いやすいフレーズ

“Jane and me”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 732015/2/4更新

あなたは毎週末、予定が決まっていないと不安になるタイプですか? それとも好きな時に好きなことをしたいですか? 私自身は決まった予定がない方が好きです。さて、下記の会話を見てみましょう。

Jerry: Do you play tennis every weekend?
Masa: No, only one time a month.

間違いが分かりましたか? マサは“once a month”と言うべきでした。「頻度」に関して言い表したい時は、次のような表現を使います。“once a month”(月に1回)、“twice a month”(月に2回)、“three times a month”(月に3回)。3回以上の頻度を表すには“ ~ times”といったように“times”を使います。

今回の間違いやすいフレーズ

“one time a month”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 722015/1/28更新

高校から大学時代にかけてホームセンターでアルバイトしていたこともあって、個人住宅の改修を取り上げたドキュメンタリー番組を観るのが大好きです。改修前・後で見違えますよね。さて、下記の会話を見てみましょう。

Bill: Why are you staying in a hotel for a month?
Aki: My parents are having our house reformed.

さて、どこが間違いでしたでしょうか。アキは“having our house renovated”と言うべきでした。“renovate”は、家や建物に物理的な変化を与えて改修するという意味になります。一方、“reform”は人の性格や制度・法律といったものを改善するといった意味を表します。日本語の「リフォーム」はあくまで和製英語で、本来の意味とは異なるので気をつけてください。

今回の間違いやすいフレーズ

“reform”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 712015/1/21更新

英語にはたくさんの時制がありますが、異なる時制の使い分けを理解するためには、時系列に沿って並べてみるのが分かりやすいと思います。さて、次の会話を見てみましょう。

Joe: Oh, no! Look at the time. It is already 8:45. We will never make it.
Kuni: By the time we get to the stadium, the game will be already started.

間違いが分かりましたか?クニは「私たちがスタジアムに着くまでに、試合はすでに始まっているだろう」と言おうとしていますが、ここでは時系列順に見て、2つ目の出来事(スタジアムに着く)が起こる前に、1つ目の出来事(試合が始まる)がすでに完了してしまっているため、「未来完了形」を使って時系列を表す必要がありました。よって、“By the time we get to the stadium, the game will have already started.”が正しい表現です。ぜひ時系列に並べて仕組みを理解してください。

今回の間違いやすいフレーズ

“the game will be already started”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 702015/1/14更新

イギリスのウィリアム王子がアメリカ訪問の際、国内の移動に民間の航空機を利用したことが話題になりました。王子が搭乗するのを見て、他の乗客はとても驚いた様子でした。有名人と同じ飛行機や列車に乗ったことはありますか? そのような経験について語る二人の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Nari: You won't believe it! Prince William was sitting before me on the plane.
Marie: Wow! Did you talk to him?

さて、間違いが分かりましたか?ナリは“sitting in front of me”と言うべきでした。「~の前に」と言い表したい時、“in front of”は場所が「前」であることを表し、“before”は時間が「前」であることを表します。You need to take off your shoes before you enter the house.(家に入る前には靴を脱がなければなりません)ちなみに、“before”はHis name is before mine on the class list.(クラス名簿で彼の名前は私の前にあります)といったように、リストに載った物の順番についても使うので覚えておきましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“sitting before me”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 692015/1/7更新

2015年が明けました。今年、あなたが旅行したい地域はどこですか? 今回の会話では、ケンはこれから行くヨーロッパへの旅行について話しています。さて、間違いが分かりますか?

Ken: Have you ever been to Europe? I am going there next week and want to visit as many countries as I can.
Kaori: I have gone to Germany and France.

間違いが見つかりましたか?カオリは“I have been to Germany and France.”と言うべきでした。“been”は“be”の過去分詞形で、誰かが行き、かつそこから帰ってきた場所について言い表したいときは“been”を使います。一方、“gone” は“go”の過去分詞形で、誰かが行ってまだそこにいる(帰ってきていない)場所を表す時に使います。“Suzy is gone to the store but she will be back soon.”(スージーは店に行ったけれどすぐに戻ります)

今回の間違いやすいフレーズ

“I have gone to Germany and France”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 682014/12/24更新

私はクリスマスのイルミネーションが輝くこの季節が気に入っています。みなさんはご家族とクリスマスを楽しみますか? さて、今回はクリスマスプレゼントにまつわる会話です。

Alex: I think I bought more presents this year.
Moe: There are less presents under my tree this year.

間違いが分かりましたか? モエは“There are fewer presents under my tree this year.”と言うべきでした。「より少ない」ことを表したい時、数えられる名詞には“fewer”を使い、数えられない名詞には“less”を使います。“I hope that there will be less snow this winter.”(この冬は雪があまり降りませんように)。ここでは「雪」は数えられないので “less”が使われています。“The more time that you spend studying English, the fewer the mistakes you will make.”(あなたが英語学習に時間を掛ければ掛けるほど、間違いは少なくなるでしょう)。

今回の間違いやすいフレーズ

“less”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 672014/12/17更新

そろそろみなさん、年末年始休暇の過ごし方について考え始める頃でしょうか。あなたはお休み中、海外旅行に行くのと、自宅でゆっくりリラックスして過ごすのとどちらが好きですか? イクコとメアリーの年末年始の過ごし方に関する会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Mary: What are you planning to do during the year-end holiday?
Ikuko: I am going to Taiwan for eating some delicious Taiwanese food and a massage.

楽しそうな旅行の計画ですが、間違いが分かりましたか? イクコは“for eating”と言いましたが、ここでは“to eat”と言うべきでした。何かをするための目的や理由を述べる時には不定詞(to+動詞の原型)を使う必要があります。例えば、“I joined Sankei Online conversation to study English.”(私は英語を学ぶために産経オンライン英会話に入会しました)、“He stopped half-way up Mount Takao to take a rest.”(彼は休憩するために高尾山の中腹で立ち止まりました)、“She went to Osaka to meet her cousins.”(彼女はいとこに会うために大阪に行きました)、“He got up at 4:30 to watch the soccer game on TV.”(彼はTVでサッカーの試合を見るために4:30に起きました)といった例文が挙げられます。年末のお休みには何を予定していますか? 楽しく過ごせるといいですね!

今回の間違いやすいフレーズ

“for eating”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 662014/12/10更新

似た綴りの別の単語があるために、多くの学習者が間違えやすい単語がいくつかあります。下記の会話を見てみましょう。

Kate: Why are you making a photocopy of your passport?
Mie: You should always make a copy of your passport in case you loose it.

間違いが分かりましたか? looselose、間違えてしまうケースがよく見受けられます。“loose”は「ゆるい・固定されていない」といった意味を表しますが、“lose”は「なくす、失う」といった意味になります。これらの単語は発音もそれぞれ異なっており、looseは“s”の音、loseは“z”の音といった清濁の違いがあるのでしっかり使い分けられるように覚えておきましょうね。

今回の間違いやすいフレーズ

“loose”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 652014/12/3更新

季節はだんだん寒くなり、暖房が手放せなくなってきましたね。さて、今回の会話を見てみましょう。

Hide: I can't sleep without my stove on.
Jake: Are you cooking something while you sleep?

なぜジェイクは料理のことを言っているのでしょうか。ご自宅に暖炉がない限り、“stove”といえば調理器具、いわゆる「コンロ」のことを指します。「暖房」について言いたいときは“heater”を使うのが一般的ですので覚えておきましょう。年末の忙しい時期に風邪をひかないよう、特に夜は暖かくしておやすみください。

今回の間違いやすいフレーズ

“stove”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 642014/11/26更新

ホームステイに行ったことはありますか? 外国でホストファミリーの家に滞在しながら、言語や文化を学ぶのはきっと楽しいことだろうと思います。モエのホストファミリーについて話す、以下の会話を見てみましょう。

Jan: What was your host family like?
Moe: They were so kind people. They taught me a lot of things.

間違いが分かりましたか? モエは“they were so kind”もしくは“they were such kind people”と言うべきでした。“so”は形容詞の前に置かれ、「とても~」といった程度を表しますが、その場合形容詞の後に名詞は伴いません。また、“such + a(an) +形容詞+名詞の単数形”の形で“That was such a great movie.”(それはとてもいい映画だった)と言うこともできます。“such”は“They are such nice people.”(彼らはとてもいい人たちだった)といったように、“such + 形容詞+名詞の複数形(もしくは不可算名詞)”の形で使うこともできます。

今回の間違いやすいフレーズ

“They were so kind people”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 632014/11/19更新

似たような響きを持つ単語で間違えやすいものを見てみましょう。以下に続くセンテンスの中で、どこが間違いだか分かりますか?

All of the employees attended the anniversary party expect for the ones from Hokkaido because the flights had been cancelled.

文中の“expect”、本来であれば“except”が正しいです。“expect”は「予期する、期待する」という意味で、“We are expecting an answer from the client by tomorrow.”(明日までにはお客様から回答をもらえることでしょう)といったように使います。一方、“except”は「~を除いては、~のほかは」という意味で、“He works late every day except for Wednesdays.”(彼は水曜日以外は毎日遅くまで働きます)といった意味で使います。

今回の間違いやすいフレーズ

“expect for the ones”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 622014/11/12更新

いくつかの単語は“s”をつけるかつけないかで大きく意味が異なります。ちなみに、名詞の単数形/複数形の話ではありませんよ。下記の会話を見てみましょう。

Shota: Who is the guy in the green shirt sitting besides Max?
Sven: Oh, that is Jane's cousin from Germany.

間違いが分かりましたか?ショウタは、“sitting beside Max”と言うべきでした。“beside”は「~のそばに」という意味で、“Your keys are beside your phone on the counter.”(カギはカウンターの上のあなたの電話のそばにありますよ)といったように使います。一方、“besides”は「~に加えて、~のほかに」といった意味で“Who else was at the party besides Sven and Shota?”(スヴェンとショウタに加えて、パーティには他の誰が参加していましたか)といったように使います。

今回の間違いやすいフレーズ

“sitting besides Max”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 612014/11/5更新

先日、全ての子どもに教育を受ける権利を訴える若い女性に対してノーベル平和賞が贈られました。ミキとジョーはそのニュースについて話し合っています。

Miki: She believe that every children has the right to an education.
Joe: Yes, I totally agree with her.

間違いが分かりましたか?ミキは“every child has the right”と言うべきでした。“every”は単数形の名詞を伴って使われます。一方、“all”は複数形を伴って使われ、“All children must be able to go to school.”(全ての子どもは学校に行けなければならない)“All the trains were stopped during the typhoon.”(台風の間、全ての電車が止まりました)というように使われます。私の記事がみなさんの勉強のお役に立てたらうれしいです。

今回の間違いやすいフレーズ

“every children has the right”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 602014/10/29更新

自分にとって大好きなものが二つあるうち、どちらかを選べと言われても困ってしまう。そんな経験はありませんか? 今回はそんな場面を取り上げました。下記の会話を見てみましょう。

Alex: Have you decided where you are going at the end of this year?
Marie: I can't decide among going to Okinawa or going to Hawaii.

間違いが分かりましたか? マリエは“I can't decide between going to Okinawa or going to Hawaii”(沖縄に行くかハワイに行くかどちらにするか決められない)と言うべきでした。“among”(~の中、~の間に)は通常、3つ以上の物事を指し、“We need to divide the cake among five people.”(5人にそのケーキを分けなければいけない)といったように使われますが、2つの物事の間、といった時は“between”を使います。“Who is the best English speaker among your friends?”(友達の中で一番英語が上手なのは誰ですか?) あなたでありますように!

今回の間違いやすいフレーズ

“I can't decide among going to Okinawa or going to Hawaii”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 592014/10/22更新

最近、私は那須に旅行に行きました。コンクリートの高層ビルに囲まれた東京とはうってかわって、そこにはすばらしい景色が広がっていました。ぜひまた行きたいと思っています。さて、今回の会話を見てみましょう。

Sam: I heard that you went to Kyoto last week. How was it?
Nari: The sceneries were beautiful.

間違いが分かりましたか? ナリは“The scenery was beautiful.”と言うべきでした。“scenery”(景色・風景)は数えられない名詞ですから、複数形の“s”は不要です。英語には多くの数えられない名詞がありますから、注意して覚えていくように心がけてくださいね。

今回の間違いやすいフレーズ

“The sceneries were beautiful”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 582014/10/15更新

英語を学んでしばらく経つと、似た響きを持つ単語が頭の中でこんがらがってしまうことはありませんか? 今回はそんな単語を取り上げてみます。

Ger: It was so great to run into you today.
Jun: Yes, let's meet up again sometimes.

どこが間違いだったか分かりますか? ジュンは“sometimes”と言いましたが、ここでは“sometime”と言うべきでした。“sometimes”は「時々」という意味で、“I sometimes go running at night.”(私は時々、夜に走りに行きます)というように使います。一方“sometime”は「いつか、そのうち、近々」といった、不定の時間を指し、“I want to go to Greece sometime.”(私はいつかギリシャに行きたいです)といったように使います。「またいつか会いましょうね」と言い表したいこの状況では、“sometime”が正しいですね。

今回の間違いやすいフレーズ

“let's meet up again sometimes”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 572014/10/8更新

あなたは夜遅くまで残業をすることが多いですか、それとも定時までに仕事を終えますか? 夜遅くまで働いている人について話している、下記の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Kazue: Is your husband coming to dinner with us?
Yukari: No, he is working yet.

ユカリは“he is still working.”と言うべきでした。“yet”はこれから起こることが予期されていることに対して、肯定文では「もう(起きた?)」、否定文では「まだ(起きていない)」という意味で使います。“Has he come yet?”(彼はもう来ましたか?)が、その例です。一方、“still”は、終わっていない物事を指して「まだ(やっています)」という意味を表します。“I am still reading the book that I bought last month.”(先月買った本をまだ読んでいます)がその例です。産経オンライン英会話のレッスンはもうお試しになりましたか?

今回の間違いやすいフレーズ

“he is working yet”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 562014/10/1更新

どこかへ出掛けたり、何かをしようとしたりする時、自分一人だけで行動するのと誰かと一緒にするのとではどちらが好きですか? 私は友達と一緒にいることは大好きですが、買い物だけは一人で行く方が好きです。今回は週末の過ごし方について話している会話を見てみましょう。

Nina: What did you get up to last weekend?
Saho: I went to the theater only one.

間違いが分かりましたか? サホは“I went to the theater by myself.”、もしくはI went to the theater alone.”と言うべきでした。“There is only one apple on the table.”(テーブルにリンゴが一つだけあります)といったように、物がいくつあるかを数えて“only one”(一つだけ)という表現をすることはありますが、他の人の付き添いなしで「ひとりで」という意味を表したい時は、“alone”もしくは“by myself”といった表現を使います。“I live alone.” “I live by myself.”(私は一人暮らしをしています)というのがその例です。

今回の間違いやすいフレーズ

“I went to the theater only one”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 552014/9/24更新

結婚式はとてもおめでたい席で、みなさんお祝いは大好きですよね。日本の結婚式では決まってスピーチがあって、たまに退屈なスピーチもあります(笑)。結婚式にまつわる会話を見てみましょう。

Sarah: How was your cousin's wedding?
Taka: It was ok. But there were too many speeches, so I was boring.

間違いが分かりましたか?タカは「スピーチが退屈だ(boring)」と思って、スピーチの間退屈して(bored)いたんですね。英語では‘ed’のつく形容詞を「人の感情」に、‘ing’のつく形容詞は「状況」や「ものごと」を言い表すのに使います。なので、”I was boring.”だと「私はつまらない人です」という意味になってしまいます! “I was excited to ride the roller coaster.”(私はジェットコースターに乗って興奮しました。)、“The roller coaster ride was exciting.”(ジェットコースターに乗ってわくわくしました。)この決まりを押さえておきましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“I was boring”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 542014/9/17更新

あなたは朝型でしょうか? 私は以前は夜型人間でしたが、今では毎朝早起きになりました。もう少し寝ていようかと思うこともありますが、目が覚めてしまうのです。さて、早起きについて話している文を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Nicole: Jack is always in the office before 7:30 am. How does he do that?
Mai: I heard that he raises at 5:00 every day.

間違いが分かりましたか? マイは“I heard that he rises at 5:00 every day.”と言うべきでした。“raise”(~を持ち上げる)は他動詞なので、目的語となる名詞を必要とします。“The government is planning to raise the tax again.”(政府は再度の増税を計画しています)がその例です。一方 “rise”(上がる、起床する)であれば自動詞なので、“The temperature is continuing to rise.”(気温が上昇中です)といったように、目的語はいりません。

今回の間違いやすいフレーズ

“he raises at 5:00 every day”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 532014/9/10更新

今回はイディオム(熟語)についてです。日常の場でもビジネスの場でも、イディオムはよく使われますが、下記の会話ではイディオムの使い方に間違いがあります。どこでしょうか。

Ellie: How did things go at the hospital yesterday?
Ryo: I had to go to a different hospital because the doctor said that he didn't have the right medicine at hand.

さて、分かりましたか? リョウは“on hand”(手持ちの、持ち合わせの)と言うべきでした。例文に出てくるmedicine(薬)は特定の目的のために使われるため、医師がすでに持ち合わせていることが必要でした。一方“at hand”は、「手近に、近い将来に」といった意味になり、距離的・時間的に近いことを表します。

今回の間違いやすいフレーズ

“at hand”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 522014/9/3更新

英単語の中には響きが似通っているものがあります。特に読んだり書いたりすることなく会話の場で覚えてしまうと、いざ使う場面になって取り違えてしまうことがあります。ネイティブスピーカーであっても間違えてしまうことがありますね。さて、下記の会話をよく見てみてください。

Bob: So, what do you think about heading to the mountains for the weekend?
Alice: Well, we could go alternately to the beach house.

さて、どこが間違っていたでしょうか。アリスは“alternately”と言っていますが、この文脈では“alternatively”を使うべきでした。“alternately”は「交互に、交替で」という意味で、“Because of the bad weather they drove alternately so that they wouldn't get tired.”(天気が悪かったので、彼らは疲れないように交替で運転しました)といったように使います。一方“alternatively”は「二者択一的に、代わりに」といった意味です。週末に山に行くことを提案してきたボブに対して、アリスは「もしくは海の家はどう?」と別の選択肢を示したいので、ここは“alternatively”が正しいでしょう。”Instead of meeting up at the station, we could meet alternatively at the restaurant.”(駅ではなくレストランで会いました)といった使い方もできます。

今回の間違いやすいフレーズ

“we could go alternately to the beach house”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 512014/8/27更新

仕事の後はまっすぐ家に帰りますか? 二人の同僚の間で交わされる会話を見てみましょう。

Dave: You look tired. What did you do last night?
Toshi: I went to a live.

トシは昨夜どこへ行ったのでしょうか。この状況では、トシは“I went to a concert.”(私はコンサートに行きました)、もしくは“I went to see (band name/artist's name) in concert.”(私はコンサートで●●[バンド名やアーティスト名]を見に行きました)と言うべきでした。‘Live’という単語は英語では動詞、形容詞、もしくは副詞としての用法はありますが、名詞として使われることはありません。“I went to see a live performance.”(生のパフォーマンスを見に行きました[形容詞として使われる例])、“The band performed live in Tokyo.”(そのバンドは東京で生演奏をしました[副詞として使われる例])を参考にしてみてください。

今回の間違いやすいフレーズ

“I went to a live.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 502014/8/20更新

バケツリストとは、死ぬまでにやっておきたいことや見ておきたいもののリストのことです。バケツリストを作ったことがある方はいらっしゃいますか。さて、下記の会話を見てみましょう。

Kim: What is the most important thing on your bucket list?
Eri: I want to visit every country of the world.

間違いが分かりましたか? エリは“I want to visit every country in the world.”と言うべきでした。場所について言及したい時は、 “There are three supermarkets in my city.”(私の街にはスーパーマーケットが3軒あります)といったように前置詞“in”を使います。一方、前置詞“of”は“That is a picture of my grandfather when he was twenty.”(あれは私の祖父が20歳の時の写真です)といったように、所有や所属を表します。あなたがバケツリストを作るとしたら何が入るでしょうか。

今回の間違いやすいフレーズ

“I want to visit every country of the world.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 492014/8/13更新

外出先で財布を失くしたことはありますか? 今回、ケリーは友人のマナに財布を失くしてから見つけるまでのエピソードを話します。さて、会話を見てみましょう。

Keri: Well, the waitress found it under the table. It must have fallen out of my purse.
Mana: You must be so relief.

間違いが分かりましたか? マナは“You must be so relieved.”と言うべきでした。ここでは名詞“relief”(安心、ほっとすること)ではなく、形容詞“relieved”(ほっとして、安心して)を使うべきでした。名詞と形容詞の使い分けで間違えやすい語は他にもhonesty(正直) / honest(正直な)、inspiration(霊感、インスピレーション) / inspirational(霊感の)、amazement(驚き) / amazing(驚くべき)、kindness(親切) / kind(親切な)、scare(恐怖) / scary(恐ろしい), ease(楽) / easy(容易な)といったものがあります。気がついた時にご自身でもリストにしておくとよいでしょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“You must be so relief.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 482014/8/6更新

何年かに一度のペースで、世界で一番高い建造物の記録が塗り替えられようとしているように思います。最近のニュースでは、中国が向こう3年のうちに世界一の高さになるビルを建設しようとしていると聞きました。高さが1kmになるそうで、頂上に立ったらどんな感じになるか、私には想像もつきません。さて、次の会話を見てみましょう。

Mark: What is the tallest building in your country?
Setsuko: I think Tokyo Skytree is the highest building.

間違いが分かりましたか? セツコは“I think Tokyo Skytree is the tallest building.”と言うべきでした。形容詞の“tall”は、建物や人、樹木など、地上から直立していて、かつ基本的に横幅よりも縦の高さが大きいものについて使います。“How tall is she?”(彼女はどのくらい背が高いの?)“The Christmas tree was 18 meters tall.”(そのクリスマスツリーは高さ18メートルです)といった使い方が挙げられます。一方“high”は、地表から距離があることを言い表す時に使われ、例としては“The fireworks were high up in the sky.”(花火が空高く打ち上げられました)、“The highest mountain in Japan is Mount Fuji.”(日本で最も高い山は富士山です)、“How high can you jump?”(どのくらい高く跳べますか?)といったものが挙げられます。

今回の間違いやすいフレーズ

“I think Tokyo Skytree is the highest building.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 472014/7/23更新

人は生まれつき好奇心のかたまりです。他の人のことをもっとよく知りたくて、質問をします。これまで行ったことのある旅行について質問する、下記の会話を見てみましょう。

Mary: Have you ever travelled to another country?
Ako: Yes, I have ever been to Canada.

これはよくある間違いですが、どの部分が間違っているか分かりますか?英語では“I have ever + 過去分詞”という使い方はしません。この場合の肯定文の返答としては“I have been to Canada.”(カナダに行ったことがあります)という表現が正しいです。‘ever’(かつて、これまでに)という単語は“Have you ever…?”(これまでに~したことはありますか)という疑問文にのみ使われます。ちなみに否定文の場合は‘ever’の代わりに‘never’を使って“No, I have never been to another country.”(いいえ、私は外国に行ったことがありません)となります。

今回の間違いやすいフレーズ

“I have ever been to Canada.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 462014/7/16更新

仕事場でお客様に英語で電話をする機会はありますか? 外国語を使って電話でコミュニケーションを取るのはとりわけ難しく感じられることと思います。さて、今日の会話を見てみましょう。

Man: I am sorry but she is not here right now.
Jun: Ok. I call back.

間違いが分かりましたか? ジュンは、“Ok. I will call back later”(分かりました、後ほど掛け直します)と言うべきでした。ジュンはこの場面では「未来形」を使う必要があります。また文法的には“I will call back.”だけでも正しいのですが、「いつ」かけ直すかの情報を付け加えたほうがより自然に聞こえます。未来のいつになるかは明言しない“later”(後で)を使ってもよいですし、もしくは“I will call back at 4 o'clock.”(4時にかけ直します)“I will call again tomorrow.”(明日また掛けます)ということもできます。ちなみに、ここでは“call back”の“back”に置き換えて“again”を使ってもかまいません。

今回の間違いやすいフレーズ

“I call back”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 452014/7/9更新

多くの人が今年は冷夏になるのではないかと言っています。私は東京の夏の暑さと湿気が苦手なのであまり暑くなり過ぎない方が嬉しいのですが、農作物に影響が出るのもよくありませんね。さて、今日は天気について話し合っている2人の会話を見てみましょう。

Taku: According to me, it is not as humid as it was last year.
Dave: Wow! I didn't know you were a weather expert.

間違いが分かりましたか? タクは“In my opinion”(私の意見では)と言うべきでした。なぜなら彼は気象の専門家ではありませんし、他人のものではなく自分自身の意見を誰かに伝えたかっただけだからです。“according to ~”(~によれば)という表現は、他人が言ったことをまた別の人に述べたい時に使い、“According to the police, the thief left behind his wallet.”(警察によれば、泥棒は財布を落としていったようです)というふうに使われる一方、“in my opinion”は、あくまで自分の意見を誰かに述べたい時に使います。“In my opinion, the thief is not an intelligent person.”(私の意見では、その泥棒は頭のいい人ではないと思います)。

今回の間違いやすいフレーズ

“According to me”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 442014/7/2更新

ブラジルでのサッカーW杯開催は、日本から観戦するには試合が深夜になったり早朝になったりでちょっと大変ですね。あなたは日本代表の試合、全部観ましたか? さて今回は、前の晩の試合について話し合っている2人の会話を見てみましょう。

Mike: Hey, Yoshi did you see that final goal last night?
Yoshi: No. I fell asleep during watching the game.

間違いが分かりましたか? ヨシは“I fell asleep while watching the game”、もしくは“I fell asleep during the game”と言うべきでした。“during”(~の間)は、後ろに付く名詞を修飾して“There was an earthquake during the night.”(夜の間に地震がありました)といったように使われます。一方、“while ”(~する間に)については、“while+主語+動詞”、もしくは“while+動詞+ing”(分詞構文)の形が使われ、“The earthquake happened while I was sleeping.”(寝ている間に地震がありました)、 “I fell asleep while watching TV last night.”(ゆうべテレビを見ている間に眠ってしまいました)といったように使います。あなたがこの記事を“while reading”(読んでいる間に)何かを学び取ってくれたら嬉しいです。

今回の間違いやすいフレーズ

“I fell asleep during watching the game”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 432014/6/25更新

前回のレッスンで、副詞は形容詞の末尾に“ly”をつければ作れることを学びました。しかしそれには例外があり、中には全く反対の意味を表してしまうケースがあるので注意しておきましょう。下記の文を見てください。

Seth: I heard that Mike got a promotion.
Taiki: Yes. He worked hardly on the new account.

どこが例外の部分だったか分かりますか? タイキは“He worked hard on the new account.”と言うべきでした。“hardly""は「ほとんど~ない」という意味の副詞ですので、この状況に合いませんね。この“hard”という単語は、“ly”をつけなくても副詞(「一生懸命に」という意味)として使うことができます。“free”、“most”、“real”、“short”、“late”といった単語も同様の用法があるので注意しておきましょう。また“silly”、“costly”といったように形容詞自体に“ly”がついており、対応する副詞がないといった例もあります。

今回の間違いやすいフレーズ

“He worked hardly on the new account”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 422014/6/18更新

最近お天道様の機嫌が悪いのか、私がお休みの日ばかり雨が降って困っています。さて、今回は休日について話し合っている2人の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Jill: How was your vacation in Guam?
Miyu: It was terrible. It rained continuous for four days.

ミユは“It rained continuously for four days.”と言うべきでした。ある動詞によって表されている動作の状態を詳しく述べたい場合には「副詞」を使います。一般的には、副詞は形容詞の末尾に“ly”をつけることで作られます(一部例外もあります)。今回のケース“continuous”(連続的な)は形容詞なので、“ly”をつけることで“continuously”(連続的に)という副詞に変化させることができます。他にも形容詞“slow”に“ly”をつけて副詞“slowly”、形容詞“excited”に“ly”をつけて副詞“excitedly”にする、といった例が挙げられます。

今回の間違いやすいフレーズ

“It rained continuous for four days”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 412014/6/11更新

夏が近づくと、楽しいイベントが目白押しですね! フィンとソウタがイベントについて話している下記の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Finn: I am looking forward to the International Food Festival next month.
Sota: Me too! That was so exciting event last year.

ソウタは“That was such an exciting event last year.”と言うべきでした。「去年のイベントはとても面白かった」と言いたい場合、“such + a(an) + 形容詞 + 名詞”の形式で表すか、もしくは“so +形容詞(この場合、名詞はつけません)”の形式で表します。よって、ソウタはここで“That was so exciting last year.”と言うこともできますね。

今回の間違いやすいフレーズ

“That was so exciting event”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 402014/6/4更新

私はワールドカップの試合を見るのが大好きです。あなたはサッカー観戦をしますか? クリフとタイガの観戦中の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Cliff: Did you see that? That was awesome!
Taiga: The ball bounced off the goal post, hit the goalkeeper then bounced in the goal.

タイガは“then bounced into the goal”と言うべきでした。私たちは前置詞の“in”を何かの位置・所在地を表すために使う一方、何かが入っていく向き・方向について表す時は""into”を使います。例えば、“The coach is in the locker room.”(コーチはロッカー室にいます)、 “The coach is going into the locker room.”(コーチはロッカー室に向かっているところです)、“She is in the car.”(彼女は車の中にいます)、“She is getting into the car.”(彼女は車に乗り込むところです)等、それぞれ文章を見比べるとイメージが湧くかと思います。

今回の間違いやすいフレーズ

“bounced in the goal”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 392014/5/28更新

日本ではどこへ行っても「食べ放題」や「飲み放題」のお店がありますね。下記の会話ではそのような形式のお店について話しあっていますが、なんだかちょっとかみ合っていないようです。なぜルークが困惑したか分かりますか?

Katsumi: Can we go to the Viking restaurant at the city hotel on Sunday? I heard it is really good.
Luke: Cool! A Viking themed restaurant. Sure.
Katsumi: ?!?

なぜルークは「バイキングがテーマのレストラン」と言ったのでしょうか。自分で好きなものをよそって食べるスタイルのレストランは、英語で“buffet”もしくは“smorgasbord”と言います。“Viking”と聞いて思い浮かべるのは、歴史上8-10世紀に北欧に現れた盗賊のことです! ルークは盗賊をテーマにしたレストランをイメージしたんですね! それはそれで面白そうですが、カツミは“Can we go to the buffet restaurant?”と言えば、正しく伝わりました。

今回の間違いやすいフレーズ

“Viking restaurant”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 382014/5/21更新

あなたが何かに取り組もうとする側で、周りの誰かがうるさくて集中できないといったことはありませんか? この会話の中で、アキラは大きな音を立ててテレビゲームをしていて、ジュンは彼に静かにしてほしいと思っています。下記の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Jun: Could you please be a little quieter? I study.
Akira: Oh, sorry. I will turn the volume off.

間違いが分かりましたか? ジュンは“I am studying.”と言うべきでした。話している側で進行中の行動・動作を表す時には”動詞+ing”の「現在進行形」の形を使います。もし今私が“What are you doing now?”(今何をしているの?)と聞いたら、“I am reading this one point lesson.”(このワンポイントレッスンを読んでいます)と答えられますね!

今回の間違いやすいフレーズ

“I study”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 372014/5/14更新

日本ではいろいろな形のピクニック・野外パーティがありますね。野外パーティの場では、同じ学校出身の友達が何年か経って再会して、ちょっとした同窓会のようになることもあります。今回のパーティには誰が来るか見てみましょう。間違いが分かりますか?

Sam: So who is coming to the picnic today?
Miki: A few of my university's friends.

間違いが分かりましたか?ミキは“my university friends”(私の大学の友達)か“friends from university”(大学からの友達)、もしくは“friends from my university days”(大学時代からの友達)と言うべきでした。「大学の友達」という日本語を直訳したことによる、単純な間違いが原因です。“My university's friends”だと、大学「自体」に友達がいることになってしまいます!なので、次に学校時代の友達と会う時には間違えないようにしてください。

今回の間違いやすいフレーズ

“my university’s friends”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 362014/5/7更新

海外でボランティア活動の経験はありますか? 海外ボランティアは、観光地をただ訪れるだけの旅行よりもずっと現地の文化に対する理解を深めることができるでしょう。さて今回の例文では、カオとジョンが自分たちの経験について話し合っています。

John: When I was in university, I volunteered at an animal rescue center in Ecuador. It was a really great experience.
Kao: I volunteered at an orphanage in Kenya for 2 months. I made many experiences there.

間違いが分かりましたか? カオは“I made many memories there.”(私はそこでたくさんの思い出を作りました)、もしくは“I had a good experience there.”(私はそこでよい経験をしました)と言うべきでした。日本語の「経験を積む」という言い回しから、カオは”made”(makeの過去形)という語に“experience”(経験)という単語を連ねてしまったようですが、“experience”の場合、”have”と組み合わせるのが正解です。“If you volunteer in foreign country, you will have a rewarding experience.”(海外でボランティアをしたら、価値ある経験ができるでしょう)。

今回の間違いやすいフレーズ

“I made many experiences”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 352014/4/30更新

話のきっかけとして、お互いの家族のこと、例えば家族が何人いるかを尋ねる場面があると思います。下の例を見てください。間違いが分かりますか?

John: Yoko, how many people are in your family?
Yoko: I have 5 families.

John: Wow!

Wow!”は驚きを表す表現です。なぜジョンが驚いたかというと・・・。もちろん、洋子に“5 families”(5つの家族)があるわけはありません。彼女は“5 people in her family”(家族が5人)いるのです。“There are 5 people in my family.”(私の家族には5人の人がいます=私は5人家族です)が正しい表現ですね。家族のことを話す機会があったら使ってみてください。"

今回の間違いやすいフレーズ

“5 families”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 342014/4/23更新

最近気候が変わってきていると感じることはありませんか? 例えば、この冬アメリカではめったに雪の降らない地方で雪が降りました。気候の変動によって、夏の東京の暑さが少しでも和らぐといいのですが。さて、今回は天気について話し合っている二人の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Joe: How was your trip to Chicago last month?
Shin: It was terrible. It snowed during the 5 days that I was there.

シンは“It snowed for the 5 days that I was there.”と言うべきでした。何かの行為や現象の時間的な長さについて英語で表したいときは“for”を使います。いつ起こったかの時間関係を表すのには“during”(~の間)といった表現も使えますが、現象自体の時間的な長さについては表すことができません。“It snowed during my last trip to Chicago.”(この前シカゴに行っている間に雪が降りました)、“The man kept coughing during the movie”(その男性は映画の上映中ずっと咳をしていました)、“The earthquake happened during the night.”(夜間に地震がありました)、“The earthquake lasted for 30 seconds last night.”([forを伴って]ゆうべの地震は30秒続きました)。

今回の間違いやすいフレーズ

“It snowed during the 5 days”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 332014/4/16更新

時期は会社によって異なりますが、日本の会社では毎年の健康診断がありますね。下記の同僚同士の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Max: This was my first time to have a medical checkup in Japan. I think it was ok but the doctor didn't say anything to me. How did was yours?
Yuji: It was ok but the doctor told me that I gained my weight.

どこが間違いでしょうか?ユウジは“I gained weight.”(体重が増えました)と言うべきでした。ちなみに反対は“I lost weight.”(体重が減りました)と言います。よく“gain my weight”や“lose my weight”のようにmyを入れる人がいますが、これは間違いなので気を付けて。

今回の間違いやすいフレーズ

“I gained my weight”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 322014/4/9更新

4月は何かを始めるのにふさわしい季節ですね。友人同士が今月新たに始めたいことについて話している下記の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Rina: I decided that I want to start studying English again because my hearing is not so good.
Kevin: How will that help your hearing? You should go see a doctor.

Rina: ?!?なぜケビンはリナに医者に行くことを勧めたのでしょうか。リナは「聴力がよくない」と言っています。リナは“my listening is not so good”(私はリスニングがあまりできません)と言うべきでした。“Hear”は物音を聞くという身体的能力を言い表すのに対し、“listen”とは何かを意識的に「聴く」ことを意味します。例えば、“Did you hear that big sound last night?”(ゆうべ大きな音を聞きましたか?)、“I listen to music on my way to work.”(私は通勤途中に音楽を聴きます。)などです。もしリスニング能力を高めたいなら、英語のCDを聴くのがよいと思います。でも本当にリスニング能力を高めたいなら、英語話者と実際に話すことをおすすめします。

今回の間違いやすいフレーズ

“my hearing is not so good”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 312014/4/2更新

先日報じられた、乗客を乗せたまま消息を絶ったという旅客機のニュースを見ましたか? とても大きなニュースで、多くの人が話題にしていますね。この件について話し合っている二人の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Carl: I can't believe that they still haven't found the airplane?
Jun: Who does know where it went? Somebody must.

間違いが分かりましたか?ジュンは“Who knows where it went?”と言うべきでした。“when”(いつ)や“where”(どこ)、“why”(なぜ)といった語を使って質問をする時は、“When do you leave for London?”(あなたはいつロンドンに向けて発ちますか?)、“Where did you last see your keys?”(あなたが最後に鍵を見たのはどこですか?)、“Why do you want this job?”(あなたがこの仕事を志望するのはなぜですか?)といったように、“do”や“does”、“did”などが合わせて使われます。しかし、“what”(何)や“who”(誰)、“which”(どれ、どの)といった語句を主語として使う文では、“do”や“does”、“did”を伴いません。“What happened to flight MH370?”(MH370便に何があったのだろう)、“Who found your keys?”(誰があなたの鍵を見つけたの?)、“Which color do you prefer?”(どちらの色が好きですか?)といった使い方をします。

今回の間違いやすいフレーズ

“Who does know where it went?”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 302014/3/26更新

春は変化の季節で、会社では人事異動が行われますね。下記の友人同士の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Erin: How was work today?
Kayo: Awful. One of my co-workers is getting married and decide to quit and my another co-worker is being transferred to Osaka next month.

間違いは見つかったでしょうか。カヨは“my another co-worker”と言いましたが、 “another co-worker” もしくは“my other co-worker” と言うべきでした。‘Another’はその前に言及したものと同類の単数のものを言い表す時に使います。例えば、“I want another cookie.” (私はクッキーがもう一枚欲しいです)など。‘Another’の前には‘the’、もしくは‘my’ ‘his’ ‘her’のような代名詞はつけません。‘Other’は単数のものにも複数のものにも使われますが、単数のものを表す場合は‘other’の前に‘the’、もしくは‘my’ ‘his’ ‘her’のような代名詞が必要です。“The other computer is broken.”(もう一台のコンピューターが壊れました)、Are you ready for another one point lesson?(次回のワンポイントレッスンの準備はできていますか?)などです。

今回の間違いやすいフレーズ

“my another co-worker”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 292014/3/19更新

何かを言い表す時の形容詞の順番にもルールがあります。プレゼントについて話し合う、下記の状況を見てみましょう。

Bill: What did you buy your wife for her birthday?
Jun: I bought her the Italian leather black jacket that she was asking for.

ジュンの間違いが分かりますか? 何かを言い表す時、形容詞を並べる順序にはルールがあって、「話し手の主観」「大小」「新旧」「形状」「色」「出どころ(産地など)」「素材」「目的」+ 名詞、の順に並べます。この状況では、ジュンは“I bought her the black Italian leather jacket that she was asking for.”(彼女が欲しがっていた黒いイタリア製の皮のジャケットを買いました)というのが正しいです。あなたが最近買ったものはどんな風に言い表せるか、ぜひチャレンジしてみてください。

今回の間違いやすいフレーズ

“the Italian leather black jacket”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 282014/3/12更新

お休みの日はひとりで過ごすのと友達と過ごすのと、どちらが好きですか? 私自身は、何をして過ごすかによります。ゆっくり品物を選びたいので、買い物は一人で行くことにしていますが、パーティやお祭りの時は、多くの人と一緒に行ってたくさんおしゃべりしたいです。イベントについて話し合っている二人の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Jack: Hide, did you go to the art show on Saturday? I am sorry that I couldn't go.
Hide: That's ok. It was ok but I didn't know nobody there.

間違いが分かりましたか? ヒデは“anybody there”と言うべきでした。「誰も」という意味を表す単語について、動詞が否定形・疑問形の時は、“anybody”を使います。ヒデは同じ文の中で先に“didn't know”と言っているので、ここでは“anybody”を使う必要がありました。動詞が否定形・疑問形以外の時は“nobody”を使います。“Nobody I knew was at the party. ”(パーティーで知っている人は誰もいなかった)などです。

今回の間違いやすいフレーズ

“I didn't know nobody there.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 272014/3/5更新

先月、東京で大雪が降った日のこと、電車に乗って家に帰る途中、車掌さんが傘を忘れないようにと車内の乗客に向けてアナウンスをしていました。忘れ物について話している二人の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Kazu: Oh no! I did it again. I left my umbrella.
Kevin: Where did you left it?

間違いが分かりましたか? カズは“I forgot my umbrella.”と言うべきでした。“left my umbrella” という表現を使う時は、合わせてその「場所」についても言及する必要があります。例えば、“I left my umbrella at home.”(家に傘を置いてきてしまいました)、“I left my wallet on my desk.”(机に財布を置いてきてしまいました)などです。“I forgot my umbrella at home.”(家に傘を忘れてしまいました)と言うこともできます。“forgot”(忘れた)という表現を使う場合は、場所については言っても言わなくてもかまいません。

今回の間違いやすいフレーズ

“I left my umbrella.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 262014/2/26更新

ユキは英語を勉強していますが、あまり上達していないように感じたので先生にアドバイスを求めました。ユキは友達のマホにそのアドバイスの内容を伝えます。どこに間違いがあるか、会話の内容を見てみましょう。

Maho: So what advice did Mr. Fox give you?
Yuki: He suggested me to take the TOEIC test next month to see what my score is. Then I can focus on the part that I found difficult.

間違いが分かりましたか? ユキは“he suggested me to take”と言いましたが、“he suggested taking”と言うべきでした。目的語に「to+不定詞」ではなく、通常「動名詞(~ingの形)」を取る動詞があります。よく使うものだと、“enjoy”(~を楽しむ)、“finish”(~を終える)、“dislike”(~を嫌う)があります。“We enjoyed swimming in the lake.”(私たちは湖で泳ぐのを楽しみました)、“I finished writing my report last night.”(私はゆうべレポートを書き終えました)、“I dislike walking in the rain.”(私は雨の中を歩くのが嫌いです)などです。

今回の間違いやすいフレーズ

“he suggested me to take”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 252014/2/19更新

私は周囲の友人のおかげで、ゴルフが日本で人気があることを知りました。ある日、友人が試しに私をゴルフの練習場に連れて行ってくれました。その時は2時間ほどチャレンジしてとても楽しかったですが、次の日、背中が筋肉痛で大変なことに。今回は「痛み」について話している二人の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Hiro: Do you have any medicine? I have a really bad head pain.
Dave: Really? You should go straight to the hospital!
Hiro: Why?

間違いが分かりましたか? ヒロは“bad head pain”といいましたが、“bad headache”と言うべきでした。“pain”という単語は、深刻で鋭い痛みのときに使います。この会話で、デイブはヒロが何か深刻な病気を患っていると思ってしまったのですね。一般的な慢性の痛みには“ache”を使います。例えば、階段で転んで頭をひどく打ちつけ、激しく痛む時は“sharp pain”(鋭い痛み)、ストレスや寝不足の時は“headache”(頭痛)といったように使い分けます。

今回の間違いやすいフレーズ

“head pain”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 242014/2/12更新

アメリカのテレビトークショーには、収録に来た全観客にプレゼントを贈る有名な司会者がいます。彼女は非常に気前が良いので、みんなが楽しい気分になります。彼女の番組について話している2人の会話を見てみましょう。マークはカイの間違いを直しています。なぜだか分かりますか?

Kai: I really want to get a ticket to be a spectator on her show.
Mark: A spectator? Oh, you mean that you want to be part of the audience. Me too!

spectator”と“audience”の違いが分かりますか? “audience”は“audio”(音声の)という単語、つまり聴くことと関係があります。よって、“audience”は「見るだけでなく聴く行為を伴う」テレビや映画、劇やコンサートなどの観客について使われます。“spectator”は、スポーツイベント現場の観客について使われます。ちなみに、テレビでスポーツイベントを見る場合は、テレビを見ながら実況解説を聴くので“audience”になります。

今回の間違いやすいフレーズ

“spectator”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 232014/2/5更新

歳を取れば取るほど忘れやすくなると言われています。あなたは忘れっぽいですか? 物事を覚えるためのとっておきの方法はありますか? ケンとジェフの会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Ken: Hey, can you remember me tomorrow to book tickets for the concert?
Jeff: Ah, you might have to remind me to remind you.

間違いが分かりましたか? ケンは“can you remember me”と言いましたが、“can you remind me”と言うべきでした。“remember”は何かを「覚える、記憶に留めておく」ことを表し、“forget”(忘れる)の反対語です。“I cannot remember my password.”(パスワードが覚えられません)。一方“remind”は人や物事が何かを「思い出させる」ことを表すのに使います。“You need to remind him that the meeting time was changed.”(ミーティングの時間が変更になった件、彼にもう一度念押ししておいてね)、“That reminds me of the time when I was…”(あれは私が…だった時のことを思い出させます)。 あなたがこの2つの単語の違いを「覚えて」おけますように!

今回の間違いやすいフレーズ

“can you remember me”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 222014/1/29更新

コンピューターがなかった頃のことを思い出せますか? 今コンピューターでやれば数分でできてしまうようなことも、手作業では数日~数週間といった時間が掛かっていたことでしょう。Webデザイナーと顧客との会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Web Designer: Ok. So you want us to make the font larger, change the background color to a darker blue and put a tree next to the car right? I think we can do that. Is there anything else?
Customer: Yes. How long time?

間違いが分かりましたか?顧客はWebデザイナーに、指示した作業を終えるのにどのくらいの時間が掛かるかを聞こうとして、“How long time?”と尋ねましたが、このセンテンスには動詞がなく、誤りです。ここでは“How long will it take?”(どのくらい掛かりますか?)“How much time will it take?”(どのくらいの時間が掛かりますか?)と聞くのが正しい表現です。

今回の間違いやすいフレーズ

“How long time?”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 212014/1/22更新

「時間厳守」は日本人の美徳とされていますね。もちろん、他の文化においても時間の重要性は認識されていますが、数分の遅れは気にしないことが多いです。仕事に遅刻した理由を上司に説明する状況を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Will: Sho, why were you late for work today?
Sho: I am sorry but I met an accident on the way to work.

ショウは“I met an accident”と言っていますが、“I had an accident”(私は事故に遭いました)というのが正しいです。‘met’(会った)は‘meet’(会う)という単語の過去形ですが、誰か「人」に会ったことを表したい時に使います。例えば、“I met a famous singer last night.”(私はゆうべ有名な歌手に会いました)などです。

今回の間違いやすいフレーズ

“I met an accident.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 202014/1/15更新

お友達や職場の方との新年会の予定はありますか? 新年会は私の好きな日本の年中行事の一つです。新年会について話し合っている、職場の同僚同士の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Jeff: Don't forget we have our work party tomorrow night so you need to finish your work on time.
Takao: Oh, that's right. I forgot. How many people are going without us?

間違いが分かりましたか? タカオは「私たちを含めずに」と言おうとして“without us”と言いましたが、この場面では“excluding us”というのが正しい言い方です。“without us”を使った場合、他のみんなは行くけれどタカオとジェフは欠席、という意味になってしまいます。“excluding us”であれば、「自分たちを計算に入れずに」という意味になります。“There are 14 people coming to the party tomorrow excluding the president and his secretary.”(社長と秘書以外では、明日のパーティには14人が参加します)この場合は、14名+社長+秘書=16名が参加、という意味になりますので覚えておきましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“without us”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 192014/1/8更新

1月には、多くの人が新年の決心をします。何かを始めたい、もしくは悪い習慣を断ち切りたいといった宣言をする人も多いですね。新年の抱負について話している会話を見てみましょう。

Sally: What is your new year's resolution?
Mari: I am not going to catch a cold. Last year I was bad condition many times.

間違いが分かりましたか? マリは「体調が悪かった」と言おうとして、“I was bad condition”と言いましたが、“I was sick”(私は具合が悪かった)と言うのが正しい表現です。‘condition’という単語は病院で治療を受ける場面では“How is your condition today?”(今日のお身体の状態はどうですか?)と、「容態」といった意味で使われることもありますが、友人との会話にはそぐわない単語です。友人同士、体調について尋ねるのであれば、“How are you feeling today?”(今日の気分はどうですか?)といった表現がよいでしょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“I was bad condition”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 182013/12/25更新

風邪をひいてしまった時、どのように対処しますか?職場で同僚に薬を飲んだかどうか尋ねている、下記の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Taro: Hi, Curt. You look much better today. Did you drink some medicine last night?
Curt: Ahdrink? No.

なぜカートは困惑したのでしょうか? 我々英語ネイティブスピーカーは健康なので薬を「飲む」(drink)ことはありません…というのは冗談です! 我々はこういった場合、‘take’という動詞を使って ‘take some medicine’(薬を飲む)という言い方をします。タロウは“Did you take some medicine last night?”(ゆうべ薬を飲みましたか?)と言うべきでした。‘drink’という動詞はコーヒーやジュース、お水などの飲料に使います。体調にはどうぞ気を付けてくださいね。

今回の間違いやすいフレーズ

“drink some medicine”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 172013/12/18更新

小さな町の出身の方と話すときには、よく知られている都市や県の名前と絡めて場所を尋ねることがありますね。下記の会話を見てください。トモはジャックに出身地のことを話しています。間違いが分かるでしょうか。

Jack: Tomo, you aren't from Tokyo are you?
Tomo: No. I am from a local town in Yamanashi called Katsunuma. It is famous for grapes and wine.

間違いが分かりましたか?トモは‘local town’出身といいましたが、この場合は‘rural town’(いなかの町)という表現がふさわしいです。‘rural’は地方にある小さな町を表す時に使う単語です。‘urban’は人口の多い大都市、‘suburban’だと大都市からちょっと離れた郊外の地域を表します。‘local’は特定の地域、例えば‘local dish’(地元の料理)、‘local custom’(地域の風習)、‘local people’(地元の人)、‘local community’(地域のコミュニティー)、‘local government’(地方自治体)といった例があります。あなたの出身地はどんなところですか?

今回の間違いやすいフレーズ

“local town”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 162013/12/11更新

日本の交通機関は時間に正確だと評判です。私は東京に初めて来た時、2~3分後に次の電車が来るのにも関わらず、人々が電車を逃さないよう走っているのを見てとてもびっくりしました。特に、遠距離通勤をする人は目的地までたどり着くのに乗り継ぎが必要ですが、東京に来たばかりの頃はそれも知らなかったので不思議に思っていました。さて、今回はマックスが駅で友人のジュンに電話をしている場面です。間違いが分かるでしょうか。

Max: Hey, Jun. Where are you? The train is gonna be here in 5 minutes.
Jun: I'm sorry. I was bad. I overslept. Just go and I will meet you there.

間違いが分かりましたか? ジュンは“I was bad.”といいましたが、ジュンは「悪い人」というわけではありません。うっかりしてしまっただけです。この場面では“It's my fault.”(私が悪かったです)という表現がふさわしいでしょう。何か間違ったことをしてしまい、非を認める時に使われる表現です。また、他人に誤った情報を伝えてしまった場合は、“I was wrong.”(私が間違っていました)、もしくは“It's my mistake. I gave you the wrong information.”(それは私の間違いです。あなたに誤った情報を伝えてしまいました)と言うことができます。ちなみに、悪いことをした子どもについてはこのように言い表すことがあります。“He was bad today so he cannot watch TV.”(彼は今日悪い子だったのでテレビが見られません)。

今回の間違いやすいフレーズ

“I was bad.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 152013/12/4更新

寒くなってきて、スカーフをしている人を見掛けるようになってきました。つい最近までTシャツでいられたのに、もう冬の装いが必要ですね。冬支度はもう済みましたか?

マリとサオリが、スカーフについて話す下記の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Mari: That is a really nice scarf.
Saori: Thank you. I was given it from my husband.

間違いが分かりましたか? 今回はちょっと特別です。日本語の「~からもらいました」を直訳した‘was given it from’という言い方は、文法的には間違っていないのですが、ネイティブスピーカーはこのように言いません。“I got it from my husband.”(夫からもらいました)、もしくは“My husband gave it to me.”(夫が私にくれました)と言います。最近何かもらい物をしましたか?

今回の間違いやすいフレーズ

“I was given it from my husband.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 142013/11/27更新

買い物のない世界を想像できますか? ・・・私には無理です!買い物にまつわる会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Jane: Hi, Noriko. What are you up to this weekend?
Noriko: Hmm…I am going to shopping.
Jane: Shopping? Where is that?

ジェーンは英語のネイティブスピーカーですが、‘shopping’という単語を聞いてびっくりしています。なぜでしょうか。実は彼女には‘shopping’がそういう名前の「場所」と認識されてしまったんです! ノリコは“I am going shopping.(私は買い物に行きます)”と言うべきでした。現在進行形で「私は~をしに行くつもりです」という近い未来の予定を表すためには“I am going + 動名詞(動詞+ingの形)”を使います。“I am going to+名詞”の形だと、あなたがどこかの「場所」に行くという意味になります。“ I am going to New York(私はニューヨークに行きます)”、“I am going to the doctor.(私は医者に行きます)”などです。

今回の間違いやすいフレーズ

“I am going to shopping.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 132013/11/20更新

私は小さい頃テニスをしましたが、遠くに飛んでいってしまったボールを取りにフェンスの外に行くのがちょっと大変だったのを覚えています。東京で初めて住んだアパートの隣はテニスクラブでしたが、そこでテニスをすることはなく終わってしまいました。アキオとダンがテニスについて話している文を見てみましょう。間違いが分かるでしょうか。

Dan: Do you have any plans for this weekend? I was thinking about going to play tennis. Are you interested?
Akio: Sure, that sounds like fun. I haven't played since I was a high school student but back then I played tennis good.

間違いが分かりましたか?アキオは“I played good”と言いましたが、正しくは“I played tennis well”もしくは“I was good at playing tennis”と言うべきでした。副詞の‘well’は人や物の動作、つまり動詞を修飾するのに使われます。“She can speak English well.”、“He can cook Chinese food well.”といった例文が挙げられます。一方、形容詞の‘good’は、人や物の様子、つまり名詞を修飾するのに使われます。“She is good at speaking English.”、“He is good at cooking Chinese food.”というふうに使われます。

今回の間違いやすいフレーズ

“I played tennis good”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 122013/11/13更新

小さい頃、私の家族は夏によく長距離のロードトリップに行きました。私は乗り物酔いをしたので長い時間車の中にいるのが苦手で、両親は私が「いつになったら着くの?」と繰り返し聞くのにうんざりしていたようです! さて、京都旅行について話しているガクとジョーの会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Joe: This is really exciting! This is my first time on the bullet train. I wish that I could take some photos but the train is going too fast.
Gaku: I wish I ate breakfast before we left Tokyo because I am getting hungry. What time will we arrive to Kyoto?

間違いが分かりましたか? ガクは“we arrive to Kyoto”と言いましたが、“we arrive in Kyoto”と言うべきでした。‘arrive(到着する)’という単語の後に‘to’を使うことはありません。街や国に到着する時は“arrive in”、建物に到着する時は“arrive at”を使います。例えば、“We will arrive at the hotel at 15:00.(私たちはホテルに15:00に着きます)”、“She arrived at the shop just as it was closing for the day.(彼女は閉店時間になってちょうど店に着いた)”、“We will arrive in Sydney on Thursday.(私たちは木曜日にシドニーに着きます)”というように使い分けます。

今回の間違いやすいフレーズ

“we arrive to Kyoto”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 112013/11/6更新

今日、私はSNSで友人とその奥様が結婚記念日を祝う写真を見ました。その写真を見て、山手線の車内で結婚式を挙げたカップルのニュースを思い出しました。今日のワンポイントレッスンでは、ジェイクとケンがそのニュースについて話しています。間違いが分かるでしょうか。

Jake: Look at this couple! Their wedding was on the Yamanote train. Why would someone do that?
Ken: I am going to marriage on an airplane on my way to my honeymoon in Hawaii. Then I don't need to rent a place for the wedding.

空の上でのウエディングはきっと楽しいでしょうね。さて、間違いが分かりましたか?ケンは“I am going to get married”と言うべきでした。というのも、‘marriage’は名詞ですが、‘be going to ~(~するつもりだ)’の後では動詞の原型を使わなければならないからです。名詞と動詞の区別がつきにくい方には、動詞を名詞に変える接尾辞をいくつか予め覚えておくとよいでしょう。例えば‘-ness, -age, -ion, -tion, -ance, -ence, –ment’といったものがあります。

今回の間違いやすいフレーズ

“I am going to marriage”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 102013/10/30更新

身近な人の見た目が変わったと、噂話をすることってありますよね。‘have’という動詞を使った会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Maki: Have you seen John recently?
Dave: No, why?
Maki: He is having a beard.

having a beard”、ここが間違いです。正しい言い方は“He has a beard.”。現在形の‘have(has)’は所有を表します。“He has brown hair.” (彼は茶色い髪をしています)、“He has green eyes.”(彼は緑色の目をしています) 。 一方、進行形の“be動詞 + having”は行為について表します。“He is having a shower now.”(彼は今シャワーを浴びています)という文は、シャワーを浴びるという行為を表しています。“He is having a party on Friday.”(彼は金曜日にパーティをします)、 “We are having a meeting tomorrow.”(我々は明日ミーティングをします)、 “They are having a sale this weekend.”(彼らは今週末セールをします)といった表現もできます。

今回の間違いやすいフレーズ

“He is having a beard.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 92013/10/23更新

日本には、私が日本に来る前には見たこともなかったようなおもしろい食べ物がたくさんあります。ただ、どうしても一つだけ、好きになれないものがあります。何だか分かりますか? それについて話している二人の会話を見てみましょう。

Ken: Is there any Japanese food that you won't eat?
Rob: That would be natto. I can't stand the smell of it.
Ken: Me either.

さて、あなたの想像は合っていましたか? そして、会話のどこが間違いだったか分かりましたか? ケンは“Me neither.”と言うべきでした。否定文に同意する時は“neither”を使います。また、“not + either = neither”になるので、“I don't either.”と言うこともできます。しかし、“I don't neither”だと“I do not not either”のように“not”を二度重ねてしまうことになるので間違いです。また、“I like natto.”(私は納豆が好きです)という平叙文に「私もです」と同意したい時は単純に“Me too.”と言えば大丈夫です。あなたは納豆が好きですか?

今回の間違いやすいフレーズ

“Me either.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 82013/10/16更新

私は連休が大好きです。ちょっとした旅行に出かけたり、日頃の睡眠不足を補ったりもできますね。ここでは連休明け、職場での会話を見てみましょう。間違いが分かるでしょうか。

Shane: Hi, Toshi. How was your long weekend?
Toshi: It was great! I played with some friends from my junior high school days.

間違いが分かりましたか? トシとシェーンは大人です。トシは“I met up with some friends.”(友達に会いました)、もしくは“I hung out with some friends.”(友達と連れ立って遊びました)、もしくは“I got together with some friends.”(友達と一緒でした)と言うべきでした。友達と会って遊ぶことを言い表すのに‘play’を使うのは子どもだけです。しかしながら、‘play sports’(スポーツをする)、‘play video games’(テレビゲームをする)、‘play musical instruments’(楽器を弾く)などといった表現には‘play’を使ってもかまいません。“I played soccer with my old high school teammates.”(私は高校時代のチームメートと一緒にサッカーをしました)といった例を挙げることができます。

今回の間違いやすいフレーズ

“I played with some friends.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 72013/10/9更新

私は初めて日本に来た時、名前のついていない道があることを知ってとても驚きました。名前があるのはだいたい、街のメインストリートだけでしたから。友人の家に初めて遊びに行ったときは、日本の住所表記が分からなかったのでタクシーに乗ったことを覚えています。さて、ジョーがヨシを家に招こうとしている会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Joe: Hey, Yoshi do you want to come over tomorrow?
Yoshi: Sure but you need to teach me your address.

どこが間違いでしょうか。ヨシは“tell me your address”と言うべきでした。‘teach’という単語は、誰かに何かをやって見せる時、もしくは教育や訓練をする時に使います。例えば、“Please teach me how to write my name in kanji.”(私の名前を漢字でどう書くか教えてください)、“He teaches tennis on the weekends.”(彼は週末にテニスを教えます)といったように使えます。一般的な情報を伝える、教える、という時は‘tell’を使います。“Could you tell me your phone number?”(あなたの電話番号を教えてもらえますか?)がその例です。I sometimestellyou information about myself when I am trying toteachyou a one point English lesson here.(私はここでワンポイントレッスンを「教える」にあたって、時々自分についての情報を「伝え」ます)。

今回の間違いやすいフレーズ

“teach me your address”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 62013/10/2更新

「英語っぽく聞こえる」フレーズが外国人を混乱させるケースがあります。下記の会話を見てみましょう。

Yui: Let's get up early tomorrow for morning service at the hotel. It only costs 500 yen and you get a lot.
Jane: There is a church in the hotel? What do they give you?
Yui: Church?

あら、二人とも戸惑っているようです。どうしたのでしょうか。日本では忙しい時や旅行中にレストランで朝食を取ることがあります。でも、英語スピーカーが‘morning service’と聞くと、教会での朝の礼拝を思い浮かべます。もしユイが‘breakfast service’と言っていれば、すぐに理解してくれたことでしょう。もしくは、“Let's get up early and go for breakfast at the hotel.”(早起きしてホテルの朝食に行きましょう)と言うととても分かりやすいです。

今回の間違いやすいフレーズ

“Let's get up early tomorrow for morning service.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 52013/9/25更新

先週はバーベキューの計画に関する会話を取り上げました。でも雨が降ってしまったら…。代わりの計画について話し合っている状況を見てみましょう。

Jess: Oh no! It is going to rain tomorrow. We might have to cancel the plan.
Aya: We could have it at your place. My room is too small.

間違いが分かりましたか? 日本では、一人暮らし用のマンションのことを「私の部屋」と表すことが多いです。しかし英語で‘my room’というと、それは個人の寝室のことを意味します。アヤは“My apartment is too small.”と、言うべきでした。ちなみに、英語で‘mansion’は「大邸宅」という意味になるので合わせて覚えておきましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“My room is too small.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 42013/9/18更新

まだまだキャンプやバーベキュー等のアウトドアが楽しめる季節です。バーベキューを計画している下記の状況を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Aya: We need to find a place that allows dogs because Kana is having a dog.
Jess: What?! Haha.

アヤの言ったことの何がそんなに面白かったのでしょうか? アヤは「カナは犬を飼っています」と言いたかったのですが、“Kana is having a dog.”だと「カナがお腹に犬を妊娠している」という意味になってしまいます! アヤは“Kana has a dog.”(カナは犬を飼っています)と言うべきでした。これなら、カナが犬を飼っていて、犬連れでも大丈夫な場所を探す必要がある、という意味になります。

今回の間違いやすいフレーズ

“Kana is having a dog.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 32013/9/11更新

休み明けに誰かが日焼けして帰ってきて、「あ、きっと旅行してきたんだな!」と分かることってありますよね。旅行について話し合っている、以下の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Jiro: Wow! I can really tell that you went to Hawaii during your vacation. You got a nice sunburn.
Dave: Ah, yes but actually I never get a sunburn. My skin just gets dark like this.

どこが間違いでしょうか。日本では同じ「日焼け」と訳される、‘sunburn’ ‘suntan’という2つの単語ですが、英語では使い分けをします。ジローは“You got a nice suntan.”と言うべきでした。‘sunburn’は太陽に当たって肌が赤くなることをいいます。‘suntan’(もしくは‘tan’)は、肌の色が濃くなったり、黒くなることをいいます。‘sunburn’になって痛い思いをしたくなければ、ぜひ外出の時に日焼け止めを使うようにしましょう。

今回の間違いやすいフレーズ

“You got a nice sunburn.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 22013/9/4更新

夏休みが終わってしまいました。休暇中に何をしたかについて話し合っている下記の会話を見てみましょう。間違いが分かりますか?

Jack: Hey, Emi. How was your vacation? What did you do?
Emi: Not too much but I went and looked a baseball game.

間違いが見つかりましたか? エミは“I went and watched a baseball game.”と言うべきでした。‘look’‘watch’‘see’これらの3つの単語は日本語で同じ「見る」と訳されますが、英語ではどのように使い分けられるでしょうか。‘look’は何か静止しているものを集中して見る時に、‘watch’は、動きや変化のあるもの、例えば映画やTV、スポーツなどを見る時に使います。‘see’は何かが視界に入ってくる時、例えば“I can see the Skytree from my apartment.”(私のアパートからスカイツリーが見えます)などといった時に使います。

今回の間違いやすいフレーズ

“I went and looked a baseball game.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)

Lesson 12013/8/28更新

はじめまして、英語講師のメラニー・バーと申します。これから、毎週水曜日に間違いやすい英語表現を紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします。

もうすぐ夏休みが終わってしまいますね。初回は夏のスポーツに関する英語表現を紹介します。

Jerry: What sports do you do in the summer?
Ryuhei: I play surf and tennis.

我々は、“I play surf.”とは言いません。正しくは“I go surfing.”、もしくは“I surf.”と言います。リュウヘイは“I play tennis and go surf.”(テニスやサーフィンをします。)と言うべきでした。球技、もしくはボールに代わるような物を使うスポーツには “I play soccer.”、“I play baseball.”といったように‘play’を使います。しかし、サーフィンやスケート、水泳やスキーといったスポーツには“go + 動詞 + ing”の形を使います。“I go swimming”、“I go running”というのがその例ですね。

今回の間違いやすいフレーズ

“I play surf.”

筆者:メラニー・バー(産経オンライン英会話トレーニング・コーディネーター)